25馬力の“スバル360”でアメリカ縦断4000kmに挑戦! グレートレース【第1日目】

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来年還暦のスバル360で、完走を目指せ!

グレートレース2017 スタート

フロリダ州からミシガン州までアメリカを縦断する4000kmを9日間で走破する『グレートレース』がスタートした。20年ほど前にアメリカ最大のヒストリックカーイベントでもあるグレートレースを見て「いつか出場したい!」と思ったのだけれど”走らせてみたいクルマ”をイメージ出来なかった。ちなみに1972年以前に生産されたクルマなら何でもOK。

個人的には日本の文化を色濃く出している軽自動車で、しかも日本初のファミリーカーであるスバル360しかないと思っていた。

とはいえグレートレースは基本的にアメリカ横断。したがって気温45度を超える砂漠地帯や、標高3500m以上のロッキー山脈も通らなければならず、箱根越えでも厳しかったスバル360だと難しい。

ところが27回目の今年は横断ルートでなく縦断ルート。これなら空冷でパワーの無いスバル360でも走り切れる可能性がある。折しもスバル創業100年だし、1958年に発表されたスバル360と私は同じ歳。来年還暦となる。思い切ってチャレンジしてみることにした。ちなみに20馬力の初期型は厳しいということから、25馬力の後期型を選んだ。

>>スバル360 アメリカで大人気!(画像13枚)

オイルトラブル発生、開始20分でリタイアの危機!?

グレートレース2017 スタート

6月24日(土)の12時にジャクソンビルをスタートした初日は、340km離れたティフトンという小さな街を目指す。

日本で1000km以上の走り込んできたスバル360ながら、外気温40度近い気温はテスト出来なかった。スタートして20分ほどで突如パワー無くなったと思ったら「キュー!」というエンジン音と同時に急減速。

とっさにクラッチ切るが、エンジン停止。幸い高速道路の出口付近だったため惰性で降りる。原因は2ストロークオイルの分離給油のトラブル。全くオイルを吐出せず、軽い焼き付きを起こしてしまったのだ。

とりあえず持っていた2ストロークオイルを混ぜてみたら、何とか始動。走れるようになった。スバル360、思っていたよりタフである。もちろん最初から混合ガソリン使うという手もあったのだけれど、環境大国アメリカで煙を出すのもどうかと考え、分離給油のまま走っていたのだった。幸い右シリンダーのリング音が出てる程度で、クランクシャフトは問題なさそう。20分でリタイアという最悪の事態は回避できた。痛手を負ったエンジンで300km先を目指す。

何とか走りきりティフトンに到着!

グレートレース2017 スタート

パワーも落ちているため競技区間(ラリーのように移動して、5~40kmほどの距離を指定された正確なタイムで走り、正確さを競う)では、指定された80km/hという速度が出せず、順位的には厳しい。正確に書くと80km/h出したらエンジンが突如重くなったため、その後は70km/h以下に抑えることにした。 何とか走りきりティフトンに到着!

20年前にグレートレースを見た時と同じく、ゴールもお祭り騒ぎ。ティフトンは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に出てくる昔の街のような雰囲気で映画のセットのよう。ここの目抜き通りがゴール地点。130台以上の参加車両を並びお祭りになっている。

2日目は、500km以上先のチャタヌガへ

グレートレース2017 スタート

驚くのがスバル360の人気ぶり。アメリカでのスバル人気を反映してか、大人は「スバルか? クール!」。女性や子供は「とっても可愛い!」。アメリカで見るスバル360はデザインといいボディサイズといい、超目立つ。改めてこのクルマを選んでよかった、と思う。

グレートレースは始まったばかり。可能な限りの対策を行い、明日は500km以上離れたチャタヌガを目指す。スバル360からすれば、けっこう高い指定速度で走らなければならない。果たして走り切れるだろうか?

[Text:国沢光宏]

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国沢 光宏
筆者国沢 光宏

1958年生まれ。ベストカーガイド編集部員を経て自動車評論家に。空気を全く読まず言いたいことを言い、書きたいことを書くので自動車メーカーから嫌われている。現在所有しているクルマは日産 リーフやトヨタ MIRAIなど多数。趣味はラリーに出場すること。人気のない(本人談)Webサイトを運営中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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