【2022年】日産 新型エクストレイルは先代のタフギア感と上質さを組み合わせたデザインと高い走破性が特徴! 価格は319万円〜

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日産 新型エクストレイルは2022年7月25日(月)に発売されるSUVです。今回フルモデルチェンジを果たし、4代目となります。

先代と比べて大きく変わった点としてはこれまで好評だったタフギア感に上質さを組み合わせた新しいエクステリアデザインでしょう。

今回、そんな新型エクストレイルをテストコースで試乗したジャーナリストの今井優杏さんに、新しいe-POWERとe-4ORCE(4WD)による走行性能や内外装のデザインについて解説してもらいました。

目次[開く][閉じる]
  1. 新型エクストレイルは新開発のe-POWERとe-4ORCE(4WD)を組み合わせ、あらゆる路面での高い走破性を実現
  2. 初代エクストレイルを彷彿とさせる堅牢なエクステリアは「タフ」さ全開! インテリアはより上質に仕上がった
  3. 全てが新しく生まれ変わった新型エクストレイル! 価格は319万円から

新型エクストレイルは新開発のe-POWERとe-4ORCE(4WD)を組み合わせ、あらゆる路面での高い走破性を実現

デザイン、性能

いよいよこのクルマのご紹介を出来るタイミングが来ました。日産 エクストレイルのフルモデルチェンジです。グローバルでは情報公開が徐々になされていただけに、今か今かと待ち望んでいたファンも多いハズ。

今回、そんな新型エクストレイルの試乗が叶ったのでシェアしたいと思います。

2000年に登場したエクストレイルは、独特のタフギア感がウケて人気となったモデルです。今回の4代目では、先代まで好評だったその“タフギア”感に最先端技術、そして当時の顧客が成熟したことにより求められる“上質さ”を加えて、大幅にブランニューされています。

まず、“タフギア”としては、新開発のe-POWERが前後2つの高出力モーターを備えたことで、電気式の四輪駆動システムe-4ORCE(4WD)を実現し、あらゆる路面での高い走破性を叶えています。

先に結論を言うと、この走りには本当に感動させられました。

走行シーンとなったテストコースでは、一般市街地を模したハンドリングコースや緩やかなワインディング、また高速コーナーやハイスピードなストレートなど、変化に富んだシーンがあります。

しかし、そのコースに出る前の、時速0キロからの走り出しの鋭さからまず、狙い通りの爽快感を味わうことができます。そして、上記のあらゆる走行シーンで、先代を遥かに凌駕する、高いレベルの走りを全域で堪能させてくれるのです。

すでに他のモデルでもお馴染みの通り、日産のe-POWERはエンジンを発電機にして電気を作り、それを走行のエネルギーとして使うというシステムです。

エンジン、スペック

新型エクストレイルではこのエンジンを1.5リッター可変式VCターボとし、106kW/250Nmを叶えています。そしてフロントのモーターは150kW/330Nm、リアは100kW/195Nmと、それぞれ日産 ノートと比べるとフロントで1.2倍、リアで1.9倍の出力があります。

つまり、新型エクストレイルでは従来のe-POWERよりパワフルで、さらにきめ細やかな制御を可能にしているのですが、ミドルサイズSUVのボディを、一切もたつかせることなくズバッと押し出すパワフルさはさすがのレスポンスです。正直、圧巻でした。

踏んだときのスルっと前に滑り出す感覚は、まさに電気自動車そのもののキレ味。高速域までの加速の正確さ、トルクの出し方のきめ細やかさも見事です。

さらに、コーナリングに入ると、一般走行速度域でも活きてくるのがe-4ORCE(4WD)の高度な四輪制御です。電気式の四輪駆動は、前後左右輪それぞれをきめ細やかに独立してマネジメント出来るのが最大の魅力。

新型エクストレイルでは、ふつうのカーブを曲がる、またワインディングを走るという、日常によく見られるようなシーンですらもその威力を発揮し、ステアリングのキレ角が少なくて済むような感覚すら与えてくれました。もちろん、雪道などの低ミューでも、威力を発揮するそうです。

個人的に、エクストレイルは雪国での遭遇率が高いと感じているのですが、実はe-POWERはどれも雪道と相当相性がいい、というのは実体験済なので、この新型エクストレイルもかなり期待できるのではないかと推測しています。

そうそう、ハンドルといえば、新型エクストレイルではステアリング剛性を50%向上し、ラックをEPS化(電動パワステ化)しているので、先代に比べると格段に舵角が正確で、そしてシャープになりました。ここも心地よい上質なドライブ感に貢献している部分です。

静粛性

そして、新型エクストレイル最大の魅力はこれだけの運動性能を備えながらも、静粛性が相当レベルにまで向上したことです。

もちろん、その理由はパワートレーンがe-POWER化されたことが大きいのですが、新型エクストレイルは新開発のプラットフォームを採用して剛性を上げ、また、吸音・遮音材を多用することで、圧倒的上質感を静粛性という部分でも可能にしています(たとえば、フロントドア遮音ガラスなども採用しています)。

また、VCターボのエンジンもこの静粛性に貢献しています。1.5リッターと、ノートに比べて排気量をアップすることでエンジン自体の回転数を下げ、また、エンジン自体の作動頻度を低減させることで静粛性を叶えたといいます。

新型エクストレイルに乗り込み、ドアを閉めた瞬間に訪れる密閉感・静けさは高級車そのもの。そのクールな印象は走り出しても破綻することはなく、走行中は終始、欧州高級セダン(SUVではなく!)に乗っているような気持ちの良さでした。

初代エクストレイルを彷彿とさせる堅牢なエクステリアは「タフ」さ全開! インテリアはより上質に仕上がった

外観

初代を思わせる堅牢なエクステリアデザインも、まさにタフのイメージそのものです。

新型エクストレイルで大きく変わったフロントフェイスは、ライトを上下にスプリットして2段構えにすることで、直線基調のワイルドな強さを、面の大きさを表しています。

正直な話「ひと目でエクストレイルとわかる」とは言い難いくらい大胆なデザイン変更ではありますが、初代に立ち返ったような四角さは、堅牢なデザインがメインストリームになりつつあるSUV市場においても、真新しいのにヘリテイジを感じさせる、良い進化だと感じました。

新型エクストレイルと旧型のボディサイズの変更はわずかです。全長は4660mmで-30mm、全幅は1840mmで+20mm、全高は1720mmで-20mmと、少しだけワイド&ローに、そして短くなりました。取り回しの良さを求めた結果ですが、ホイールベースは変更なしなので、室内空間はかなり余裕があります。

インテリア

実際に後部座席に乗ってみると、数字以上の広がりを感じました。薄型の後席シートを採用し、シートスライド量もアップ。膝前にかなりのゆとりを実感するでしょう。ドアの開口部もかなり大きいですので、大柄な方が乗り込む際も安心です。

新型エクストレイルのインテリアでは、メインディスプレイとして12.3インチナビゲーションが採用されました。競合と比べてもかなり大きなディスプレイですので、操作性も高く、なによりも高級感があります。メーターも12.3インチのフルTFTメーターに。

また、新型エクストレイルにはナビリンク機能付きのプロパイロットが採用され、また自動駐車アシストのプロパイロットパーキングも搭載されましたが、これらの情報がとても見やすくなっています。

さらにアウトドアでの利便性としても嬉しい、100V/1500WのAC電源を備えました。

ほかにも、音声認識システムも採用され「ハロー日産」でコマンドをすることが出来るようになっています。さらに、自宅がスマート家電化されている方には、アレクサで操作出来るようにもなっています。

全てが新しく生まれ変わった新型エクストレイル! 価格は319万円から

価格、グレード

新型エクストレイルの価格(税込)は2WDが319万8800円〜484万6600円、4WDのe-4ORCEが347万9300円〜459万8000円です。グレードは2WD、e-4ORCE(4WD)にそれぞれS、X、Gの3つが展開されます。このほか、4WDモデルには3列シートのXグレードも追加設定されており、計7グレードが用意されます。

2022年7月25日(月)から発売されるモデルはe-4ORCE(4WD)となり、2022年9月に2WDが発売される予定です。

このように、全てが新しく生まれ変わった新型エクストレイル。

思えば、エクストレイルはいつだって新しい技術をワイルドに実現させてきたモデルでした。4代目の新型エクストレイルも、きっと乗るたびに新たな歓びをドライバーにもたらす一台になると思います。

【筆者:今井 優杏】

日産 新型エクストレイル 内外装と使い勝手チェック動画【今井優杏の試乗しまSHOW!】

日産/エクストレイル
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新車価格:
351万円533万円
中古価格:
29.8万円1,758.2万円

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今井 優杏
筆者今井 優杏

自動車ジャーナリストとして、新車や乗用車に関する記事を自動車専門誌、WEBメディア、一般ファッション誌などに寄稿しながら、サーキットやイベント会場ではモータースポーツMCとしてマイクを握り、自動車/ モータースポーツの楽しさ・素晴らしさを伝える活動を精力的に行う。近年、大型自動二輪免許を取得後、自動二輪雑誌に寄稿するなど活動の場を自動二輪にも拡げている。AJAJ・日本自動車ジャーナリスト協会会員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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