MOTAトップ 記事・レポート 特集 自動車評論家コラム エアコン操作がしにくい? タッチパネル化が進むクルマのインターフェイスはどうあるべきか

自動車評論家コラム 2019/8/12 09:00

エアコン操作がしにくい? タッチパネル化が進むクルマのインターフェイスはどうあるべきか

ランドローバー レンジローバーSVO デザインエディション2019
テスラ モデル3テスラ モデル3テスラ モデル3テスラ モデルX(ファルコンウィングを開けた状態)画像ギャラリーはこちら

エアコン操作とか、運転中だとタッチパネルは使いにくい?

ここ5,6年、エアコンの操作パネルなどでは物理的なスイッチを使わずスマートフォンのようなタッチパネルを採用するクルマがジャンルを問わず増えつつある。タッチパネルに対しては「運転中のブラインド操作がやりにくい」といった意見もあるようだ。

>>タッチパネル化が進むも、各社特色のあるセンターコーンソールを画像でみる

ガラケーとスマホ

筆者個人の結論としては「慣れの問題」と感じている。

というのも携帯電話がフューチャーフォン(ガラケー)から、タッチで操作をする静電パネルのスマートフォンに変わったときも同じような意見はあったが、今ではほとんどの人が不便なくスマートフォンを使っている。

クルマのタッチパネルも同じように適応していくものだと思うのだ。

やはりブラインドタッチは難しい・・・操作感を大事にするならハードスイッチと併用がベスト

クルマはエアコンやカーナビなどスイッチ類が多いだけに、運転中にブラインドタッチで操作したところで「目的の操作が出来ているのか?」と感じる人も少なくないのではないだろうか。

仮にエアコンの操作パネルをブラインドタッチのしやすさを最優先してつくるなら、筆者はレバーとダイヤルを使ったものにするのがベストなのではないかと思う。

タッチパネルとハードスイッチの◯と×

ここでタッチパネルとハードスイッチのメリットとデメリットを簡単にまとめてみた。

タッチパネル

テスラ モデルXの内装

<メリット>

・ハードスイッチよりも部品点数が少ないだけに、将来的にはコストダウンが見込まれる

・液晶のメーターのように比較的低コストで雰囲気に応じた見た目にできるといった発展性が期待できる

<デメリット>

・操作に若干の慣れは必要なことが多い

・静電式のタッチパネルの場合、防寒用や運転用といったグローブ(手袋)を着けている際には、(グローブと静電パネルそれぞれによる部分も大きいにせよ)操作できない可能性もある。

ハードスイッチ

<メリット>

・確実な操作感を持ち、クルマによっては高級感を覚える

(トヨタセンチュリーの現行モデルが前席のスイッチ類にハードスイッチを多用しているのは、「モニターから先に進んでいく階層式と呼ばれるスイッチだと操作のための指の動きが多くなる。センチュリーは助手席のヘッドレストを格納できるのもあり、後席に座るオーナーから煩わしく見えるのを防ぐため」と開発スタッフに聞いたことがある。)

<デメリット>

・生産台数などとの兼ね合いによっては、将来的に静電パネルよりコストの高いものになる可能性もある

タッチパネル式だけでなく、ハードスイッチ/ボイスコマンドの併用が重要

トヨタ センチュリー(先代)

静電パネルは現在過渡期にあるが、スマートフォンを使う人がほとんどとなっていることで静電パネルに対する抵抗はなくなっていくはずだ。前述したコストや発展性も考えればいずれ静電パネルはクルマの操作系にとって主流となるのではないかと思う。

そうなってくるとコストのかかるハードスイッチを使うクルマは少数派となるだけに、フィルムのカメラやレコードのような高級品と見られるようになり、今よりもステータスのようなものを高めていくのかもしれない。

ただクルマの操作系にはハンドルやミラーといった運転中とっさに調整したいものもあるだけに、テスラ モデル3のように「目的となる操作画面に辿りつくまで、モニターから階層式のスイッチを何段階か操作する必要がある」というのも不便を感じる。

必要なところにはハードスイッチに加え、流行りのボイスコマンド(音声入力)なども併用していくというのが重要なのではないだろうか。

【筆者:永田 恵一】

筆者: 永田 恵一

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