三菱ふそう 中型トラック「ファイター」2019年モデルが登場
様々なシーンを想定した先進安全装置を搭載
三菱ふそうは2019年9月より、先進安全装置とテレマティクス機能を新たに搭載し、慢性的なドライバー不足に伴う安全装置や運行効率化といった市場ニーズに対応した中型トラック「ファイター」の2019年モデルを発売した。価格は894万8880円(消費税込み)。
中型トラック ファイター2019年モデルの主な特長
左折時の巻き込み防止など、新たな安全装置を導入
ファイター2019年モデルは4気筒および6気筒エンジンの2エンジンタイプを展開し、様々なシーンを想定した先進安全装置を新たに導入して安全運転のサポート機能を大幅に強化した。
今回新たに搭載された先進安全装置「アクティブサイドガードアシスト」は、走行中に車両左側の歩行者や車両をレーダーが感知し、左操舵または左折ウインカー操作に入ると警報音でドライバーに警告する。これにより左折時の巻き込み事故やレーンチェンジ時の危険性を抑制する。
また高精度ミリ波レーダーを通じて車両を検知しブレーキを自動作動する衝突被害軽減ブレーキ「AMBプラス」や、車両姿勢を検知し、カーブでの横滑り、横転等の危険性が生じた場合、車両の安定性を制御する「車両安定性制御装置」、運転注意力モニターの機能と車線逸脱警報システムを通じて必要な警告を行う安全装置「アテンションアシスト」を搭載し、安全性能を大幅に改良した。
車両の遠隔管理や燃費確認なども便利に
ファイター2019年モデルは、大型トラック「スーパーグレート」や電気小型トラック「eCanter」ですでに導入している三菱ふそう独自のテレマティクス機能「トラックコネクト」を搭載し、運行効率化へのニーズにも対応した。
トラックコネクトデバイスやデジタルタコグラフ等から得られた車両データを用いて車両を遠隔管理する「トラックコネクト」は、車両の位置情報や燃費、遠隔診断を通じた故障の検知などをリアルタイムで確認できる。トラックから送信される車両情報は三菱ふそうのカスタマーアシスタンスセンターへ24時間体制で通知され、車両の運行効率化とユーザーのさらなるビジネス効率化をサポートする。
またドライバーの快適性もさらに改良されており、視線を動かすことなく手元の感覚で様々なオペレーションが可能になる「ステアリングスイッチ」、リアルタイムで燃費を確認できる「マルチファンクションモニター」、Bluetooth対応のAM/FMラジオも装備しているほか、運転席シートヒーターを設定している。
先進安全装置とテレマティクス機能の詳細
アクティブサイドガードアシスト
アクティブサイドガードアシストは、左死角に隠れた危険を警告する安全装置である。ドライバーにとって死角となる箇所をレーダーによりモニタリングし注意を促すとともに、左側方向指示器の作動時やステアリング操作時に警報音とランプで警告する。
衝突被害軽減ブレーキ
前方に走行中または停止中の車両があり、高精度ミリ波レーダーが衝突の危険を察知すると、警告や自動ブレーキによって衝突被害を軽減する。
車両安定性制御装置
車両姿勢を常にセンサーにて感知し、カーブでの横滑り、横転等の危険性が生じた場合、エンジン出力や4輪のブレーキ力を最適に制御し、危険回避をサポートする。
アテンション・アシスト
アテンション・アシストは、運転注意力モニターの機能と車線逸脱警報システム(LDWS)を搭載した安全装置である。高速道路等で車両が車線を逸脱した場合のほか、ドライバーの注意力を監視して必要な時に最適な警告を行うことで予防安全性を高める。
トラックコネクト
トラックコネクトは、稼働中のリアルタイムなトラックの情報をお客様のPC端末でチェックできるサービスである。車両の現在位置・稼働経路、そして万が一の車両の故障時などのトラブルを確認できるとともに、ドライバーの安全運転の状況もリアルタイムで把握することが可能となる。
またデジタルタコグラフの基本項目も確認することができ、燃費状況も含めた業務効率化に寄与する。
ファイター2019年モデルの主なスペックと東京地区販売価格
■車型:2KG-FK62FK
■エンジン:6M60(T4)型 162kW(220PS)
■トランスミッション:6速MT
■仕様:GVW 8t、平ボデー完成車、フルキャブ、リーフサス
■価格:894万8880円(消費税8%込み)
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