レクサス 新型ES 実燃費レポート | 日本へ新たに投入された大型FFセダン、燃費の実力は!?(1/4)

  • 筆者: 小鮒 康一
  • カメラマン:茂呂 幸正・小鮒 康一

レクサス最新ハイブリッドセダンの実燃費を検証

今回の燃費テストに持ち出したのは、今年10月に日本市場には初導入となったレクサスのアッパーミドルクラスセダンであるESだ。日本市場には初導入となるが、実は北米市場ではLSとともに1989年の開業当初からラインナップされている車種であり、レクサスブランドの最量販車種のひとつともなっている。

といっても、初代~4代目モデルは日本でも同一車種が販売されていた。初代はトヨタ カムリプロミネントとして、2代目から4代目モデルはトヨタ ウィンダムとしてラインナップされていたことをご存知の方も多いだろう。

そんなESは現行のレクサスラインナップの中ではISとGSの間を埋める車種となっており、どちらかというとスポーティさよりもラグジュアリー感を重視した落ち着いた佇まいを持ったモデルとなっている。日本市場では2017年末まで販売されていたレクサスHSの後釜というポジションも担っていると言えそうだ。

日本国外ではV6 3.5リッターガソリンエンジンなどのラインナップも持つESではあるが、現状日本仕様でリリースされているのは直列4気筒2.5リッターのA25A-FKS型エンジンに3NM型モーターを組み合わせたハイブリッドシステムを搭載した「300h」のみ。グレード展開は「300h」、「300h version L」、「300h F SPORT」の3グレードとなっている。

◆ESの内外装を見る

起用グレード

今回のテストに使用した300hは、上級グレードに位置するversion L。と言っても、グレードによってエンジン出力に違いがあるわけではなく、カタログ燃費もすべてのグレードで共通の数字となっている。厳密にいえば標準仕様が他グレードに比べ40~50kg軽く、17インチの215サイズのタイヤを履いているため実燃費に差が出る可能性はあるが、誤差の範囲と言ってもいいレベルだということだろう。

なお、今回のテスト車両は世界初採用となったデジタルアウターミラーも装着されていた。燃費と関係ない部分ではあるものの、そのチャレンジ精神は評価したいところ。ただちょっと先に行き過ぎてしまった感は否めなかった。

燃費テスト概要

燃費測定は12月20日に実施。天候は晴れだったものの、最高気温は15度程度でのテストとなった。テストコースは、朝10時ごろに青山にあるオートックワン編集部を出発した後、高速、郊外路、市街地・街乗りの順で走行。16時ごろに再びオートックワン編集部へ戻るルートを選択した。

燃費の数値は車両の燃費計を使用し、総合燃費のみ各セクションの数値を元に計算したものとなっている。エアコンは24度設定のフルオートで、走行モードはECO、パドルシフトを使っての変速はせず全域でDレンジで走行し、クルーズコントロールは未使用としている。

レクサス 新型ESの総合実燃費は…?

レクサス 新型ESの総合実燃費は22.97km/L

結論から言うとトータルで159.9kmを走行し、全行程を走り切ったトータルの燃費は22.97km/Lとなった(セクション燃費から計算した数値)。WLTCモード燃費の数値は20.6km/Lということで、カタログ燃費を超える数値となった。1.7トンを超える車重のクルマとしてはかなり優秀な数値と言えるだろう。

このクラスの車両を購入する人には大きな問題ではないかもしれないが、レギュラーガソリン仕様というのも見逃せない点だ。なおJC08モード燃費だと23.4km/Lであり、やはりJC08モード燃費は実燃費との乖離があるという印象だ。

それではここからは走行シーンごとの燃費や走りっぷりなどをお伝えしていこう。

レクサス/ES
レクサス ESカタログを見る
新車価格:
602万円728万円
中古価格:
287.3万円780万円
1 2 3 4 次へ

この記事の画像ギャラリーはこちら

  すべての画像を見る >

【PR】MOTAおすすめコンテンツ

小鮒 康一
筆者小鮒 康一

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後に急転直下でフリーランスライターへ。国産旧車に造詣が深いが、実は現行車に関してもアンテナを張り続けている。また、過去に中古車販売店に勤務していた経験を活かし、中古車系の媒体でも活動中。最近では「モテない自動車マニア」の称号も獲得。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

MOTA編集方針

「車好きのみんなが見ているメルマガ」やSNSもやってます!
カー用品・カスタムパーツ

愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!

  • 一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?

    これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。

  • 一括査定は本当に高く売れるの?

    これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は、申込翌日18時に最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。

新車・中古車を検討の方へ

人気記事ランキング
最新 週間 月間

新着記事

新着 ニュース 新型車 比較 How To
話題の業界トピックス・注目コンテンツ

おすすめの関連記事

レクサス ESの最新自動車ニュース/記事

レクサスのカタログ情報 レクサス ESのカタログ情報 レクサスの中古車検索 レクサス ESの中古車検索 レクサスの記事一覧 レクサス ESの記事一覧 レクサスのニュース一覧 レクサス ESのニュース一覧

この記事にコメントする

コメントを受け付けました

コメントしたことをツイートする

しばらくしたのちに掲載されます。内容によっては掲載されない場合もあります。
もし、投稿したコメントを削除したい場合は、
該当するコメントの右上に通報ボタンがありますので、
通報よりその旨をお伝えください。

閉じる