CX-8からデミオまでマツダ車イッキ乗り! 全車に共通する”人馬一体”を生み出す魂とは【マツダ体験会レポート 後編】(2/2)

  • 筆者: 松田 タクヤ
  • カメラマン:MAZDA
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意のままに動き、不安を感じさせない。これこそがマツダ車の真骨頂

次はマツダの現行車オールラインナップ試乗だ。マツダの美祢試験場は、もともとMINEサーキットとして数々のレースが行われていた立派なサーキットコースである。2006年にマツダが取得した後、全長3.3キロの舗装は一般道と同じものに敷き直され、新型車開発のテストなどに使われている。

今回サーキット試乗に用意された車は、CX-8、CX-5、CX-3、アテンザ、アクセラスポーツ、デミオ、ロードスターRFの7台で、それぞれの車でサーキットを2周した後、次々と乗り継いでいくという試乗体験プランだ。

それぞれの車を乗って感じたことを一つづつ書いてしまうと膨大な文量になってしまうので割愛させてもらうが、全ての車を乗り継いで感じたことは「目指すクルマづくりの方向性が一緒」ということ。

例えば発売したばかりのCX-8であれば、フラッグシップSUVらしく「どっしりしっとり」したサスペンションセッティングで、ステアリングフィールやシフトフィールもマイルドにして重厚感を演出することもできたと思う。しかし、CX-8はあくまでもスポーティな味付けで、車重約1900キロあるボディでありながら回答性は非常に素直。ステアリングを切れば切るほど曲がっていくような感覚すら覚えるし、ロールやノーズダイブも少なめなので、普段出さないような速度でコーナーに進入した際でも安心感が大きい。

ボディタイプによってキャラクターは違うものの、ステアリングから伝わってくる路面感覚のフィードバックの良さ、コーナリング中にブレーキを踏んだ時の挙動変化の少なさ、加速が欲しい時に瞬時に反応するスロットルレスポンスは全ての車種で共通していて「こう操作したらこう動く」という感覚にクルマが忠実に答えてくれるので、運転していて不安になるようなことが無いし、楽しくて自然と笑顔になってくるのだ。

日常ユースにおいて、誰もが安心して楽しいと感じる運転感覚を大切にしているというマツダ車だが、サーキットに持ち込んでも各々のポテンシャルは高かった。「不安を感じない」「車が意のままに動く」この基本性能の高さこそが、安心できる運転感覚の底上げをしているのだなと感じた。

ここまで”意のままに”操れるなんて! アクセラでの人馬一体体験にビックリ

体験試乗の最後のプログラムは、アクセラを使用してテスト用のワインディングコースを走る「人馬一体体験」だ。

「人馬一体体験」のプログラム内容は、「時速20キロでの定速走行ができるか」「ステアリングを一定の舵角に固定して思い通りのラインで曲がっていけるか」「走行中前方に停止位置を定め、ブレーキの踏み始めから停止まで一定の踏力で目標にピッタリ停止できるか」「上り坂で思い通りの加速を得られるか」「下り坂で勝手に車速が上がってしまわないか」以上の5項目となっていた。

まずは時速20キロまで加速した後にそのまま20キロジャストを保持して走行するというもので、やってみる前から「いやいや20キロピッタリを保持するなんて無理でしょ!」なんて思っていたが、なんとアクセラではすんなりとできてしまった。

特段運転が上手いわけでもない筆者が乗っても、1キロ間隔で車速をコントロールできるのだ! アクセラは「これだけ踏めばスピードが1キロ上がる」「これだけ緩めればスピードが1キロ落ちる」というドライバーの思いが指示通り車に伝わる感覚で、他社の車にありがちな意図しない変速も全くなし。

インストラクターの方も「1キロずつの車速コントロールができるのはマツダの車だけです」と言っていたが、確かにそうかもしれないと思った。「20キロの定速走行なんか自分の車でもできるよ!」と思ったAT車にお乗りの方は、ぜひ自分の車でチャレンジしてみてほしい。想像以上に難しいことが良くわかりますよ!

その他にも、これから曲がるコーナーに向けてステアリングを切り込み、一定の舵角のままで狙ったラインが描ける点や、狙った場所ピンポイントで停まれるブレーキのコントロール性の良さなど、なかなか難しいはずのことがアクセラではピタリと決まったことに驚いた。この運転感覚こそがマツダの目指す「人馬一体」なのだ。

マツダ車にネガなイメージを持っている方はまず乗ってみよう。乗ればわかるさ!

美祢試験場で一日マツダ車を体感した感想は、マツダ車はどの車もドライバーの操作に忠実に動く上、クルマから発せられるメッセージもドライバーに伝わってきやすいということ。

これこそが「意のままに操れる」感覚であり、マツダが目指す「人馬一体」そのものなのだと強く感じた。

未だに「所詮マツダ車でしょ」なんてイメージを持っている人がもし居るのであれば、そんな人にこそ新世代のマツダ車を体験してほしい。一度で良いから現行のマツダ車を試乗をしてみれば、あなたが持っていたこれまでの間違ったイメージが完全に払拭されること間違いないだろう。

[Text:松田 タクヤ(オートックワン編集部) Photo:マツダ]

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筆者松田 タクヤ
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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