【2023年】おすすめ人気のスタッドレスタイヤ17選!
- 筆者: 増田 真吾
冬場のドライブで欠かせないのがスタッドレスタイヤ。しかし、使い方や保管方法、寿命の見極めを誤ると、最悪の場合事故につながってしまうこともあります。
今回は、スタッドレスタイヤの保管方法や適切な交換時期を詳細に解説。さらに「軽自動車&コンパクトカー」「ミニバン」「SUV」とボディタイプ別でおすすめ人気のスタッドレスタイヤをランキング形式でご紹介します。
目次[開く][閉じる]
- スタッドレスタイヤとは
- スタッドレスタイヤのメリット3つ
- スタッドレスタイヤの選び方
- 雪がめったに降らない地域ではオールシーズンタイヤもおすすめ
- おすすめのスタッドレスタイヤメーカー
- おすすめ人気のスタッドレスタイヤ17選
- 安くておすすめ人気のスタッドレスタイヤ4選
- 軽自動車&コンパクトカーにおすすめ人気のスタッドレスタイヤ4選
- ミニバンにおすすめ人気のスタッドレスタイヤ3選
- SUVにおすすめ人気のスタッドレスタイヤ4選
- あまり雪が降らない地域におすすめ人気のスタッドレスタイヤ2選
- スタッドレスタイヤの適切な交換と保管方法
- スタッドレスタイヤの寿命と交換目安
- スタッドレスタイヤとノーマルタイヤの違いと見分け方
- 場面別! 雪道を運転する際の注意点
- スタッドレスタイヤのよくある質問4つ
- まとめ
スタッドレスタイヤとは
スタッドレスタイヤとは、氷上や雪上などの滑りやすい路面でも安全に走行するためのタイヤです。
従来はタイヤに金属製のピンのついたスパイクタイヤが主流でしたが、道路への影響や粉塵などの問題から、現在では金属製のピンがないスタッドレスタイヤが主流となっています。
スタッドレスタイヤは低温下でも硬くなりにくいゴムを使用されており、氷や雪の路面で高いグリップ力を発揮します。そのため、雪道や凍結路での発進、加速、減速、コーナリングを安全に行うことができます。
ほかに冬に使用されるタイヤとしては、下記の3つがあります。
オールシーズンタイヤ
オールシーズンタイヤとは、ドライ路面やウェット路面でノーマルタイヤと同等の性能を持ちつつ、雪道にも対応したタイヤです。
ただし、凍結路は得意ではないので、降雪の頻度が少ない地域や、凍結の可能性が低い地域にお住まいの方に適しています。
マッド&スノータイヤ(M+Sタイヤ)
マッド&スノータイヤ(M+Sタイヤ)は、オールシーズンタイヤの一種で、ぬかるみや雪道での走行性能を高めたタイヤです。
主にSUVで使用される傾向があり、冬の積雪路面ではノーマルタイヤよりグリップ力を得られることが強みです。
ただし、オールシーズンタイヤと同様に凍結路面を苦手としています。
ウィンタータイヤ
ウィンタータイヤとは、ヨーロッパや北米で主に使用されている冬用のタイヤです。
凍結路面での性能は高くありませんが、スタッドレスタイヤよりもドライ路面やウェット路面での走行安定性が高いため、平均走行スピードが速い地域で選ばれる傾向にあります。
日本では、降雪の多い地域でも、凍結路面での走行性能を重視する傾向があるため、ウィンタータイヤよりもスタッドレスタイヤの需要が高いです。
スタッドレスタイヤのメリット3つ
スタッドレスタイヤのメリットは下記の3つです。
スタッドレスタイヤのメリット
1つずつ詳しくみていきましょう。
メリット1:滑りやすい路面を安全に走行できる
ノーマルタイヤは、氷上や雪上ではグリップ力が低下し、滑りやすくなります。そのため、発進や停止、カーブなどでの運転操作が難しくなり、事故のリスクが高まります。
スタッドレスタイヤは、ゴムの材質やトレッドパターンの工夫により、氷上や雪上でも高いグリップ力を発揮します。そのため、ノーマルタイヤよりも安全に走行することができます。
メリット2:冬タイヤ規制に備えられる
冬タイヤ規制とは、気温が氷点下になるなど、路面凍結の恐れがある場合に、スタッドレスタイヤやチェーンを装着していない車両の通行を禁止する規制です。
冬タイヤ規制が適用されている地域では、スタッドレスタイヤを装着していなければ車両を運転することができません。こうした道を通行する機会のある地域にお住まいのかたはスタッドレスタイヤを用意しておいた方が安心です。
メリット3:路面凍結にも対応できる
雪が降らない都市部でも、日陰や橋の上など、路面凍結が発生する場所があります。
ノーマルタイヤで路面凍結した場所を走行すると、スリップやコントロール不能などの危険があります。
スタッドレスタイヤを装着していれば、そのような危険を回避することができます。
スタッドレスタイヤの選び方
スタッドレスタイヤを選ぶ際、どのような点に注目すればよいのでしょうか。ここからはスタッドレスタイヤの選び方について解説します。
タイヤのサイズで選ぶ
タイヤのサイドウォールには、メーカー名や製品情報とともに、タイヤのサイズが記載されています。
タイヤのサイズを選ぶときに重要な情報は、「タイヤ幅」「偏平率」「ホイールサイズ」の3つです。たとえば、「205/65 R 15 94H」という表記では、それぞれの数字と文字が特定の情報を示しています。
最初の数字「205」はタイヤの幅を示しており、ミリメートル単位でタイヤが車に取り付けられたときの幅を表します。
次の数字「65」は偏平率を指し、タイヤの幅に対するタイヤの高さをパーセンテージで示します。この数字が大きいほどタイヤはより高くなり、小さいほど低くなります。
「R」はラジアル構造を記しています。「ラジアル構造」とは、カーカスと呼ばれる骨格を形成する層がタイヤの中心から放射状に配置され、それをベルトで締め付けている作りのことです。現在、ほとんどの乗用車タイヤがこのラジアル構造で作られています。
「15」はリム(タイヤを支える輪の部分)の直径をインチ単位で表しています。
「94」は荷重指数、またはロードインデックスを表し、タイヤが支えられる最大の重量を示します。
最後の文字「H」は、タイヤの最高速度記号を示しており、「H」の場合はタイヤが210km/hまでの速度で走行できることを意味します。
タイヤに記載されている記号でこれだけの情報がわかります。しかしながら、タイヤに詳しくない人がこの情報をもとにタイヤを探すのは大変で時間もかかります。タイヤを交換する際はお店の人に聞いたほうが早いでしょう。
環境性能で選ぶ
居住地域によって雪が降る量や積雪しやすいのかどうかも変わり、それによってスタッドレスタイヤを選ぶ基準も変わります。
積雪が多い地域で使う場合
雪道での安全運転には、タイヤの「雪上性能」が重要です。この性能は雪の上でのタイヤのグリップや制御能力を指し、積雪地域では特に注目されます。
雪深い道路では、一般的なタイヤが空回りするリスクが高まりますが、良好な雪上性能を持つタイヤは柔らかい雪でもしっかりと路面を捉えるため、滑らずに前進する駆動力を備えています。
寒冷地に適したゴム素材は低温下でも柔軟性を保つため、タイヤのグリップ力を維持します。また、タイヤの凹凸のあるブロックは、雪を掻き集めるエッジ効果を生み出し、路面との摩擦を増加させます。
さらに、雪上性能を高める要素として、雪を踏み固めて雪の柱を作り、それによって駆動力を得る「雪柱せん断力」があります。これはタイヤが雪を押し固めることで柱状の構造を形成し、より良いトラクションを生み出すメカニズムです。
したがって、雪道での安全な運転を考える際には、これらの要素に着目してタイヤを選ぶことが大切です。雪上性能が高いタイヤは、積雪地域での安定した走行とタイヤが雪道で滑らないようにするための重要な要素となります。
降雪が少ない地域で使う場合
首都圏のような非降雪地域であれば、年に数回の降雪に対処するために特定の氷上や雪上性能に焦点を合わせる必要はありません。代わりに、降雪時以外も通常の道路での走行に適したタイヤを選ぶよいでしょう。
この場合は、まずドライな路面での高速安定性を提供する「ドライ性能」を重視してください。良好なドライ性能を持つタイヤは、通常の乾燥路面での走行時に安定感を提供します。
次に重要なのは、雨天時における制動性能である「ウェット性能」です。路面が濡れた状態でも効果的に制動できるタイヤは、安全な走行を保証します。
また、走行時のノイズを抑え、快適な車内空間を実現する「静粛性能」も考慮しておくとなおよいです。非降雪地域では氷上や雪上性能ではなく、普段の走行で必要な性能も考慮したタイヤ選びが大切になります。
アイスバーンが多い地域の場合
凍結した路面を指す「アイスバーン」は、雪が溶けて路面に水が溜まり、それが夜間の低温で凍ってしまう現象のことです。
アイスバーンが多い地域は「氷上性能」が非常に重要です。凍結した路面での滑りを防ぐための氷上性能には、「密着性能」「除水性能」「エッジ効果」の3つが含まれます。
「密着性能」は、特殊な柔らかいゴム素材を使用することで、タイヤが路面にしっかりと密着し、滑りにくくなります。
次に「除水性能」は、氷上での滑りの原因となる水膜を効果的に除去することで、タイヤが路面との密着を保ち、安定した走行を実現します。
「エッジ効果」は、タイヤのブロックやサイプ(細かな溝)の角が路面を引っ掻くことで、氷に対する抵抗を生み出して滑りを抑制します。これらの要素を考慮して、氷上性能に優れたタイヤを選ぶことが重要です。
経済性で選ぶ
スタッドレスタイヤに交換するとなると、タイヤ4本分を交換することになるため、それなりの費用がかかります。経済性も考慮して自分に合ったタイヤ選びをするようにしてください。
省エネ性能で選ぶ
日本自動車タイヤ協会(JATMA)による「低燃費タイヤラベリング制度」では、特定の基準を満たしたタイヤを「低燃費タイヤ」として定義しています。
一般的に、スタッドレスタイヤはノーマルタイヤと比べて燃費が低下する傾向がありました。しかし近年では、スタッドレスタイヤの性能向上に伴い、燃費性能を犠牲にすることなく、運動性能を維持しつつ転がり抵抗を減少させるタイヤが増えています。
スタッドレスタイヤのなかには、JATMAによって「低燃費タイヤ」として承認されたモデルも存在します。低燃費タイヤに該当するものは、燃費効率を高めつつ、悪路や積雪などの環境でも優れた性能を持ち合わせています。
結果として、スタッドレスタイヤにすることで、ノーマルタイヤよりも燃費を改善することにつながり、冬季の安全性と燃費効率の両方を得られるようになりました。
ロングライフ性能で選ぶ
スタッドレスタイヤの特徴として、路面グリップを向上させるために柔軟なゴムを採用しています。
通常、タイヤの使用状況や保管環境によりますが、おおよそ3年程度でゴムが硬化し始めるため、スタッドレスタイヤの寿命は3~4年とされてきました。
しかし、近年では素材技術の進歩により、耐久性を高めたスタッドレスタイヤが増えています。
これらの革新的な製品は、ゴムの劣化や硬化を抑制し、寿命を延ばすための特殊な素材や技術が取り入れています。一般的なスタッドレスタイヤの寿命が3~4年であるのに対し、新しい製品では長期間の使用にも耐え、性能を持続させることを可能にしました。
こうしたスタッドレスタイヤを使用することで、より長く使える耐久性の高いタイヤとしてより経済的で環境にやさしいタイヤ選びができるようになりました。
雪がめったに降らない地域ではオールシーズンタイヤもおすすめ
雪がめったに降らない地域にお住まいの方は、スタッドレスタイヤに交換するべきか悩むこともあるでしょう。
そこでおすすめしたいのがオールシーズンタイヤです。オールシーズンタイヤとは、夏用と冬用の性能を両立させた全天候型タイヤのことです。
乾いた路面から雨で濡れた路面、さらには冬の積雪路まで、幅広い路面状況に対応できます。
その理由は、タイヤ自体に特殊な素材と、排水性を高めたトレッドパターンを採用しているからです。
乾いた路面では、高いグリップ力によって安定した走行性能を発揮。濡れた路面では、高い排水性によってスリップを抑えます。
さらに、寒さに対応したゴムによって冬の浅い積雪や圧雪路でも走行することができます。
冬用タイヤ規制の道でもオールシーズンタイヤは走れる?
高速道路などで降雪による冬用タイヤ規制が出ている場合、オールシーズンタイヤは商品によっては走行可能です。
冬用タイヤ規制でも走行可能なオールシーズンタイヤには、欧州で冬用タイヤと認証されたスノーフレークマークがサイドに刻印されています。このマークがあれば高速道路のチェーン規制にも対応しているという証です。
一般的な高速道路でのチェーン規制や冬用タイヤ規制の場合、オールシーズンタイヤやスタッドレスタイヤはチェーンを装着しなくても走行可能であることが多いです。
高速道路の冬用タイヤ規制時にパーキングエリアなどでチェックを受けるときには、スノーフレークマークがあることをキチンと伝えてください。
ただし、険しい山道など「チェーン装着車以外通行止め」という表示がされている場合は、スタッドレスタイヤであっても、チェーンを装着していないと走ることができません。
スタッドレスタイヤに交換していたとしても、念のためチェーンを携帯しておいた方が安心でしょう。
おすすめのスタッドレスタイヤメーカー
ここからはスタッドレスタイヤを製造する代表的なメーカーを紹介します。
ブリヂストン
ブリヂストンは長年に渡り革新的な技術や素材を取り入れ、スタッドレスタイヤの性能向上に取り組んできました。
その性能性からブリヂストンのスタッドレスタイヤは高い国内でも高い知名度を誇ります。
ブリザックシリーズは、厳しい冬の路面状況に対応する高い性能と信頼性を有しており、雪や凍結路面での優れたグリップ力や制動力を提供してくれます。
さらに、ブリザックシリーズはさまざまな車種やドライバーのニーズに合わせて幅広いラインナップを展開しており、その高い性能と多様性が多くの人に支持されています
ヨコハマタイヤ
ヨコハマタイヤの「iceGUARD(アイスガード)」シリーズは、スタッドレスタイヤのなかでも代表的なシリーズです。
iceGUARDは、快適性や騒音低減に力を入れており、冬季の厳しい環境下での運転を快適かつ安全に行えるよう配慮されています。
これによりドライバーは、長時間のドライブでもストレスを感じにくいでしょう。優れた性能だけでなく、快適性と静粛性にも重きを置いたタイヤとして、その評価は高く、幅広いユーザーに支持されています。
ミシュラン
ミシュランのスタッドレスタイヤである「X-ICE(エックスアイス)」は、表面の凹凸を長く保つことで、高い性能と耐久性を実現し、ミシュランのスタッドレスタイヤシリーズとして展開されています。
「X-ICE」の特徴は、表面の凹凸を再生させる新技術にあります。通常、スタッドレスタイヤの凹凸が減少することで、グリップやトラクションが低下する傾向がありますが、「X-ICE」はこの問題に対処するため、長期間安定した性能を維持できるよう設計されています。
この革新的な技術により、「X-ICE」は氷上や雪上でも優れたグリップ力を維持し、安定した運転を提供してくれます。
ダンロップ
ダンロップのスタッドレスタイヤは、ウィンターマックスシリーズとして展開されており、高密度で混ぜ物の少ないゴム素材が特徴です。
ウィンターマックスシリーズは、特にSUVユーザーに適した2つのモデルの人気が高く、氷に対する優れた性能を求める場合は「ウィンターマックス3」、一方で雪に強い性能を必要とする場合には「ウィンターマックスSJ8+」がおすすめです。
ウィンターマックス3は、氷上での優れたグリップ力と制動性を有し、スタッドレスタイヤとしての安定性と信頼性を得ています。
一方、ウィンターマックスSJ8+は、雪道でのトラクションと制御性を重視しており、スノーフレークマークの付いた厳しい冬季の路面条件においても高い性能を発揮します。
SUVユーザーにとってウィンターマックスシリーズは高い評価を受けており、さまざまな冬季の路面状況において安全かつ信頼性の高い走行を提供してくれます。
トーヨータイヤ
トーヨータイヤのスタッドレスタイヤは、他メーカーと比べてリーズナブルに手に入る国産タイヤとして注目されており、ドライバーからは、その安定感とコストパフォーマンスが高く評価されています。
スタッドレスタイヤの「OBSERVE GIZ2(オブザーブ・ギズ2)」は、アイス路面での性能を向上させる新開発の「持続性密着ゲル」が特徴的で、氷上でのグリップを強化します。
また、「Winter TRANPATH TX(ウィンタートランパスTX)」は、ハイト系車両向けのスタッドレスタイヤとして安定感のある走行を提供してくれます。車高が高い車両がふらつきやすいイメージを払拭し、雪のない高速道路でも安定した走りを実現します。
おすすめ人気のスタッドレスタイヤ17選
日本では一部の地域を除いて雪が降り、路面が凍結する可能性があります。
そのため、多くのタイヤメーカーがスタッドレスタイヤをラインナップ。また、さまざまな特徴を持ったスタッドレスタイヤが販売されています。
これからスタッドレスタイヤを購入しようと思っても、どのスタッドレスタイヤを選んだら良いのか迷ってしまう方も少なくないのではないでしょうか。
そこでここからは、軽自動車とコンパクトカー、ミニバン、SUVなどそれぞれにおすすめのスタッドレスタイヤをAmazonで1本あたりの価格が安い順にランキング形式でピックアップしました。ひとつずつ詳しく紹介します。
ただし、ここで紹介しているタイヤサイズはあくまでも一例ですので、ご自身の愛車に合ったサイズかを必ず確認するようにしてください。
安くておすすめ人気のスタッドレスタイヤ4選
安くておすすめのスタッドレスタイヤを紹介します。
※タイヤ1本あたりの価格で安く商品を掲載しています。
【軽・コンパクトカー向け】クムホ WinterCraft WI61 155/65R14
クムホ WinterCraft WI61は、吸水・密着・ひっかく 3つの技術を採用した氷結路に効くスタッドレスタイヤです。
クムホはメルセデス・ベンツをはじめとする欧州自動車メーカーにも純正タイヤとして採用されている韓国のタイヤメーカーです。
今回ご紹介しているスタッドレスタイヤは、滑る原因となる氷上の水膜を吸水し、ワイドな接地面で氷に密着。さらにアラミドファイバーという繊維がスパイク効果で氷をひっかきます。
また3Dサイプを採用し、雪のないドライ路面でも高い剛性感とグリップ力を実現します。
コストパフォーマンスが高く、国産メーカータイヤと比べて安価なのが特徴です。
【軽・コンパクトカー向け】グッドイヤー ICE NAVI 7 155/65R14
- ICE NAVI 7
- グッドイヤー
グッドイヤー ICE NAVI7は、ドライ路面での偏摩耗抑制や、転がり抵抗の低減など、雪上や氷上以外での性能にも配慮して開発。日常の足として通常路面での走行の多い、軽自動車やコンパクトカーにおすすめです。
肝心の、雪上や氷上路面での性能も信頼性が高く、氷上ブレーキ性能が前モデルと比べて7%アップしています。
ただし、ワンランク上のICE NAVI8の方がすべての性能において優れているので、雪道走行が多いなど、より高い性能を求める場合は、上位モデルも検討するとよいでしょう。
【ミニバン向け】グッドイヤー ICE NAVI7 215/65R16
- ICE NAVI7
- グッドイヤー
グッドイヤー ICE NAVI7は、氷上性能を向上させるため、トレッドパターンから細分化された極小シリカで柔軟性が増したコンパウンドまで全面的に改良が施されています。これにより、これまでのICE NAVIシリーズに比べて氷上・雪上性能が向上しました。
購入者からは「北海道の雪道やアイスバーンにも良い」といった好意的なコメントが多い一方、「写真にはアルミホイールがあるので、タイヤとアルミホイールのセットであると思い、注文した」というコメントもありました。こちらの商品はタイヤだけなので注意が必要です。
【SUV向け】NEXEN WINGUARD ice SUV 235/50R18
- WINGUARD ice SUV
- NEXEN
NEXEN WINGUARD ice SUVはSUV用スタッドレスタイヤです。
NEXEN(ネクセン)タイヤはポルシェのほか世界17の自動車メーカーの純正タイヤとして採用されています。国内ではSUVのラインナップが豊富な三菱自動車でも採用されました。
今回ご紹介する商品はパターンデザインにこだわっています。「デュアルVシェイプパターン」と呼ばれるセンター部のV型ブロックにより、雪上でのブレーキ性能を向上。
またシャーベット路面での排水に有利な方向性のあるパターンやセンター部に特別なブロック形状を採用し偏摩耗を抑制する「3Dブロック」等を採用しました。
これにより、日本市場で要求される氷雪路でのパフォーマンスを高めています。
軽自動車&コンパクトカーにおすすめ人気のスタッドレスタイヤ4選
軽自動車やコンパクトカー向けのスタッドレスタイヤを選ぶ際は、コスパを重視して選ぶのがおすすめです。
近場の移動が多く、あまり長い距離を走行しない軽自動車の場合、摩耗して使い切るより前に、経年劣化による交換時期が来てしまうケースが多いからです。
できるだけ価格的負担の少ない銘柄を選んでおけば、交換時期にためらうことなく交換できます。
ブリヂストン BLIZZAK VRX2 155/65R13
- BLIZZAK VRX2 155/65R13
- ブリヂストン
ブリヂストン ブリザック VRX2は、スタッドレスタイヤとして必要な性能は備えたうえで、静粛性や乗り心地まで考慮して開発されているので、日常使いの多い軽自動車やコンパクトカーにおすすめです。
また、ブリヂストンの長年続くスタッドレスタイヤ銘柄、ブリザックシリーズという点でも安心感があります。
ただ、雪上、氷上性能と耐摩耗性は、最上位モデルには劣ります。雪の多い地域や冬場でも走行距離が長い方は、上位モデルのVRX3の購入も検討しましょう。
ダンロップ WINTER MAXX 02 155/65R14
- WINTER MAXX 02 WM02
- ダンロップ
ダンロップ WINTER MAXX 02は、氷上性能を維持できる耐用年数が4年(メーカー公表値)と長いうえ、価格もお手頃なので、軽自動車やコンパクトカーにピッタリのスタッドレスタイヤです。
氷上性能、ドライ路面、ウェット路面などあらゆる路面での走行を想定して開発されているのもおすすめポイントです。
ただし、4年という耐用年数は、あくまでメーカーの指定した条件下なので、保管方法と保管場所には十分注意する必要があります。
保管の際は外気に触れさせず、紫外線や温度変化のできるだけ少ない場所に保管をするようにしましょう。
ハンコック Winter i・cept iZ 2A 185/65R15
- Winter i・cept iZ 2A
- ハンコック
ハンコック Winter i・cept iZ 2Aは、「日本の厳しい冬の雪道でも、より安全にドライビングの楽しさを提供する」というコンセプトのもとに開発されたスタッドレスタイヤです。
ハンコックはメルセデス・ベンツ、アウディ、BMWなど欧州主要メーカーや日産 新型エクストレイルなど国産車にも採用されている韓国のタイヤメーカーです。
今回ご紹介するスタッドレスタイヤの最大のポイントは、冬道の快適な走行を実現するための「非対称パターン」を採用しています。
アウト側はゴムの面積を拡大させ、イン側には溝の面積を広くすることで、雪詰まりの防止や確実なトラクション(地面を掴むことで生み出される推進力)を発揮できるようにしています。
ヨコハマタイヤ iceGUARD 6 iG60 175/70R14
- iceGUARD 6 iG60
- ヨコハマタイヤ
ヨコハマタイヤ iceGUARD 6は、省燃費性と静粛性に優れている点から、軽自動車やコンパクトカーにおすすめ。
軽自動車やコンパクトカーは、ストップ&ゴーの多い街乗り使用が多いだけに燃費は気になるもの。スタッドレスタイヤは燃費性能としては不利だといわれる中で、エコタイヤ並の燃費を実現しているのは驚きです。
肝心の氷上性能も、従来品比較で15%の氷上性能向上や、左右非対称パターンを採用するなどしっかりと作られている印象。
さらに、経年劣化抑えるオレンジオイルSをゴムに配合することで、4年という長寿命を実現しています。
ただ、他のスタッドレスタイヤに比べると、やや高価格なため、求める性能と価格のバランスをよく見極める必要があります。
ミニバンにおすすめ人気のスタッドレスタイヤ3選
ミニバンにおすすめのスタッドレスタイヤは、高性能スタッドレスタイヤです。比較的車重が重いので、雪上でしっかりとグリップ性能を発揮してくれる安心感が必要です。
また、車高が高くふらつきやすいため、できるだけタイヤ剛性が高いものを選びましょう。
トーヨータイヤ Winter TRANPATH TX 215/65R16
- Winter TRANPATH TX
- トーヨータイヤ
トーヨータイヤ Winter TRANPATH TXをおすすめする理由は、価格の安さです。タイヤサイズが大きいミニバンのスタッドレスタイヤは高額になりがちですが、Winter TRANPATH TXなら、今回ご紹介する3つのミニバン用タイヤの中でも最も安価な価格設定となっています。
また、専用に設計された高剛性ボディと、内側と外側で異なるゴムを使用した特殊構造で、背の高いミニバンで問題となるふらつきを抑えます。
ただし、メーカーサイトを見ても、他車の最高峰モデルほど氷上性能について詳細に説明してある訳ではないので、絶対的な雪上、氷上性能の高さを求める方は、他商品も含め比較検討しましょう。
ミシュラン X-ICE SNOW 205/55R16
- X-ICE SNOW
- ミシュラン
ミシュラン X-ICE SNOWをミニバンにおすすめするのは、氷上性能だけではなく高い雪上性能も兼ね備えているからです。
スタッドレスタイヤの商品紹介を見ると、多くが氷上でのブレーキ性能についてのみの記載ですが、X-ICE SNOWの紹介には、雪上でのブレーキ性能もしっかり記載されています。
また、使用しているゴムや、刻んであるパターンの深さによって、溝が減ってもギリギリまで性能がキープされる工夫がされているのもおすすめのポイントです。
購入時に注意するポイントは、製造年と保管状況です。これはタイヤ全般に言えることですが、市場価格よりも割安で販売している業者の中には、数年前に製造されたタイヤを販売している場合があります。
経年劣化が性能に与える影響が大きいスタッドレスタイヤだからこそ、製造年や保管状況には特に注意が必要。不安な場合は、事前に問い合わせをしてから購入しましょう。
ブリヂストン BLIZZAK VRX3 215/65R16
- BLIZZAK VRX3
- ブリヂストン
ミニバンにブリヂストン ブリザックVRX3をおすすめする理由は、30年続くシリーズ史上、最高を誇る氷上性能です。
ブリヂストンのスタッドレスタイヤ、ブリザックシリーズの最高峰モデルだけあって、トレッドパターンから使用しているゴムの材質に至るまで、徹底的にこだわって開発されています。
また、偏摩耗の防止と新開発のフレキシブル発泡ゴムによって、ロングライフを実現しました。
ミニバンに使用するスタッドレスタイヤは、タイヤサイズが大きく、どうしても価格が高額になるので、長く使えることも大きな選定ポイントです。
注意点は、広い保管場所が必要なこと。ミニバンのスタッドレスタイヤ全般に言えることですが、ミニバンのタイヤはサイズが大きいので、保管場所として十分なスペースを確保しておきましょう。
高い性能をできるだけ長く保つためには、外気を遮断して、紫外線や温度変化の少ない場所に保管することが大切です。
SUVにおすすめ人気のスタッドレスタイヤ4選
SUVにおすすめなのは、とにかく雪上や氷上性能の高いスタッドレスタイヤです。
SUV専用として販売されている商品が多くあるので、特段の事情がなければ専用品を選びましょう。もともと悪路走破性に優れた車なので、SUV専用に開発されたスタッドレスタイヤなら車の特性をフルに活かせます。
ヨコハマタイヤ iceGUARD SUV G075 225/65R17
- iceGUARD SUV G075
- ヨコハマタイヤ
近年人気の都市型SUVに乗っている方には、静粛性や省燃費性にも配慮されて開発された、ヨコハマタイヤ iceGUARD SUV G075がおすすめです。
価格は、225/65R17サイズで、1本14,961円と比較的リーズナブルな設定となっています。
SUVといえば悪路走行ですが、最近は省燃費性や利便性を売りにした都市部での使用を前提のとしたモデルが増えています。iceGUARD SUV G075は、そんな都市型SUVにも配慮して開発されたスタッドレスタイヤです。
もちろん、本来の氷上、雪上性能ともに申し分なく、3つの素材を組み合わせた「スーパー吸水ゴム」や5つのパターン技術を採用して開発されたトレッドパターンで、高い氷上性能、雪上性能を実現しています。
ただし、都市型SUVを意識作られたモデルなので、山道などより過酷なシーンで利用する機会の多い方は、より高い氷上・雪上性能の商品も検討してみてはいかがでしょうか。
ブリヂストン BLIZZAK DM-V3 225/65R17
- BLIZZAK DM-V3
- ブリヂストン
ブリヂストン BLIZZAK DM-V3をSUVにおすすめする理由は、素材となるゴムへの配合物から、トレッドパターンに至るまで、SUV専用に開発されたスタッドレスタイヤだからです。
トレッドパターンは、SUVの車重や走行特性を考えて専用開発。また、グリップ力に関係するゴムへの配合物も、SUV専用の配合となっています。
注意点としては、ベースとなっているゴムが最新のブリザックシリーズ最高峰モデルVRX3のものではなく、VRX2のものであることです。
SUV専用に開発されているので問題はありませんが、最新にこだわる方は注意しましょう。
ミシュラン X-ICE SNOW SUV 235/60R18
- X-ICE SNOW SUV
- ミシュラン
ミシュラン X-ICE SNOW SUV 235/60R18をミニバンにおすすめするのは、氷上性能だけではなく高い雪上性能も兼ね備えているからです。
スタッドレスタイヤの商品紹介を見ると、多くが氷上でのブレーキ性能についてのみの記載ですが、X-ICE SNOWの紹介には、雪上でのブレーキ性能もしっかり記載されています。
また、使用しているゴムや、刻んであるパターンの深さによって、溝が減ってもギリギリまで性能がキープされる工夫がされているのもおすすめポイントです。
購入時に注意するポイントは、製造年と保管状況です。これはタイヤ全般に言えることですが、市場価格よりも割安で販売している業者の中には、数年前に製造されたタイヤを販売している場合があるます。
経年劣化が性能に与える影響が大きいスタッドレスタイヤだからこそ、製造年や保管状況には特に注意が必要。不安な場合は、事前に問い合わせをしてから購入しましょう。
グッドイヤー ICE NAVI SUV 225/55R18
- ICE NAVI SUV
- グッドイヤー
グッドイヤー ICE NAVI SUVをおすすめする1番の理由は、圧倒的なコスパの高さです。
高額になりがちな大型で低扁平率の225/55R18サイズでも、比較的安価な価格設定となっています。
氷上性能や雪上性能についても、大型のSUVに合わせて専用設計されているので安心。また、クロスオーバーSUVの増加も意識して、市街地やドライ路面での快適性にまで配慮されています。
気になる点は、省燃費性です。もともと燃費性能には不利なスタッドレスタイヤですが、各社開発が進み、省燃費性を掲げている商品も増加してきています。
そんななか、ICE NAVI SUVは、省燃費性に関する紹介が見当たらないため、省燃費性能を気にされる方は他社製品とよく比較するようにしましょう。
あまり雪が降らない地域におすすめ人気のスタッドレスタイヤ2選
首都圏のようにあまり雪が降らない地域におすすめのスタッドレスタイヤを紹介します。
ダンロップ WINTER MAXX 02 195/65R15 91Q
- WINTER MAXX 02
- ダンロップ
ダンロップの人気スタッドレスタイヤシリーズである「WINTER MAXX(ウィンターマックス)」は、凍結路面はもちろん、雪上やウェット路面、ドライ路面などさまざまな状況でバランスの取れた性能を発揮します。
冷えても柔らかい「液状ファルネセンゴム」を使用し、凍結路面に対しても密着することで、安定した制動性を提供します。氷上性能向上のためには新たに開発された「MAXXグリップパターン」を採用し、氷上でのグリップを向上させます。
また、高い操縦安定性能を確保し、ウェット路面やシャーベット路面での排水性も向上させるため、大容積の主溝を採用するなど、多様な路面条件で安定した運転を実現する、バランスのとれたスタッドレスタイヤです。
ミシュラン X-ICE SNOW 195/65 R15 95T XL
- X-ICE
- ミシュラ
このスタッドレスタイヤは、新たに採用された「エバー・ウインター・グリップ コンパウンド」やV字形トレッドパターンなどにより従来の製品と比較して、アイスブレーキング性能が約9%向上しました。
長期間の安全性を保ちながら、耐久性にも優れているのでドライバーに長期間安全で信頼性の高い走行を提供してくれます。
スタッドレスタイヤの適切な交換と保管方法
チェーンのようにその都度脱着する必要がなく、冬場の道を走行できるスタッドレスタイヤ。
しかし、夏タイヤとの違いをしっかり理解しないまま誤った取り扱いをしてしまうと、寿命を縮めてしまったり本来の性能が発揮されなかったりするばかりか、最悪の場合事故につながることもあります。
適切な交換タイミングと交換方法や保管方法を知って、スタッドレスタイヤのメリットを最大限活かしましょう。
スタッドレスタイヤと夏タイヤの違い
雪上や氷上でグリップ力を発揮するスタッドレスタイヤと、普段使っている夏タイヤとの違いは大きく2つ。ゴムの柔らかさと深溝の特殊なトレッドパターン(タイヤの溝のデザイン)です。
スタッドレスタイヤは、氷上のわずかな水分を除去することで氷でもグリップを発揮するように作られています。
メーカーによって細かな技術は異なりますが、ブロックに刻まれた小さな溝(またはゴムそのもの)が、雪上や氷上の薄い水の膜に吸着。さらに、柔らかいゴムでしっかりと密着させることでグリップ性能を発揮しています。
また、雪上でもグリップ力を発揮できるのは、深く溝の高さがあるブロックが倒れ込むことで雪を圧縮する雪柱せん断力のおかげ。固く引き締まった雪の柱を形成することで摩擦力を稼ぎ、さらにブロックの角によるエッジ効果で雪の上でも一定のグリップ力を発揮します。
ただ、通常の路面では、夏タイヤと比べてグリップ力が落ちます。特に、濡れた路面での制動力の低下には注意が必要です。
スタッドレスタイヤは、ゴムの柔らかさや溝のデザインによって、雪上や氷上性能、通常路面でのドライ、ウェット性能、耐久性、燃費が変わってきます。
この違いがメーカーの特色や商品による違いになるので、各商品の特性を理解したうえで、自分が求めている性能とできるだけマッチした商品を選びましょう。
ダメ! 絶対! 夏にスタッドレスタイヤを履き続けるのが危険な理由
都度の脱着が不要なため、つい夏になっても交換を忘れがちなスタッドレスタイヤですが、夏場にそのまま使用するのは危険を伴います。
低温での使用を想定して作られたスタッドレスタイヤは、夏の高温下だとゴムがさらに柔らかくなり、深い溝と相まって、安定性や制動距離が著しく低下してしまうからです。
さらに、スタッドレスタイヤには特殊なゴムが使用されているので、夏場に使用し続けると、高温や紫外線の影響でスタッドレスタイヤとしての性能も低下しかねません。
冬場になって見た目に溝が残っていても、本来の雪上性能が発揮されないという危険性もあるのです。
夏タイヤは、あらゆる路面温度や路面状態を想定し、ゴムの硬さやトレッドパターンが設計されています。気温が上がり雪や凍結の心配がなくなったら、できるだけ早く夏タイヤに履き替えましょう。
タイヤのみ?ホイール付き?スタッドレスタイヤの保管方法
スタッドレスタイヤを購入する際、タイヤだけを今使用しているホイールにその都度組み替える方もいますが、ホイールごと交換することをおすすめします。
一番の理由は、タイヤのみで保管をすると交換時も含めてタイヤが傷みやすいためです。
タイヤのみで保管した場合、本来外気にさらされないタイヤ内側が常に外気にさらされる状態となり、劣化を早めてしまう恐れがあります。
また、組み換えによって少なからずタイヤに負担がかかるため劣化が進みやすく、最悪の場合、組み換え時に破損してしまう恐れもあるのです。
当然、組み換えにかかる工賃も、ホイールごと交換するのに比べて高額。今は低価格でも品質の優れたホイールが販売されているので、トータルで考えるとホイールの費用はさほど大きな出費にはなりません。
スタッドレスタイヤを保管する際は、タイヤのみホイール付き問わず、耐候性のビニール袋などに入れて外気を遮断。加えて可能であれば日陰や物置に入れ、紫外線や温度の影響をできるだけ受けないようにしておきましょう。
スタッドレスタイヤの寿命と交換目安
スタッドレスタイヤの寿命の判断は、夏タイヤと異なる点がいくつかあります。
雪上や氷上といった滑りやすい路面で使用するので、交換時期をシビアに見極めることが重要です。ゴムの劣化による性能低下、スタッドレスタイヤ特有の溝の摩耗サインなど、スタッドレスタイヤならではの寿命判断ポイントを紹介します。
また、冬が来る前の早めの交換をおすすめする理由も解説するので、スタッドレスタイヤを購入予定の方は参考にしてください。
溝があっても要注意! スタッドレスタイヤはゴムの硬さが命
スタッドレスタイヤを使用する際は、見た目に溝が残っていても、ゴムの経年劣化によって本来の性能を発揮しなくなっていることがあるので注意が必要です。
スタッドレスタイヤは、柔らかい特殊なゴムを使用することで冷えた路面でも硬くならず、雪上や氷上の表面にある薄い水の膜に特殊な溝をしっかりと密着させグリップ力を発揮しています。
ゴムは紫外線や酸性雨などに晒されることで硬くなる性質があり、柔らかさが減少したゴムでは路面と十分に密着できず、本来の性能が発揮できなくなってしまいます。
スタッドレスタイヤの寿命は、走行距離に関わらず3~4年程度。新品時の柔らかさを失ったスタッドレスタイヤは、早めに交換しましょう。
摩耗に注意! スタッドレスタイヤの溝は半分までしか使えない
公道を走行できるすべてのタイヤには、スリップサインというタイヤの使用限界を知らせてくれるサインがあります。
一定までタイヤが摩耗すると、トレッド面(地面と接する面)に直線上の印が露出し、タイヤの交換時期を知らせてくれるサインです。
一方スタッドレスタイヤには、スリップサインに加えて、もう1つプラットホームと呼ばれるサインがあります。プラットホームは50%摩耗すると露出し、冬用タイヤとしての使用限界を示すサインです。
溝が50%まで摩耗したスタッドレスタイヤは、冬用タイヤとしての性能が発揮できないばかりか、高速道路などの冬タイヤ規制が発令された場合、規制区間を走行することができません(チェーン規制の場合、溝のあるスタッドレスでもチェーンの使用が必須です)。
昨シーズン使用したスタッドレスタイヤのプラットホームが1か所でも露出していたら、新しいスタッドレスタイヤを購入しましょう。
なお、プラットホームが露出しても、スリップサインが出るまでは夏タイヤとしては使用可能です。
スタッドレスタイヤを交換するなら早めがお得!?
気温が下がってきたら、できるだけ早くスタッドレスタイヤに交換することをおすすめします。いざ雪や凍結の予報が出てからでは、交換が困難になることもあるからです。
お店が混雑して交換の予約が取りにくくなりますし、新品を購入予定の場合は、愛車に合うサイズのタイヤが在庫切れになってしまったというなんてこともありえます。
さらに、路面が積雪や凍結をしてしまったら、仮にタイヤを入手できても、そもそも交換に行くことすらできません。
また、早い時期だと豊富な在庫からじっくりと選べますし、お店によっては早割などのセールを開催していることもあるのでお得な価格で購入できる可能性もあります。
この冬、スタッドレスタイヤに交換予定であれば、早めの準備がおすすめです。
スタッドレスタイヤとノーマルタイヤの違いと見分け方
スタッドレスタイヤとノーマルタイヤは接地面の形状で見分けることができます。
スタッドレスタイヤは、ノーマルタイヤに比べて溝が深く、ブロックが角張っています。また、ブロックの表面には小さな切り込み(サイプ)が多数あります。
これらの違いは、雪道や凍結路でのグリップ力に大きな影響を与えます。
スタッドレスタイヤの溝は、雪や氷を噛み取り、滑り止めの役割を果たします。また、ブロックの角張った形状とサイプは、雪や氷を掻き分け、トラクション(駆動力)を向上させます。
ほかにも、スタッドレスタイヤの側面には「STUDLESS」の刻印があります。この刻印があれば、スタッドレスタイヤであることが分かります。
場面別! 雪道を運転する際の注意点
雪道を走行する場合とアイスバーンを走行する場合、スタックした場合、身動きが取れなくなった場合にそれぞれ安全に走行を続けるためには、以下の点に注意しましょう。
雪道を走行する場合
スタッドレスタイヤを装着する
ノーマルタイヤでは、雪道や凍結路面でグリップ力が低下し、車がスリップやコントロールできなくなるなどの危険性があります。
スタッドレスタイヤは、雪道や凍結路面でも高いグリップ力を発揮するため、安全に走行することができます。
急な操作は避ける
急な車線変更、急ブレーキ、急ハンドルは、スリップの原因になります。雪道では、いつもよりゆっくりと、慎重な運転を心がけましょう。
車間距離を十分にとる
雪道では、乾いた路面よりも車の制動距離が長くなります。先行車との車間距離を十分にとることで、追突などの事故を防ぐことができます。
発進はゆっくりと行う
発進時にアクセルを急に踏み込むと、タイヤが空転してスリップする可能性があります。アクセルはゆっくりと踏み込み、じわじわと発進するようにしましょう。
屋根の雪は走行前に除雪する
屋根に積もった雪は、走行中に風に流れて落ちることがあります。その際、後続車に当たる可能性もあるため、放置しておくのは危険です。
また、ブレーキ時にフロントガラスに雪崩を起こして視界を遮る恐れもあります。屋根の雪は、走行前に必ず除雪しましょう。
アイスバーンでの運転の注意点
アイスバーンは雪が解けて凍った路面のことで、雪道以上に滑りやすいため、特に注意が必要です。
「急」のつく動作は厳禁
アイスバーンでは、発進、停止、カーブで「急」のつく動作は厳禁です。ゆっくりと、慎重な運転を心がけましょう。
ブラックアイスに注意
昼間に積もった雪が解けたときや、雨が降った後の冷え込みが強くなる夜間や明け方は、表面が凍りついた路面「ブラックアイスバーン」になる可能性があります。
ブラックアイスバーンは、一見すると濡れたアスファルト路面のように見えるため、凍っていることに気づきにくく、注意が必要です。
道路脇の矢印や反射板を目印にして走行する
風通しのよい橋の上や陸橋、トンネル出入口付近は、ブラックアイスバーンが発生しやすいため、注意が必要です。
道路脇の矢印や反射板を目印にしながら走行することで、路面の状態を把握しやすくなります。
雪道でスタックした場合
タイヤがスリップしたり新雪にはまった場合は、以下の方法で脱出を試みましょう。
タイヤ周辺の雪を踏み固める
ゆっくりと車を前後に動かして、タイヤ周辺の雪を踏み固めます。
砂を振りかける
道路脇に砂箱があれば、駆動輪(FFであれば前輪、FRであれば後輪)の外周にこの砂を振りかけます。砂がタイヤと路面の摩擦を高め、脱出を助けてくれます。
豪雪で身動きが取れなくなった場合
ハザードランプを点灯して停車する
視界が悪い状況で身動きが取れなくなった場合には、車を停止させたらハザードランプを点灯させましょう。
地吹雪などの際にはどこに車がいるか分かりにくいものです。ハザードランプを点灯させることで、他の車両に自車の存在を知らせることができます。
マフラーの排気口の除雪を行う
豪雪でマフラーの排気口が雪でふさがれてしまうと、排気ガスが車内に逆流します。この時、車内で救助などを待っていると、一酸化炭素中毒の危険があります。
救援を待つ間に、排気ガスの逃げ道だけでも除雪しましょう。
具体的には、マフラーの排気口の雪を除雪する、マフラーの排気口に棒などを差し込んで、雪を押し出すといった方法があります。車外に出る際には、風下側のドアを開けると強風の影響を受けません。
除雪ができない場合はエンジンを切り、車外に避難するようにしましょう。
スタッドレスタイヤのよくある質問4つ
スタッドレスタイヤを履いているからと言って、必ずしも凍結した路面で滑らないという訳ではありません。
これまでに触れた内容も含め、下記のポイントに注意しながら走行するようにしましょう。
1. スタッドレスタイヤではアイスバーンでも安全に走れる?
スタッドレスタイヤでも雪が解けて凍った路面(アイスバーン)では滑りやすいので、車速を抑えて慎重に走行しましょう。
アイスバーンは、水が凍ってできた氷とは異なり、表面がツルツルして滑りやすいのが特徴です。
スタッドレスタイヤは、氷上でも高いグリップ力を発揮しますが、車の重量とアイスバーンの滑りやすさによって、思い通りに走行することは困難です。
そのため、アイスバーンでは車速を抑えることがポイントです。また、凍結しやすい場所では、あらかじめ速度を落としておくようにしましょう。
凍結しやすい場所としては、日陰やトンネルの出入り口、橋などが挙げられます。こうした場所では徐行程度の速度で慎重な操作を行うことで、スリップする可能性を低くすることができます。
2. スタッドレスタイヤとタイヤチェーンとの違いは?
タイヤチェーンは、スタッドレスタイヤよりも雪道や凍結路面に強く、装着することで安全性が高まります。
ただし、タイヤチェーンは舗装路の走行に適していません。耐久性のない商品であれば破損してしまうこともあります。
また、タイヤチェーンは種類によって乗り心地も悪くなります。通常はスタッドレスタイヤで走行し、必要に応じてタイヤチェーンを装着すると良いでしょう。
3. 一年中スタッドレスタイヤを履いていても大丈夫?
滑りやすい路面を走行する際に役立つスタッドレスタイヤですが、一年中履くのはNGです。
冬以外の季節では、スタッドレスタイヤの燃費性能やグリップ性能は、夏用タイヤよりも劣る傾向にあります。
燃費性能が低い点については、スタッドレスタイヤのゴムの柔らかさが影響し、転がり抵抗が大きいためです。
また、乾燥路面での制動距離は夏用タイヤよりスタッドレスタイヤの方が伸びやすく、グリップ力が低いため、降雪や路面凍結が発生しない季節は夏タイヤのほうが安心です。
加えて、スタッドレスタイヤは排水性能も低いため、雨天時の滑りやすいという点にも注意が必要です。
4. スタッドレスタイヤで舗装路面を走るとうるさく感じるのはなぜ?
スタッドレスタイヤには、雪道や凍結路でグリップ力を得るために柔軟性を高めたゴムが使われています。
このような特性を持つため、摩擦力の高い舗装路面で摩耗しやすく、夏用タイヤよりも寿命が短めです。
また、冬の路面に合わせてトレッドパターンやブロック形状が設計されているため、舗装路面を走行した際にロードノイズの大きさが気になるケースがあることも押さえておきましょう。
まとめ
スタッドレスタイヤは、ゴムの柔らかさが重要なため保管方法に注意が必要です。
また、ゴムが硬くなってしまったスタッドレスタイヤは、たとえ溝が残っていても氷上や雪上で十分な性能が発揮できず、また冬用タイヤとして使用することができません。
路面が凍結する、雪が降ると分かってから慌てても、しっかりとした準備や交換ができない可能性もあります。まずは保管しているスタッドレスタイヤの状態を観察し、ゴムが硬くなっていないか? 溝は半分以上残っているかをよく確認しましょう。
そして、今シーズンで新品のスタッドレスタイヤに交換を予定しているなら各社の商品をよく比較し、しっかりと準備したいもの。ひとくちにスタッドレスタイヤといっても、メーカーや商品によってさまざまな特徴があります。
今回紹介したポイントを中心に、乗っている車種や自身の使用状況に合わせ、最適なスタッドレスタイヤを選んでください。
[筆者:増田 真吾]
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