ホンダ 新型「スーパーワン」の価格は389万円で来年8月登場!? コスパ最強EVスポーツの全容を予想
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:佐藤 正巳
ジャパンモビリティショー2025で熱い視線を浴びた、ホンダの新型電気自動車(EV)「スーパーワン」のプロトタイプが、ついに市販化に向けて動き出しました。
往年の「シティターボII」を連想させる迫力のワイドボディに、専用のスポーティな内装を採用。最高出力は80馬力へ高められ、EVながら疑似的なシフト操作感まで楽しめるなど、ホンダらしい「操る楽しさ」が凝縮されています。
スーパーワンの価格は300万円台と予想されます。2026年8月の発売に向け、BYDや国産スポーツ勢に真っ向勝負を挑む期待のモデルをカーライフ・ジャーナリストの渡辺 陽一郎さんが解説します。
新型スーパーワンとは? 予想スペック
日本車には、エンジンを搭載しない電気自動車(BEV)がほとんど用意されていません。
たとえば、トヨタはレクサスを含むと小型/普通車のシェアが50%を超えますが、2025年12月時点で購入できる電気自動車は、トヨタブランドの「bZ4X」、レクサスブランドの「RZ」と「UX300e」のみです。
ホンダでは「Honda e」を設定して、軽商用車の「N-VAN e:」も加えましたが、Honda eは2024年7月に生産終了となりました。その後、軽乗用車の「N-ONE e:」も発売されましたが、電気自動車の車種数は決して増えているとは言えません。
しかし、2026年以降はホンダの電気自動車が充実します。特に注目されるのが、ホンダの新型「スーパーワン」です。
これはジャパンモビリティショー2025に出品された「スーパーワン(プロトタイプ)」の市販版と見られています。
ここでは、新型スーパーワンの予想スペックを一覧でまとめました。詳細は記事の後半で詳しくお伝えします。
| 予想データ | |
|---|---|
| 予想価格 | 389万円(N-ONE e: Lグレードに比べて約70万円の上乗せ) |
| 予想発売時期 | 2026年8月 |
| 全長 | 3520mm(+125mm) |
| 全幅 | 1590mm(+115mm) |
| 全高 | 1535mm(-10mm) |
| ホイールベース | 2520mm(0mm) |
| 最低地上高 | 130mm(-10mm) |
| 最高出力 | 59kW/80馬力(+11.8kW/+16馬力) |
| 最大トルク | 178Nm/18.2kg-m(+16Nm/+1.7kg-m) |
| 最小回転半径 | 4.5m(0m) |
(カッコ内の数値はベースのN-ONE e:との差)
新型スーパーワンの外観は「シティターボII」の再来!?
新型スーパーワンは、軽乗用車で電気自動車のN-ONE e:をベースに開発されるスポーティな5ドアハッチバックです。ボディサイズは軽自動車規格を超え、小型乗用車の扱いとなるでしょう。
車内の広さは軽自動車のN-ONE e:と同じですが、外観はワイドなバンパーやフェンダーによって拡大され、力強い印象となっています。
フロントマスクは、N-ONE e:と同様の丸型ヘッドランプとワイドに張り出したバンパーにより、迫力を伴いながら可愛らしさも感じさせます。いわゆる「オラオラ系」と呼ばれる威圧感はありません。リアビューも同様です。
ボディの側面を見ると、フェンダーの張り出しがハッキリと分かります。
今のワイドフェンダーはドアパネルと滑らかに繋がるデザインが主流ですが、新型スーパーワンでは、あえて後から装着したように仕上げられました。まるで1960年代から1980年代のスポーツモデルのようにも見えます。
中高年齢層の皆さんは、新型スーパーワンの外観をご覧になると、1983年に初代ホンダ シティに追加された「シティターボII(通称:ブルドッグ)」を思い出すかもしれません。
新型スーパーワンもワイドフェンダーが粗削りなスポーティ感覚を漂わせ、シティターボIIに似た印象があるのです。
新型スーパーワンのボディサイズ
新型スーパーワンの予想ボディサイズは、全長が3520mm、全幅は1590mm、全高は1535mmくらいでしょう。軽自動車のN-ONE e:に比べて125mm長く、115mmワイドで、10mm低いと予想されます。
小型車のサイズになるため、税金はN-ONE e:よりも高くなりますが、外観などのクルマ造りも大きく変わります。
新型スーパーワンとN-ONE e:のボディサイズを一覧でまとめました。
| 全長 | 全幅 | 全高 | |
|---|---|---|---|
| 新型スーパーワン | 3520 | 1590 | 1535 |
| N-ONE e: | 3395 | 1475 | 1545 |
寸法はmm
新型スーパーワンのタイヤとアルミホイールのサイズについては、ジャパンモビリティショー2025の出品車両は16インチ(205/45R16)でしたが、ショーモデルとあって見栄えを重視して太すぎました。
市販版は同じ16インチでも、185/50R16などに変更される可能性が高いです。
新型スーパーワンの内装
新型スーパーワンの車内の広さはN-ONE e:と同じです。インパネも基本的には上級グレードのN-ONE e: Lグレードと同様のデザインで、大きな変更はありません。
ただし前席はスポーティモデルとあってN-ONE e:とは異なります。新型スーパーワンでは、サイドサポート(背もたれや座面の左右を盛り上げた部分)を大きくデザインしており、スポーティな運転をしても着座姿勢が乱れにくい形状です。
シートアレンジはN-ONE e:と基本的に共通です。後席はコンパクトに格納できて、後席の座面を持ち上げると車内の中央に背の高い荷物を積める「チップアップ機構」も備わります。スポーツモデルですが、実用性も高いのです。
新型スーパーワンの動力性能
新型スーパーワンは小型車なので、軽自動車のN-ONE e:と違って、最高出力を自主規制値の47kW(64馬力)に抑える必要はありません。そのため、新型スーパーワンでは動力性能を向上させます。
最高出力は59kW/80馬力、最大トルクは178Nm/18.2kg-mと予想されます。
軽自動車のN-ONE e:に比べると、最高出力は11.8kW/16馬力の上乗せで、比率に換算すると25%の大幅なパワーアップです。最大トルクは16Nm/1.7kg-m高まり、比率では約10%増えます。
新型スーパーワンの運転感覚
新型スーパーワンの運転感覚の特徴として、スピーカーを使ってガソリンエンジン車のような疑似的なエンジン音を響かせたり、モーターの制御によってエンジン車のようなシフトアップやシフトダウンの感覚を楽しめる点が挙げられます。
電気自動車なのでエンジン音は発生せず、変速も行われませんが、疑似的に演出しているのです。この制御はステアリングホイールのスポーク(ホーンパッドの右側)にあるブースト・スイッチで切り替えます。
同様の機能は、ホンダ 新型プレリュードの「S+シフト」にも見られます。シフトダウン時には、エンジン本体だけでなくスピーカーも使ってエンジン音を高め、モーターに発電させる回生を強めて減速力も増やします。
このような疑似的な演出は、燃料消費量を増加させる場合もあるため賛否両論ですが、ホンダではスポーティなハイブリッドや電気自動車の技術に位置付ける考えのようです。
また、新型スーパーワンでは全幅を115mm広げてトレッド(左右のホイールの間隔)とタイヤサイズを拡大するため、走行安定性も向上します。運転感覚はN-ONE e:の特徴をさらに引き上げたものとなります。
具体的には、スポーツモデルであっても、曲がりやすさより「後輪の接地性」を優先させています。後輪の動きが常に安定していれば、危険を避ける時でも運転の難しい状態になりにくく、高速道路で横風を受けても進路を乱されにくいからです。安全に直結するため、機敏に良く曲がる性能よりも後輪の接地性を優先させるのです。
その上で、車両はステアリング操作に対して、進行方向を忠実に変えます。機敏すぎたり、逆に鈍かったりすることはありません。
このステアリングと足まわりの設定は、ほかの車種にも当てはまる今日の一般的なセッティングですが、新型スーパーワンは電気自動車です。
駆動用電池を床下の低い位置に搭載して重心が下がり、N-ONE e:に比べれば、前述の通りトレッドやタイヤサイズも拡大します。
さらにモーターは、エンジンよりも駆動力の増減を機敏に行えます。その結果、電子制御によって駆動力をコントロールして、走行安定性を向上させる技術も、エンジン車以上に優れた効果を発揮します。
つまり新型スーパーワンは、電気自動車の良さを生かしたスポーツモデルになるのです。
重くて高価な輸入EVスポーツとは違う! 新型スーパーワンのメリット
電気自動車のスポーツモデルは、ポルシェなどの輸入車を中心に豊富に用意されていますが、ボディが大きくて車両重量も重く、電力消費量は多い傾向にあります。環境性能という肝心の機能が軽視されており、価格も高いのが現状です。
その点で新型スーパーワンは、電力消費量を抑えて環境性能にも配慮した上で、日常的にスポーティな運転を楽しめる貴重な存在です。
またN-ONE e:譲りの駆動用リチウムイオン電池は、総電力量が29.6kWhで、日産 サクラの20kWhに比べて約1.5倍の容量があります。これも新型スーパーワンの大きなメリットです。
スポーティな運転を楽しめば電力消費量も増加しますが、29.6kWhの容量があれば電欠の心配を減らせます。
2026年8月発売へ! 300万円台でBYDやスポーツモデルと真っ向勝負
新型スーパーワンの予想価格は389万円です。N-ONE e: Lグレードに比べて、約70万円の価格アップに抑えられています。
外観や内装の変更、動力性能や走行安定性の向上、走行モードの切り替え機能の追加などを考慮すると、十分に買い得と言えるでしょう。
国が交付する補助金額は65万円前後と予想され、これを引いた実質価格は324万円くらいになります。これは日産 ノートオーラ ニスモや、トヨタ GR86のベーシックなSZなどのスポーツモデルと同等の価格帯です。
発売は2026年8月ごろと予想され、大いに期待できます。
ほぼ同時期にBYDの軽自動車「ラッコ」も発売されるとみられるため、2026年にはコンパクトな車種の投入で電気自動車が急速に普及を開始するかもしれません。
魅力的なライバルたちと共に、新型スーパーワンが2026年の電気自動車市場を面白くしてくれそうです。
【筆者:渡辺 陽一郎 カメラマン:佐藤 正巳】
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