ステップワゴン Modulo X ファミリーユーザー試乗Voice -Feel Modulo X 2016-(1/2)
- 筆者:
- カメラマン:和田清志 Text:ダブルクラッチ
ステップワゴン Modulo X特別試乗会『Feel Modulo X 2016』
所有欲も、走る喜びも気にせず、とにかく効率的に、手段を選ばず、荷物を積み、人を乗せるクルマ。ワンボックスカーやミニバンと呼ばれるクルマが、そんな風に言われていたのはもはや昔の話。ユーザーはその機能性、合理性に惹かれ、そうしたニーズに応えるようにメーカーの力の入れ方もかつての比ではありません。ホンダ ステップワゴンも現在のモデルで5代目。そのシリーズに加わった『ステップワゴン Modulo X』もそんな一台だといってよいでしょう。
“百聞は一見に如かず”。一般ユーザーをツインリンクもてぎに招き開催された『Feel Modulo X 2016』は一言で表すなら、まさにこの言葉がふさわしい・・・、そんなイベントといえるのではないでしょうか。
普段、乗用車を使っているユーザーの中から抽選で8組を招き(1組欠席のため実際に参加したのは7組)、ツインリンクもてぎにこの日のために用意された特設コースでのレーンチェンジ、スラロームや高速旋回を自らの運転で体験できるほか、各組30分、およそ20キロにも及ぶ周辺市街地一般道の試乗ができる大変贅沢なプログラムが用意されているのです。
しかも特設コースはまず、参加ユーザーが今乗っているクルマで実際に走行したうえで、ステップワゴン モデューロXに試乗するという内容になっているため、ある程度ニュートラルに、どういった部分がどのように良いかが参加者にとっても分かりやすく実感できるようになっているのです。
クルマ選びは客観的な評価を自分の問題に置き換える必要があります。しかしあくまでも個人的な問題です。老若男女その人なりにくみ取れる内容になっている点はとても評価できるのではないでしょうか。
「実は社内の試乗会でも、“運転がうまくなったような気がする”という意見が出ていました。また高速直進安定性も高めています。こうしたことを一般のユーザーの方にも少しずつ体感していただく機会を設けたいと考え、今回のような特設コースと一般道の両方で試乗していただくイベントを開催することにいたしました。」と車両開発責任者の小椋氏は話してくださいました。
果たして参加者の皆さんはどのような感想を持たれるのでしょうか?
実際の試乗プログラムで参加ユーザーの反応は?
午前中に集合、開会式、昼食に続いて、いよいよ試乗です。参加者は、特設コースでの試乗からスタートするグループと、市街地コースを試乗するグループに分かれてプログラムスタート。
特設コースを体験する参加者は愛車で会場に移動します。ここで説明を受けた後、まずは愛車で専用コースを走ります。そのうえで、ステップワゴンModulo Xに乗り換え、コースを二周します。この間には、高速セクションとパイロンセクションが混ざっていて、普段の使用ではなかなか引き出すことのできない挙動をチェックすることができます。
コースを周回し戻ってきた参加者は「速い速度でのレーンチェンジのような箇所でもお尻がズレることはありません」「地面にぺたっと張り付くような印象」「思いっきりブレーキをかけても大きくダイブして沈み込むようなことはなかった」など皆さんそれなりに試乗しての感想を話してくださいました。
一方、市街地コースの試乗の皆さんは、ホテルツインリンクのエントランスから一組ずつ出発、サーキット周辺の一般道を付き添いの担当者と試乗して戻るコースです。宇都宮と水戸の中間のような場所にあるツインリンクもてぎ。レース開催などサーキットでのイベントのある日はその限りではありませんが、普段は比較的交通量も少なく、確かに試乗するにはうってつけの環境です。
「ステアリングは思ったより軽くて驚いた」「子供たちは後ろですっかり寝入っていた」「1500ccですので多くは求めなかったのですが、それでも気持ちのいい加速感」など、こちらも試乗から戻るなり、待ち受ける取材陣に対して、熱く感想を語ってくださいました。
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