ホンダ ステップワゴンのわくわくゲートは使い勝手抜群だった! 専門家が「サブドア付きのステップワゴンを選ばないのはもったいない」と言うワケとは

  • 筆者: 青山 尚暉
  • カメラマン:茂呂幸正/和田清志
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かつて日本を代表する多人数乗車可能なファミリーカーとして一世を風靡したホンダ ステップワゴン。しかし今では、以前ほどの人気、勢いはない。ライバルが増えたこともあるだろうし、聞くところによると、女性に評判がイマイチらしい。

その理由はステップワゴンのリヤに設定されるサブドア「わくわくゲート」にあるようだ。そのため、最近ではわくわくゲートを持たないわくわくゲートレスのモデルも存在するが、何度も使っているジャーナリストの青山尚暉さんはそれではもったいない! という。実際の活用法を紹介してもらった。

目次[開く][閉じる]
  1. ステップワゴンにはリヤに大きなサブドアがあるのが特徴
  2. 乗降性にも貢献! 3列目シートでもサブドアから乗り降りできる
  3. アウトドアやワーキングスペースにも便利!

ステップワゴンにはリヤに大きなサブドアがあるのが特徴

というのも、リヤスタイルに抵抗アリだそうで、理由は現行ステップワゴン最大の特徴と言えるわくわくゲートの左右非対称デザイン、さらにバンパーレスなところが引っ掛かるようだ。左右非対称デザインはまぁ、好みの範疇だが、リヤバンパーレスはぶつかったときの修理範囲(巨大なテールゲート全体に及ぶ)、費用が気になるとか。

しかしバックモニターの装備が当たり前になっているから、バック時にリヤをドカーンなんてことはまずないだろうし、自動ブレーキの普及によって、追突事故も劇的に減っているから、実際にはあまり心配することのない「余計な心配」と言っていい。

もっとも、わくわくゲートのサブドアに抵抗がある人がいることはホンダも承知で、わくわくゲートを持たない一般的なテールゲートを採用したモデルも用意している。とはいえ、わざわざわくわくゲートレスを買うのは、あまりにももったいない行為であると、ステップワゴンのわくわくゲートを何度も使い倒した経験のある筆者は断言したい。

通常のミニバンに比べて開口スペースが少なくて済む

というのも、ステップワゴン最大の特徴となるわくわくゲートの実用性は、ほかに例を見ないからだ。そう、縦にも横にも開くテールゲートの仕様が大きなポイントで、通常、Mクラスボックス型ミニバンのテールゲートは全高の高さもあって巨大。

ガバッと開けるとテールゲートが大きなひさしになり、雨がしのげたりする便利さと引き換えに、車体後方に約1mもの開口スペースが必要になる。

が、ステップワゴンのわくわくゲートの玄関ドアのように横開きするサブドアは3段階に開閉でき(ストッパー付き)、その際の車体後方に必要なスペースはわずか40cm/64cm/76cmで済むのである。つまり、車体後部を壁やほかのクルマにギリギリに止めても、荷物の出し入れが可能になる。ボックス型ミニバンの実用上、最大と言えるかもしれないのデメリットを見事に解決しているのである(日産セレナはテールゲートのリヤウインドー部分のみ開閉可)。

乗降性にも貢献! 3列目シートでもサブドアから乗り降りできる

また、サブドアは内側にもオープナーがあり、人や愛犬が乗降できる楽しさ、実用性も見逃せないポイントである。つまり、第5のドアを持っているということ。ここもまた、ライバルがどうにも敵わない点である。

その便利さは、乗降性にも効果てきめん。通常、3列目席に座っている人は、2列目席の人が下りないと降車しにくい。

ところがわくわくゲートのサブドアがあれば、2列目席の人は両側スライドドアから。3列目席の人は、3列目席左側の座席を床下格納しなければならない手間はあるものの、サブドアからスムーズに降車できるのである(5人乗車で、3列目席右側に1人乗車なら3列目席左側席をあらかじめ格納しておけばいい)。

ペットを乗せる際にも便利! 3列目でも快適にドライブが楽しめる

愛犬と暮らすわが家の場合、車内の犬の抜け毛汚れ低減の目的もあって、人間はフロントドア(当たり前だ)と両側スライドドアから乗降。犬はサブドア限定で乗り降りさせるようにしている。

3列目席左側をあらかじめ床下格納したフラットスペースにマットレスを敷いて愛犬スペースにすれば、車内全体の抜け毛汚れにも気を使わなくていいのである。天井左右にエアコン吹き出し口がある3列目席右側に飼い主が乗っていれば、愛犬もその横で安心してドライブを楽しめるというわけだ。

もちろん、3列目席は左右跳ね上げ式のライバルと違い、両側ともに床下にスッキリ格納できるから、格納時には大容量ワゴンとして活用しやすいメリットもある。

アウトドアやワーキングスペースにも便利!

第5のドアを持つステップワゴンだが、さらに面白い使い方がある。それは、3列目席のシートバックがほぼ水平に倒せるため、ヘッドレストを外すことで車体後部側から使えるスタンディングテーブルにアレンジできること(立ったままちょうどよく使えるテーブルの高さ)。アウトドアはもちろん、屋外での簡易ワーキングスペースとしても活用できたりするから便利このうえなし。その際、テールゲートを一体でガバッと縦開きしてやれば、雨をしのげるひさしになるからこれまた便利。これは、テーブル、タープ不要でアウトドアが楽しめるということでもある。

e:HEVと呼ばれるハイブリッドの最上級グレードならコーヒーメーカーや簡易電子レンジなどの家電品が車内外で使えるAC100V/1500Wコンセントもオプション装備できるから、さらに便利で楽しいアウトドアが楽しめるというわけだ。

ステップワゴンはわくわくゲートのサブドアありきで開発された、超便利な第5のドアこそが最大のセールスポイント。それをあえて選ばないなんて、もったいなさすぎる!!

【筆者:青山 尚暉】

ホンダ/ステップワゴン
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新車価格:
305.4万円391.3万円
中古価格:
20万円1,006.8万円

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青山 尚暉
筆者青山 尚暉

学生時代はプロミュージシャン、その後自動車専門誌2誌の編集を経てフリーのモータージャーナリストに。現在は自動車業界だけでなく、愛犬のラブラドールとジャックラッセルとともに、愛犬との快適で安全なクルマ旅を提案するドッグライフプロデューサーとしても活動中。また、クルマのパッケージを寸法で比較するため、独自の計測ツールを開発。1台につき25項目以上を詳密計測。実用性の目安として、記事中で展開している。現在、自動車用純正ペット用アクセサリーの企画、開発も行う。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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