不意のわき見でもドライバーをサポート!最新軽自動車にはもはや当たり前な「車線逸脱防止支援システム」【I LOVE 軽カー】

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軽自動車は広い居住空間や高い利便性だけ? やっぱり事故ったら普通車に比べて危ない? そんなこと全然ありません! 最近の軽自動車は安全性能が格段に進化しているのです。ここでは、具体的に何がどう進化しているのか、メーカーによって何が違うのかを、各安全装備ごとに分かりやすくお届け!

今回は、軽自動車の「車線逸脱防止支援システム」について解説していきます。

目次[開く][閉じる]
  1. 不意の車線はみ出しに役立つ先進安全装備「車線逸脱防止支援システム」
  2. ドライバーの“耳”と“手”に訴えかける
  3. クルマが自ら動き、車線から外れるのを抑制

不意の車線はみ出しに役立つ先進安全装備「車線逸脱防止支援システム」

この記事を読んでくれている多くの人は安全運転を心がけているに違いないけれど、なかにはついついわき見をしてしまい、気付くと車線からはみ出しそうになってしまった(はみ出ていた)経験がある人もいることだろう。街中を走っていて気になるものがあったり、美しい風景におもわず見とれてしまったり、もしかすると慣れない場所で道路標識に意識を奪われて、クルマが道を逸れそうになったかもしれない。

何を隠そう、昨今の新車にはそんな状況で車線変更を防ぐ仕掛けが搭載されていることが多い。しかも、軽自動車にも広く普及しているのだ。今回のテーマはそんな先進安全装備についてだ。車線からのはみだしを防いで事故を減らすシステムの話をしよう。

ドライバーの“耳”と“手”に訴えかける

ホンダが「路外逸脱抑制機能」、日産は「車線逸脱警報」と「車線逸脱防止支援システム」といったようにメーカーごとに呼び名は異なるが、基本的な機能はどれも一緒。役割はふたつあり、ひとつは「車線からはみ出しそうになるとドライバーへ警告を送る」、もうひとつは「車線からはみ出しそうになると、車体を車線の内側へ戻すようにハンドル制御をアシスト」するものだ。

まずは、はみ出しそうになると警告する機能からチェックしてみよう。

いま、多くのクルマにはフロントウインドウの上部にカメラが組み込まれている。この機能は、そのカメラを“目”として活用。車線(実線/破線)を捉えて状況を把握し、車線をはみ出しそうになるとドライバーへ警告を送る。警告の方法は、軽自動車ではアラーム音とすることが主流だがハンドリングに振動を与えるメーカーもある(軽自動車ではないが輸入車ではシートを揺らすクルマもある)。加えて、警告の内容をドライバーへ知らせるためにメーター内のディスプレイに表示するのも一般的だ。

もしもドライバーがわき見をしていたとしても、音として耳、もしくはハンドルの振動を通じて手からの警告でドライバーが気付くことで、車線からはみ出すのを防ごうというわけである。

作動するのは車速が60km/hもしくは65km/h以上で、もちろん車線がある道路に限られる。またカメラを活用するので、車線がしっかり見えている必要もある。

クルマが自ら動き、車線から外れるのを抑制

さらにその先、車線を大きく逸れそうなときに働くのが、車線内へ車体を戻すようにハンドル操作をサポートする仕掛け。カメラからの情報をもとに、パワーステアリングを制御して車線の中心にハンドルを切るよう操作をアシストする(ブレーキを活用する場合もある)。こちらはクルマが自ら働き、車線から外れるのを抑制するというわけだ。

ただしどんな条件でも機能するわけではなく、車速が60km/hもしくは65km/h以上で、車線があり、それがしっかり見えている状況に限られる。さらにドライバーがハンドルを持っている状態としているのも、多くのメーカーに共通している条件だ。

もちろん、これによって緊急回避などドライバーによるハンドル操作を妨げることはないし、ウインカーが出ている間は車線変更の意図があると判断して作動しないように考えられている。

“ふらつき”を検知し、ブザーなどで警告する機能も

また、メーカーによっては「ふらつき警報」として、クルマが車線内を蛇行していると「ふらつき」と判断してブザーなどの警告でドライバーに注意を促す仕掛けを採用しているメーカーもある。運転が注意散漫になっていることなどを、ドライバーに伝える役割を果たすのだ。

それでは、各メーカーの最新モデルの「車線はみだし警告」「車線はみだし抑制」、そして「ふらつき警報」の状況をチェックしてみよう。

ホンダ N-WGN

はみだしを防ぐ警告の名称:路外逸脱抑制機能

採用グレード: 全車(非装着オプション選択時を除く)

作動速度:約60km/h以上

警告の方法:ハンドル振動/表示

はみだしを防ぐハンドル制御の名称:路外逸脱抑制機能

採用グレード:全車(非装着オプション選択時を除く)

作動速度:約60km/h以上

ふらつき警報:カタログ記載なし

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日産 ルークス

はみだしを防ぐ警告の名称:インテリジェント LI(車線逸脱防止支援システム)+LDW(車線逸脱警報)

採用グレード:全車

作動速度:約60km/h以上

警告の方法:音/表示

はみだしを防ぐハンドル制御の名称:インテリジェントLI(車線逸脱防止支援システム)

採用グレード:全車

作動速度:約60km/h以上

ふらつき警報:あり

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三菱 eKスペース/eKクロススペース

はみだしを防ぐ警告の名称:車線逸脱警報システム(LDW)

採用グレード: 全車

作動速度:約60km/h以上

警告の方法:音/表示

はみだしを防ぐハンドル制御の名称:車線逸脱防止支援機能(LDP)

採用グレード: 全車

作動速度:約60km/h以上

ふらつき警報:あり

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ダイハツ タント

はみだしを防ぐ警告の名称:車線逸脱警報機能

採用グレード:「Lスマートアシスト非装着車」を除く全車

作動速度:約60km/h以上

警告の方法:音/表示

はみだしを防ぐハンドル制御の名称:車線逸脱抑制制御機能

採用グレード:「Lスマートアシスト非装着車」を除く全車

作動速度:約60km/h以上

ふらつき警報:カタログ記載なし

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スズキ ハスラー

はみだしを防ぐ警告の名称:車線逸脱警報機能

採用グレード:「HYBRID G スズキセーフティサポート非装着車」を除く全車

作動速度:約60km/h以上

警告の方法:音/表示

はみだしを防ぐハンドル制御の名称:車線逸脱抑制機能

採用グレード: 「HYBRID Gターボ」「HYBRID Xターボ」

作動速度:約65km/h以上

ふらつき警報:あり

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軽自動車の先進安全装備の採用は、驚くほどの勢いで広がっている

各社の最新システムを並べてみると、はみだしを防ぐ警告に関しては基本的に全車標準装備としている。いっぽうではみだしを防ぐハンドル制御に関しては、ハスラーのみ上級グレードに搭載で、それ以外の車種は基本的に全車標準装備だ。

ただし、ここに並べたのはあくまで各社最新モデルの状況。それ以外のモデルに関しては搭載されていないこともあるので購入時にはカタログをしっかりチェックするのをお忘れなく。ただし、今後の新型車は採用が基本となっていくだろう。軽自動車の先進安全装備の採用は、驚くほどの勢いで広がっているのだ。

[筆者:工藤 貴宏]

ホンダ/N-WGN
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新車価格:
131.8万円191.7万円
中古価格:
16.8万円208.4万円
日産/ルークス
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新車価格:
163.8万円245.4万円
中古価格:
12.8万円1,826万円
三菱/eKスペース
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新車価格:
154.8万円179.3万円
中古価格:
19万円218.2万円

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工藤 貴宏
筆者工藤 貴宏

クルマ好きが高じて在学中から自動車メディア業界に足を踏み入れ、気が付けば四半世紀。自動車雑誌編集者から編集プロダクション勤務を経てフリーランスの自動車ライターとして独立。自動車関連の雑誌やウェブで活躍している。モットーは「そのクルマは誰を幸せにするのか」。使い勝手などユーザー目線の記事を得意とする。永遠のスポーツカー好きで愛車はフランス製のホットハッチとディーゼルエンジンを積んだSUV。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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