ホンダ 新型フィット(4代目) 徹底解説 Vol.4|ハイブリッド(e:HEV)と1.3リッターガソリンの違いを分析する!

画像ギャラリーはこちら

2020年2月14日、ホンダから新型フィットが発売された。昨年秋の東京モーターショーで先行公開された4代目モデルだ。フルモデルチェンジで何が変わったのか。カーライフ・ジャーナリストの渡辺 陽一郎氏が全4回に渡って新型フィットを徹底解説する。最終回となるVol.4では、ハイブリッド(e:HEV)と1.3リッターガソリンの違いを分析。買いなのはどっちだ!?

>>新型フィットの2つのエンジンモデルを画像で見る[フォトギャラリー]

目次[開く][閉じる]
  1. 新型は2タイプのエンジン
  2. 買うなら、ノーマルタイプとハイブリッド、どっち?
  3. 安全性を向上し、ドライバー思いのクルマに
  4. 【動画】ホンダ 新型フィットe:HEV HOME 公道試乗

新型は2タイプのエンジン

新型フィットのエンジンは、直列4気筒1.3リッターのガソリンモデルと、1.5リッターハイブリッドのe:HEV(イー・エッチイーブイ)。

従来型の3代目フィットでは1.3リッターの他に1.5リッターで動力性能の高い直噴エンジンやマニュアルトランスミッション(MT)も選べたが、新型には設定がない。

Vol.1|新型フィット 5つのグレード(タイプ)の特徴を分析」

買うなら、ノーマルタイプとハイブリッド、どっち?

ハイブリッドシステムを刷新

新型フィットで注目したいのは、ハイブリッドをe:HEV(イー・エッチイーブイ)という名称に刷新したことだ。従来から上級クラス車に用意されてきたi-MMDをコンパクトカー用に変更したもので、発電機と駆動用モーターを別個に搭載している。

エンジンは主に発電機を作動させ、駆動はモーターが担当する。そのためにエンジン回転は速度の増減に左右されにくく、高効率な回転域を多用できる。駆動はモーターが行うため、運転感覚は電気自動車に近く、加速が滑らかでノイズも小さい。

ただし、この制御を突き詰めると乗員に対してエンジンが勝手に回っている違和感を与えてしまう。そこで、アクセルペダルを深く踏み込んだ時には、一般的なガソリンエンジン車のように回転が高まり、なおかつATのように、エンジン回転が上下しながら速度を高めているのだ。

モーターはエンジンに比べるとアクセル操作に対して素早く反応する。追い越しの際に踏み足すと、2.0リッターエンジン車並みの力強さを実感できる。

ガソリンエンジンは従来型を継承するがトータル性能は進化している

直列4気筒1.3リッターのノーマルガソリンエンジンは従来型と同じだが、CVT(無段変速AT)は進化した。動力性能自体は高くないが、ノイズは抑えられ、コンパクトカーとしては上質な走りを楽しむことができる。

安全性を向上し、ドライバー思いのクルマに

装備では安全性と快適性を高めるホンダセンシングを全グレードに標準装着。衝突被害軽減ブレーキは、歩行者・自転車・車両と幅広く検知できる。路側帯の歩行者と衝突する危険が生じた時にも、パワーステアリングを制御することで回避操作を促す歩行者事故低減ステアリングも備わっている。

ペダルの踏み間違いなどを防ぐ誤発進抑制機能は、前後両方向に対応。低速で走る時に壁などに衝突するのを防ぐ近距離衝突軽減ブレーキも、同様に前後両方向に対応しているので安心。

運転支援機能は、先行車を追従するACC(アダプティブクルーズコントロール)が、渋滞時などにも対応するものに進化した。

パーキングブレーキが電動式のため、全車速追従機能によって停車した後、停車時間が長引いた時は自動的に電動パーキングブレーキを作動させて停車を続けられるのだ。

従来と同様、車線の中央を走れるように電動パワーステアリングを制御する機能も備わり、ドライバーの疲労を抑えて安全性を向上させることができた。

[筆者:渡辺 陽一郎/撮影:茂呂 幸正・Honda]

【動画】ホンダ 新型フィットe:HEV HOME 公道試乗

ホンダ フィット e:HEV クロスター / ホンダ フィット ホーム 主要スペック比較

車種名

フィット

フィット

グレード名

e:HEV クロスター

ホーム

価格(消費税込み)

229万円

172万円

全長×全幅×全高

4090mm×1725mm×1545mm

3995mm×1695mm×1515mm

ホイールベース

2530mm

2530mm

駆動方式

FF

FF

車両重量

1200kg

1090kg

乗車定員

5名

5名

エンジン種類

直列 4気筒 DOHC

直列 4気筒 DOHC

総排気量

1496cc

1317cc

エンジン最高出力

72kW(98PS)/6400rpm

72kW(98PS)/6000rpm

エンジン最大トルク

127Nm(13kg・m)/4500rpm

118Nm(12kg・m)/5000rpm

トランスミッション

電気式無段変速機

CVT(無段変速オートマチック)

使用燃料

レギュラー

レギュラー

燃料消費率(JC08モード燃費)

34.6km/L

22.8km/L

燃料消費率(WLTCモード燃費)

27.2km/L

20.2km/L

燃料消費率
(WLTC:市街地/郊外/高速道路モード)

27.0km/L/29.7km/L/25.8km/L

15.5km/L/21.0m/L/22.6km/L

タイヤサイズ

185/60R16

185/60R15

最後まで読んで頂いた方には超豪華な旅館宿泊のチャンス!

2019年12月17日からMOTAにてリリースされた「ドライブ/宿」企画。

今回は、MOTA厳選宿公開記念として、1組2名さまに抽選で当たる宿泊券プレゼントキャンペーンを実施します。

応募条件は、以下のページからMOTAのメールマガジンに会員登録し、当キャンペーンに応募するだけ。

豪華宿泊券プレゼントキャンペーンのご応募はコチラ

この機会に是非ご応募ください! 中には1泊10万円以上の宿も…!?

どんな宿があるかは、ページ上部右端の「ドライブ/宿」ページで見れるので要チェック!

豪華宿泊券プレゼントキャンペーンのご応募はコチラ

ホンダ/フィット
ホンダ フィットカタログを見る
新車価格:
165.6万円274.9万円
中古価格:
15万円283万円

この記事の画像ギャラリーはこちら

  すべての画像を見る >

【PR】MOTAおすすめコンテンツ

検索ワード

渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

MOTA編集方針

「車好きのみんなが見ているメルマガ」やSNSもやってます!
カー用品・カスタムパーツ

愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!

  • 一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?

    これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。

  • 一括査定は本当に高く売れるの?

    これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は、申込翌日18時に最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。

新車・中古車を検討の方へ

人気記事ランキング
最新 週間 月間

新着記事

新着 ニュース 新型車 比較 How To
話題の業界トピックス・注目コンテンツ

おすすめの関連記事

ホンダ フィットの最新自動車ニュース/記事

ホンダのカタログ情報 ホンダ フィットのカタログ情報 ホンダの中古車検索 ホンダ フィットの中古車検索 ホンダの記事一覧 ホンダ フィットの記事一覧 ホンダのニュース一覧 ホンダ フィットのニュース一覧

この記事にコメントする

コメントを受け付けました

コメントしたことをツイートする

しばらくしたのちに掲載されます。内容によっては掲載されない場合もあります。
もし、投稿したコメントを削除したい場合は、
該当するコメントの右上に通報ボタンがありますので、
通報よりその旨をお伝えください。

閉じる