クライスラー系エントリー3モデル 徹底比較(1/4)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:島村栄二
クライスラーは、アメリカのいわゆる「ビッグスリー」の一角なす自動車メーカーで、クライスラー、ダッジ、ジープの3ブランドを展開している。これまでもさまざまな形で他社との提携を経てきたが、2007年5月に1本立ちし、再出発。奇しくもほぼ同じタイミングで、日本においてダッジブランドが正式に導入された。その際、4車種が導入された中で、世界戦略車として位置づけられた、もっともコンパクトなモデルがキャリバーである。
存在感のあるルックスに強力なエンジンという、わかりやすさをウリとしてきたダッジブランドだが、その末弟たるキャリバーにも、より普遍性が求められる世界戦略車でありながら、ダッジらしい息吹が感じられる。
日本でも根強い人気を誇るジープブランドのニューモデルとして登場したのがパトリオットだ。比較的コンパクトなボディに、いかにもジープらしいエクステリアを持つエントリーモデルは、上記のキャリバーと基本構造を共有しつつ、ジープブランドに特化した素性が与えられている。 そして、オンロードでの快適性を確保しつつ、ジープブランドに恥じないオフロード性能を併せ持った。
PTクルーザーは、ベーシックなセダンであるネオンのプラットフォームに、レトロモダンなデザインの内外装を組み合わせた、世界中でヒットを飛ばしている車種。その電動ソフトトップを持つオープンモデルがカブリオである。
すでに登場から時間が経過しているが、2007年モデルとして、これまでカブリオのみ設定のなかった右ハンドル仕様がラインアップされた。
クライスラー系3ブランドが放つ個性的なエントリーモデル3台を紹介しよう。
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