フォードが推し進めるダウンサイジング戦略の真価とは/フォード 新型 フォーカス 試乗レポート(3/4)
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- 筆者: 金子 浩久
- カメラマン:和田清志
シフトダウン後はマニュアルモードが維持され続ける豪州仕様
実は、日本仕様とアデレードで乗ったオーストラリア仕様との比較で、必ず確認しておかなければならないことがあった。
それはトランスミッションの制御についてだ。
オーストラリア仕様では、Dレンジで走っていて、ふとエンジンブレーキが欲しくなった際には、シフトノブ横のサムスイッチを使ってシフトダウンする。だが一定時間を経過しても、D(自動変速)には戻らなかった。これは不便で仕方がない。いちいちシフトレバーを用いてDに戻さなければならないからだ。
マニュアル変速から戻すため、シフトレバーなりスイッチなどでモードを切り替えなければならない制御というのは、この種のデバイスが初めて登場した10数年以上前には各社に共通していたが、現在ではまず見当たらない。Dで走っていて、ある瞬間だけマニュアル変速し、また一定時間が経過すると、”もうエンジンブレーキは必要ないんだな”とクルマが判断して、自動的にDモードに戻すのは、ずいぶんと前から通例の機能となっている。
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