トヨタ シエンタ徹底購入ガイド|車両価格から燃費、オプション装備まで一挙に紹介
- 筆者: オートックワン 編集部
目次
目次
- トヨタ シエンタのモデル概要
- トヨタ シエンタの一部改良・特別仕様車の最新情報
- トヨタ シエンタのスペック・価格
- トヨタ シエンタのモデルチェンジ・マイナーチェンジについて
- トヨタ シエンタのボディサイズ
- トヨタ シエンタの外装(エクステリア)
- トヨタ シエンタの内装(インテリア)
- トヨタ シエンタの試乗インプレッション(乗り心地)
- トヨタ シエンタの使い勝手
- トヨタ シエンタのグレードとエンジン(燃費)
- トヨタ シエンタのグレードごとの装備比較
- トヨタ シエンタのオプションパッケージ
- トヨタ シエンタのボディカラー
- トヨタ シエンタの価格・エコカー減税優遇額
- トヨタ シエンタの維持費
- トヨタ シエンタの画像ギャラリー
トヨタ シエンタ モデル概要
シエンタは2003年から販売されているトヨタのコンパクトミニバンです。トヨタのミニバンには大型のアルファード・ヴェルファイア、中型のノア・ヴォクシーなど様々なモデルがありますが、それらよりも一回りコンパクトに設計されており、且つ3列シートで7人が乗車できるので、駐車スペースの限られた家族にも人気の一台です。(2列シート5人乗り仕様もあり、詳細は後述)
2015年7月にフルモデルチェンジを行って現行型に生まれ変わり、その際、それまでの一般的なミニバン像とは一線を画するスタイリッシュなデザインとなりました。ちなみにこのデザインは、ランニングスニーカーをモチーフにしていると言われています。
シエンタは全国4900店舗あるトヨタ系列の全店(トヨタ店、トヨペット店、カローラ店、ネッツ店)で扱っていることもあり、非常に人気の高いミニバンです。2018年上半期(1〜6月)は、ミニバンでは日産セレナ、トヨタ ヴォクシーに次いで販売台数を伸ばしました。
トヨタ シエンタの一部改良・特別仕様車の最新情報
現行型シエンタが登場したのは2015年7月のこと。
その後、2018年9月に小改修を敢行しました。具体的にはフェイスリフトによってデザインが微妙に変わったほか、それまで3列シート車しか無かったのに対し、新たに2列シート5人乗りのグレードが追加されました。この2列シート車はファンベースと呼ばれ、荷室の使い勝手をアップさせる装備が搭載されています。
さらに先進の安全運転支援装備(自動ブレーキ)も強化され、それまでの車両検知機能に加え、昼間の歩行者検知も可能になりました。また超音波センサーを使った駐車支援機能も追加され、安全性がアップしています。
トヨタ シエンタのスペック・価格
シエンタの主要諸元(スペック)と価格は以下の通り。
※主要グレードのみ抜粋
トヨタ 新型シエンタの主要スペック | ||
---|---|---|
グレード | G(ハイブリッド車) | G(ガソリン車) |
価格(消費税込) | 2,380,320円 | 2,020,680円 |
全長×全幅×全高 | 4260×1695×1675mm | |
ホイールベース | 2750mm | |
車両重量 | 1380kg | 1320kg |
乗車定員 | 7人 | |
エンジン | 直列4気筒 アトキンソンサイクル | |
排気量 | 1496cc | |
エンジン最高出力 | 54kW(74ps)/4800rpm | |
エンジン最大トルク | 111N・m(11.3kgm)/3600〜4400rpm | |
モーター最高出力 | 45kW(61ps) | - |
モーター最大トルク | 169N・m(17.2kgm) | - |
駆動方式 | 前輪駆動(FF) | |
トランスミッション | 電気式無段変速機(CVT) | 自動無段変速機(Super CVT-i) |
JC08モード燃費 | 28.8km/L | 20.2km/L |
WLTCモード燃費 | 22.8km/L | - |
WLTC市街地モード燃費 | 22.7km/L | - |
WLTCモード郊外モード燃費 | 23.9km/L | - |
WLTC高速道路モード燃費 | 22.1km/L | - |
トヨタ シエンタのモデルチェンジ・マイナーチェンジについて
シエンタが現行型にフルモデルチェンジを行ったのは2015年7月です。
初代シエンタの型の丸目で可愛らしい出で立ちから一点、シャープな目つきと流線型に近いボディでスポーティな雰囲気に生まれ変わりました。また前後バンパー縁取り部分をブラックアウトしたり、後輪前部分に塗り分けがなされていたりと、デザインには随所に工夫が凝らされています。
デビュー当初、ミニバンにしては攻めたデザインが賛否両論を集めましたが、今では幅広いユーザーに受け入れられています。
またボディカラーに関しても、ビビットなイエローやグリーンといったカラーリングを押し出しているのが特長です。
パワートレインでは、それまでガソリンエンジンのみだったのに対し、燃費性能やトルクに優れるハイブリッドモデルがラインナップに加わりました。燃費を気にするファミリー層にはもちろんのこと、加速性能に余裕があるため長距離ドライブや大人数での移動でもストレス無く走ることができます。
シエンタのボディサイズ
シエンタのボディサイズは以下の通り。
トヨタ シエンタのボディサイズ | |
---|---|
全長 | 4,260mm |
全幅(車幅) | 1,695mm |
全高(車高) | 1,675mm |
ホイールベース | 2,750mm |
トヨタ シエンタの内装(インテリア)
シエンタの内装で特徴的なのが、曲線を多用した柔らかい造形です。特にインパネ周りでそれは顕著で、多くの車種が直線基調のすっきりしたデザインを採用するのとは対照的です。
運転席から正面を見ると、ミニバンの中では着座位置が低めで、かつメーターパネルが比較的高い位置に付いているのが特長です。自動車評論家の渡辺陽一郎氏はライバル車であるホンダ フリードとの比較記事において「小柄な方だと圧迫感を感じる可能性がある」と書いています。
気になる方は一度試乗してみると良いかもしれません。
>>詳しくはコチラ:ホンダ フリード vs トヨタ シエンタ どっちが買い!? 徹底比較
シエンタの内装色
シエンタの内装色とシートカラーのバリエーションには、ブラック / ブラックとフロマージュ / ダークブラウンがあります。また最上級グレードのG Cueroは、ブラックの合成皮革製シートのみの設定となります。
トヨタ シエンタの試乗インプレッション(乗り心地)
自動車評論家の渡辺 陽一郎氏はシエンタを試乗した際、その乗り心地に関して、ミニバンの中では走行安定性は優れた部類に入ると評価しています。ミニバンは車高が高いので重心も必然的に高くなり、走行安定性が落ちることが往々にしてありますが、この点シエンタの場合、全高1675mmと比較的低い車高に加え、足回りのチューニングや、特にハイブリッド車はバッテリーを床下部分に積んで低重心化に貢献していることもあり、走行安定性が高いという利点を獲得したようです。
またホイールは通常15インチ、オプションで16インチが選択可能となっておりますが、渡辺 陽一郎氏によると、16インチを選ぶのは注意したほうが良いとのこと。
16インチはホイール径が大きいので見た目がかっこよく見える半面、やや跳ねるような硬さを感じるようで、乗り心地面ではデメリットになってしまうとのこと。また最小回転半径も大きくなってしまうので、コンパクトなシエンタのメリットも薄まってしまいます。
16インチホイールの装着は慎重に判断したほうが良さそうです。
トヨタ シエンタの使い勝手
3列シート車は大人数乗車から積載性重視まで多彩なシートアレンジが可能
シエンタも他の多くのミニバン同様、3列のシートを自在にアレンジし、大人数での乗車や大荷物の積載に対応することができます。通常時は3列を展開して6~7名が快適に乗車可能なほか、3列目を折りたたんだり、さらに2列目を格納して荷室を拡大することもできます。
ミニバンゆえに天井が高いので、3列目を倒してベビーカーを折り畳まずに積んだり、2、3列目を倒して自転車を積み込んだりできます。さらに2列目、3列目シートはそれぞれ左右個別に倒せるので、サーフボードやスキー板のような長いものを積みつつ、片側に人が乗るといったニーズにも対応します。
さらに他のミニバンと異なるシエンタ特有のメリットとして、リアのフロアが低いので、荷物の積み込みが楽な点も上げられます。
2列シート車(ファンベース)は車中泊に便利なフラットフロアにできる
また2列シートのファンベースは、荷室をローデッキ状態とハイデッキ状態の2種類で自在に切り替えることができます。ローデッキ状態はその名の通りフロアが低いので、重いものを積み込んだり、天井ギリギリの高さのあるものを積み込むのに便利です。
一方ハイデッキ状態だと、背もたれを倒した2列目シート後端とフロアをつなげ、フルフラットなフロアにすることができます。こうすることで長さのあるものを安定して積んだり、車中泊をしたりするのに便利なスペースが生まれます。
トヨタ シエンタのグレードとエンジン(燃費)
ハイブリッド仕様車の実燃費は26.7km/Lと超優秀!
シエンタには全グレード共通で排気量1.5リッターのエンジンが採用されており、これに一部グレードではハイブリッドが組み合わされ、モーターアシストによりスムーズな加速を可能にしています。このハイブリッド機構は同社のコンパクトカーのアクアと基本的に同じものが採用されています。
自動車ライター小鮒 康一氏による2列シート仕様車「FUNBASE」の実燃費レポートの結果、一般道、高速道路、郊外路の平均で26.7km/Lという燃費を達成。カタログに記載されているJC08モード燃費が28.8km/Lなので、これと比較しても遜色ない結果になっています。
>>詳しくはコチラ:トヨタ 新型シエンタ FUNBASE(ファンベース) 実燃費レポート
ガソリンエンジン仕様車の燃費は?
一方ガソリンエンジン車も、エアコンに蓄冷機構をもたせることでアイドリングストップの稼働時間を伸ばす「蓄冷エバポレーター」の装備により、燃費性能がアップしています。これにより実燃費テストでは、道中の総合燃費15.5km/Lと比較的優秀な数値を達成。なお燃費は道路状況や走り方、グレードや積載量により変動します。
>>詳しくはコチラ:激売れ「シエンタ」の魅力とは?ガソリンモデルの実燃費テストで見えたこと
※ガソリン仕様の実燃費テストは2018年9月の小改修を受ける前のモデルです。
トヨタ シエンタ グレードごとの装備比較
シエンタにはガソリン車とハイブリッド車があり、それぞれ上位から順にG Cuero、G、Xというグレードがラインナップされています。またこれと別に2列シート仕様の「FUNBASE」(ファンベース)もラインナップされており、こちらもG、Xの2グレードが展開されています。
最上位グレードのG Cueroには、フォグランプを始め充実した装備がセットされています。
トヨタ シエンタのオプションパッケージ
■LEDランプパッケージ(116,640円)
・省電力でデザイン性がアップするLEDヘッドランプが前後ライトに装着可能です。
・高速道路走行時の被視認性がアップします。
・LEDフロントフォグランプ、周囲の明るさに応じて自動でライトの光量を調節するコンライトもセットで装備されます。
・最上級グレードのG Cueroには標準で装備されます。
■スマートエントリーパッケージ(39,960円)
・ポケットにキーを入れていれば、ドアハンドルを引っ張るだけで解錠、ドアハンドル脇のセンサーを指で触れるだけで施錠できます。
■スーパーUVカット&シートヒーターパッケージ(39,960円)
・日焼けの原因となる紫外線(UV)を約99%カットするUVカットガラスが装備されます。
・運転席、助手席にシートヒーターが搭載され、寒い日のドライブを快適にします。
・ステアリングヒーターも搭載され、運転中に手が冷えるのを防ぎます。
■DRESS UP(93,960円、パーツごとの個別装着も可能)
・ボディ随所につや消しブロンズ色のカスタムパーツを装着し、上質感を演出します。
■MODELLISTA(140,400円、選択パーツやカラーにより異なる)
・MODELLISTAブランドのスポーティな外装カスタムパーツを装着します。
・専用設計のホイールも用意されます。
■TRD(129,600円、選択パーツやカラーにより異なる)
・TRDブランドのスポーティな外装カスタムパーツを装着します。
・専用設計のホイールや内装パーツ、アクセサリー類も用意されます。
トヨタ シエンタのボディカラー
モノトーン(単一色)で選択可能なボディカラー
・スーパーホワイトII
・ホワイトパールクリスタルシャイン
・シルバーメタリック
・ブラックマイカ
・センシュアルレッドマイカ
・ベージュ
・ヴィンテージブラウンパールクリスタルシャイン
・エアーイエロー
・ラディアントグリーンメタリック
・ブルーメタリック
ツートーンで選択可能なボディカラー
・ブラックマイカ×センシュアルレッドマイカ
・ヴィンテージブラウンパールクリスタルシャイン×ホワイトパールクリスタルシャイン
・ブラックマイカ×ベージュ
・ブラックマイカ×エアーイエロー
・ブラックマイカ×ヴィンテージブラウンパールクリスタルシャイン
・ブラックマイカ×ラディアントグリーンメタリック
トヨタ シエンタの価格・エコカー減税優遇額
シエンタの価格はハイブリッドの3列シート仕様車が222.6~253.2万円、ハイブリッドの2列シート車(FUNBASE)が253.2~234万円となっています。ガソリン車は3列シート車が181.6~217.2万円、2列シート車(FUNBASE)が177.6~198万円です。この他、車椅子仕様モデルもあり、価格は213~231.7万円となっています。
※価格はいずれも消費税込み。
なおエコカー減税は、ハイブリッド車がエコカー減税(自動車取得税100%+自動車重量税100%免税)とグリーン化特例(自動車税概ね75%減税)に該当しています。一方ガソリン車は、全グレードがエコカー減税(自動車取得税20%+自動車重量税25%減税)に適合しています。
トヨタ シエンタの維持費
シエンタは先述の通り優れた燃費性能を持ち、燃料もレギュラーガソリン仕様のため、燃料費を安く抑えることができます。さらに上記の通りエコカー減税に適合しているので、特にハイブリッド仕様車を選べば、自動車税を大幅に安く抑えられるのが嬉しい点です。
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