最高にホットな1シリーズが日本上陸|BMW 新型M135i 試乗レポート(1/2)

  • 筆者: 山田 弘樹
  • カメラマン:田村 弥/MOTA編集部
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FRからパッケージを変更してFF化した新型1シリーズ。最強モデルであるM135iは今回4WDとなり、ミニ クラブマン JCW(ジョンクーパーワークス)と同じレイアウトとなった。果たして乗り味にその違いはあるのか。モータージャーナリストの山田弘樹氏がテストした。

■末っ子なのにめちゃくちゃ速いBMW M135iを写真でチェック

目次[開く][閉じる]
  1. 1シリーズの最速モデルはヨンクで登場!
  2. 小さなボディにパワフルなエンジンという王道
  3. パワーは下がってもトルクはアップ!
  4. BMWとしては久々のキレッキレ系
  5. 先代よりも踏めるクルマに
  6. 同じパッケージのミニ JCWとは異なる乗り味

1シリーズの最速モデルはヨンクで登場!

BMWのボトムレンジであるCセグメントのコンパクトハッチバック、1シリーズがフルモデルチェンジを果たした。

話題の焦点となるのは、2004年の登場以来懸命に守り通してきた「フロントエンジン・リアドライブ」のレイアウトが、3代目にして遂にフロントエンジン・フロントドライブ化されたことだ。

いまどきドイツ本国でさえ、自分のクルマの駆動方式がわからないユーザーも珍しくないというこのご時世に、なぜ敢えてそこにこだわるのか? それはこのFFレイアウトを得たことで1シリーズが、以前にも増して生きいきとしたのではないか? と感じたからだ。

今回試乗したのは、現状最もハイパフォーマンスな「M135i xDrive」と、最もベーシックな「118i Style」という両極端な組み合わせの2台。まずはMの名を冠した“ちょっぱや番長”から、その印象を綴ってみよう。

小さなボディにパワフルなエンジンという王道

先代M135iといえば、その現代水準としてはコンパクトなボディに、3リッターの直列6気筒ターボ(320PS/450Nm)を搭載した韋駄天。そしてこれを後輪で駆動するのが、何よりの特徴だった。

より本格的なスポーツグレードとしては2ドアクーペ版の「M2」と「M2コンペティション」があったものの、伝統の直列6気筒をノーズに納めながら5ドアハッチバックを隠れ蓑にしたその“スリーパー”(外観大人しめで中身はすごいクルマのこと)っぷりは、多くのクルマ好きたちから一目置かれる存在だったと思う。

パワーは下がってもトルクはアップ!

そんなM135iも新型になって、とうとう直列4気筒ターボを横置き搭載することになった。

その最高出力は306PSと、なんと先代比で14PSダウン。対して最大トルクは450Nmと、6発とタメ張る力強さである。

この出力差は、もちろん排気量差が影響しているのだろう。ただし新型M135iの出力特性は306PS/5000-6250rpmと、旧型の320PS/5800rpmに対してパワーバンドが低回転から始まり、そして広くなっている。

さらにその駆動方式は、FWDをベースとした4WDである。そしてトランスミッションは、強大なトルクを受け止めるために、8速ATとなっている。ちなみに118iは7速DCTだが、これはミニとミニJCWの関係と同じだと言える。

BMW/1シリーズ
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新車価格:
476万円698万円
中古価格:
28万円574.2万円
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山田 弘樹
筆者山田 弘樹

自動車雑誌編集者としてキャリアをスタート。輸入車雑誌 副編集長、アルファ・ロメオ専門誌編集長等を経て、フリーランスのモータージャーナリストに。レース参戦なども積極的に行い、走りに対する評価に定評がある。AJAJ会員。カーオブザイヤー選考委員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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