[試乗]フォルクスワーゲン パサート・パサートヴァリアント「2.0TSI R-Line」 ~ジェントルなパサートが”スポーツ”を手に入れた~(1/4)
- 筆者: 嶋田 智之
- カメラマン:和田清志
魅惑のプロポーション、8代目「パサート」
ちょうど1年ぐらい前のこと。フルモデルチェンジが行われて8代目となった新しい「フォルクスワーゲン パサート」に触れることができて、僕はふたつのことにちょっとした驚きを感じていた。
伸びやかなフォルムはクラスを超えた格調の高さすら感じさせる
ひとつは、スタイリングがとても魅力的に感じられたこと。特にセダンのプロポーションのよさに目が惹かれた。
MQBと呼ばれるモジュールシステムを導入するのに伴って、パサートとしては先代から何も引き摺ることのできない全面的な設計変更が必要になったわけだが、それをいい方に持っていくことができたのだろう。ホイールベースが80mmも長くなり前後のオーバーハングを短くしたことで、とても伸びやかな基本姿勢を生み出し、さらには線の強弱の付け方やクロームのあしらい方の巧みさで、現代建築を連想させるシンプルながら立体的な印象を形作っている。
単にスタイリッシュなだけでなく、フォルクスワーゲン(=国民車)という名前を超えた格調の高さすら感じさせられた。歴代パサートの中で最も魅力的だ、と思ったものだった。
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