フォルクスワーゲン ゴルフ ブルーeモーション 海外試乗レポート(2/2)
- 筆者: 石川 真禧照
- カメラマン:石川真禧照/フォルクスワーゲン・グループジャパン
フォルクスワーゲンらしい明確なEVの方向性
運転席に座ってインパネを見ると、160km/hまでのスピードメーターと100kWまでの「kWゲージ」が目に映る。
センターのシフトレバーは「D」と「B」が走行モードで、さらにステアリングにはパドルシフトがあるが、これは後述する別の用途に向けられている。
Dレンジでスタートすると、立ち上がりから270Nmというビッグトルクを発生するゴルフ ブルーeモーションは、力強い加速で発進する。この、立ち上がりからの力強い加速感はEV独特のものだ。0-100km/hは11秒台、2リッター4気筒ガソリンエンジンのセダン並だ。
ハンドリングはやや重めだが、FF車特有の直進性の強さもなく、車体バランスが取れていると感じられる。乗り心地も段差でハネたり不快な突き上げなども無く、かなり完成度が高い印象を受けた。リアシートもラゲッジスペースも、ガソリン仕様の5ドアゴルフと大差なく、実用性は十分だろう。
ゴルフ ブルーeモーションに試乗して最も感じた事は、フォルクスワーゲンが考えるEVの方向性が実にハッキリしているということ。
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