トヨタ クラウン 新型車解説(3/3)
- 筆者:
- カメラマン:島村栄二
新型クラウン 感動の走りを求めて
動力性能は、V6 3.0L、V6 2.5L、V6 3.5Lエンジンの3タイプを設定。ロイヤルシリーズにはV6 3.0L (最高出力188kw[256ps]/6,200rpm、最大トルク314N・m[32.0kg・m]/3,600rpm※FR)、V6 2.5L(最高出力158kw[215ps]/6,400rpm、最大トルク377N・m[26.5kg・m]/3,800rpm※FR、4WD)を、アスリートにはV6 3.5L(最高出力232kw[315ps]/6,400rpm、最大トルク377N・m[38.4kg・m]/4,800rpm※FR)、V6 2.5Lを搭載している。これに、ロイヤルシリーズとアスリート全車に6速オートマチックトランスミッション+シーケンシャルシフトマチックを採用しており、エンジン性能を最大限に引き出す、ワイドレンジ、クロスレシオのギヤ比設定とすることにより、加速性能、燃費の大幅な向上に貢献する。
また、アクセル操作からドライバーが要求する駆動力を読み取り、その駆動力を最適に実現できるエンジントルクとギヤ段を決定する駆動力統合制御システム「DRAMS」を採用している。さらに、ギヤ段を切り替える走行制御モードも、スポーツモード、エコモード、スノーモード、NAVI・AI-SHIFT制御を用意しており、道路状況や、ドライバーの意思を的確に検知した走行ワークをもたらしてくれる。
足回りでは、アスリート2WD車のリアショックアブソーバーにリバウンドスプリングを新たに追加しており、コーナーリング時のロール角を低減し、操縦性・走行安定性をさらに高めている。
また、新型クラウンに相応しい静粛性を実現する新開発のアクティブノイズコントロールを採用し、アクセル操作とともにエンジンとモーターによる強力なパワーが立ち上がり、どこまでも継ぎ目なく続く加速フィーリングをもたらしてくれる。その証拠に、40km/hから70km/hへの追い越し加速は2.7秒を達成しており、さらに10・15モード走行燃費は15.8km/Lを実現しているのだ。
自ら進化、熟成された新型クラウン。時代を超えて13代目として誕生した新型クラウンは、これからも「超えていくブランド」として存在感を増していく。
この記事にコメントする