トヨタ カムリハイブリッド 試乗レポート/渡辺陽一郎(3/5)
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- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:島村栄二/オートックワン編集部
さらに快適になった新型カムリの乗り心地
気になったのは、モーター駆動のみの領域を超えてエンジンが始動した時だ。
微振動が乗員に伝わる。車速が高まった状態で始動すれば違和感をあまり抱かないが、登坂路などで低い速度域からエンジンが始動すると、やや滑らかさに欠ける。
この違和感は、ほかの振動やノイズを抑え込んだ結果でもあるだろう。全般的に大きければ、エンジン始動時の振動は埋もれるが、静かで滑らかだと、違和感として目立ちやすい。
これだけの動力性能を確保して、10・15モード燃費は26.5km/L(JC08モードは23.4km/L)。2.4リッターエンジンをベースにするSAIやレクサスHS250hが23km/L、1.5リッターを積んだCR-ZのCVT仕様が25km/Lだから、立派な燃費性能だ。
前述のカムリの流れが変わった点として、乗り心地や操舵感も挙げられる。
プラットフォームは共通だが、サスペンションの取り付け部分の剛性を高め、骨格の形状を変えることで、走りの質を高めた。
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