マツダ ロードスター vs トヨタ 86・スバル BRZ 試乗レポート(2/4)
- 筆者: 藤島 知子
- カメラマン:和田清志
内装はブラック基調としながらも上位グレードにはエアコンの吹出口のリングなど、メタル調のパーツが鈍く光を放つ仕上げが施されていたりと、ディテールへの配慮も忘れていない。エンターテイメント系については、スマホを接続すればahaのインターネットラジオの音楽再生が楽しめる『マツダコネクト』を採用していたりと、86やBRZよりもトレンド感を抑えている点ではロードスターが一歩リードしている。
対して、86やBRZのダッシュボード周りはオーソドックスな作りで昭和の世代からすれば安堵感が得られるタイプ。とはいえ、シートはサイドサポートの彫りが深いバケットタイプのものを採用していて、ロードスターの小ぶりなシートと比べてホールド性が高く、本格的なスポーツドライビングを意識したモデルであることが分かる。
試乗したモデルはまだ走行距離が短いクルマだったが、マツダの関係者によると「ブッシュなどが馴染んできたらもう少しリヤタイヤの動きが感じ取れる動きに変わってくる」とのこと。今回の試乗ではFRらしいスポーツ性を満喫するなら86に軍配が上がったが、ロードスターの『S スペシャル パッケージ』については後日、距離を走り込んだクルマに試乗して変化を確かめてみたい。
いずれにしても、本格的なスポーツドライビングを楽しみたいという人なら86のMT 、スポーツカーをカジュアルに楽しみたいと願う人にはロードスターが最適だといえそうだ。1.5Lにダウンサイジングされたエンジンも車重に対しては十分なパフォーマンスを発揮してくれるし、低燃費だって期待できる。
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