マツダ ロードスター vs トヨタ 86・スバル BRZ 試乗レポート(3/4)
- 筆者: 藤島 知子
- カメラマン:和田清志
ATの変速レスポンスは、普段はDレンジで変速はクルマに委ねてゆったり構えて流しながらも、SPORTモードを選択すれば低速からロックアップして変速レスポンスが向上する。
また、シフトレバーをMレンジに倒せば、変速レスポンスとアクセルレスポンスの両方を高めることができる。さらに、手動で変速を楽しみたい時は、ハンドルの手元に装着されているパドルシフトを操作して楽しむのもOK。
ただ、シフトダウン時はエンジンが適切なエンジン回転に合わせるために「ブォン」とエンジンを吹かすブリッピングが自動的に行われるが、MTでアクセルを煽って吹け上がるタイミングと比べると想像するよりもタイムラグが大きく、ちょっとダルめの反応をみせる。変速レスポンスを期待するなら、MTモデルのほうが断然ビビッドな反応をみせてくれる。
ハンドルの奥に配置されたパドルシフトは先代から機能性とデザインが一新され、右手側がシフトアップ、左手側でシフトダウンできるタイプに変更されている。どこかプラスチックの厚みを感じさせたBRZのパドルと比べるとロードスターのパドルは薄く、操作感に節度があって、カチッとキマる感触が高性能なクルマを操っているイメージを与えてくる。
パドルを使って手動変速を楽しみながらワインディングを走ってみると、シフトアップ時はMTでクラッチを繫ぐよりも素早い変速レスポンスをみせ、シフトダウン時は間髪入れずにブリッピング。ある意味、ドライバーがMT車でヒール&トーをするよりも素早く制御が行われていく。カーブに差し掛かった時にはブレーキ、シフトダウン、ブリッピングというセオリーをスムーズにこなし、必要な駆動力が確実に得られるため、クルマの姿勢をコントロールしやすい。
ATというと、かつてはスポーツカーとしてはぬるいイメージを与えた時代もあったが、今回のATはMTのロードスターよりもむしろリズムが取りやすく、じっくりとハンドル操作に集中して走れるメリットもある。「うちの奥さんがATしか乗れないから・・・」とスポーツドライビングを諦めるなかれ。今回のロードスターのATは普段はMT派の私でも積極的にATを選びたくなるくらい素晴らしい出来映えになっていたのだ。
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