スズキ 新型スイフトスポーツ試乗レポート!|軽量化が功を奏した新しいスイスポは欧州ホットハッチにも負けてない!

  • 筆者: 国沢 光宏
  • カメラマン:小林 岳夫・和田 清志

話題豊富な新型スイフトスポーツは乗る前から期待度MAX!

スズキの人気ホットハッチ”スイフトスポーツ”が2017年9月20日にフルモデルチェンジした。ベースのスイフトに対し全幅を40mm広げトレッドを拡大。さらに新開発のK14C型1.4リッター“ブースタージェット”ターボエンジンを搭載するほか、新プラットフォーム化し、更なる軽量化を推進させ車重1トンを切るなど、乗る前からもう期待度MAXだ。そんな新型スイフトスポーツをデビュー早々試乗してくれたのは、自動車評論家の国沢光宏氏だ。

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新しい1.4ターボ+軽量化が効いて先代スイスポよりも活発!

スズキの新型スイフトスポーツがデビューしたので早速試乗してみたい。

スポーツモデルながら、あまり個性を主張しないシートに座りエンジン始動。乾いた良い音を聞かせてくれた先代と違い、案外普通。少しガッカリしながら、あまりタッチの良くないギアを1速に入れクラッチミートする。

するとどうよ! 先代より明確に元気良い!

そらそうだ。車重を70kg軽くした上、エンジントルクは160Nmから230Nmへ70Nmも増えている。0~100km加速で20%も速くなっているという。ちなみに最大トルク230Nmはターボ無しエンジンだと2300ccに匹敵するほど。音や振動面を工夫し、もう少し官能的なエンジンフィールを作ってやれば、200万円以下のスポーツモデルとしちゃ魅力満点!

ちなみ6速ATモデルも試乗してみたが、むしろトルクの太さはマニュアルより大きな武器になっている。マニュアルかATか迷ったら、なかなか難しい選択になりそう。

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上質な仕上がりの足回りにも感心

走りだしから感心する上質な乗り心地

足回りにも感心した。新型はコストダウンのため国産ダンパーを採用するというウワサもあったけれど、発表されてみたら従来通りテネコ製。走り出すと、新型スイフトスポーツのアシはしなやかに動く。

未だに「ゴツゴツする足回りがスポーティ」と思っている人も少なくないようだけれど、良いサスペンションって滑らか。国産ダンパーの場合、なぜか最初の動き出しが渋くゴツゴツしがち。しかしテネコやビルシュタイン、ザックスの場合、上質な乗り心地を持ちながらコーナーで粘ってくれる。

高速でのスタビリティやブレーキ性能にも満足

高速走行時のスタビリティだって素晴らしい。テネコ製を使うスイフトスポーツの乗り味は、ヨーロッパ車く比べたって負けておらず。

ブレーキは見た目超安っぽい。ローター径が小さく、キャリパーもデザインに全くコストを掛けていない。全く期待していなかったら、タッチ&絶対的な性能共に上々である。車重も軽いため、ブレーキ性能は要求されないのかもしれない。もう少し”見てくれ”を考えてくれたら嬉しいのに。

6速ATモデルもなかなか愉しくMTと迷うレベル

前述の通りトルコン式6速AT車にも乗ってみた。パドルシフトが付いており、シフトアップ操作するとけっこうなレスポンス。ターボエンジン特有のトルクバンドの広さもあり(2500~3500回転まで230Nmをキープ)、ワインディングロードを気持ち良いペースで走れる。

新型スイフトスポーツのセーフティパッケージはお買い得の必須アイテムだ

スイフトスポーツの安全装備についても、8万6400円高の”セーフティパッケージ”を付けば万全だ。この価格で自動ブレーキだけでなくサイド&カーテンエアバッグと、後席の高機能型安全シートベルト、アダプティブクルコンまでセットになっている。事故に遭った時の安全性で3ランクくらい有利かつ、事故を起こしにくい。自動ブレーキはレーザー+単眼カメラを使うシステム。停止している車両に対し50km/hノーブレーキで接近しても自動停止。速度域が低ければ歩行者も認識してブレーキ掛けてくれる。このクラスの自動ブレーキとして考えたら合格点。スイフトスポーツを買うなら、セーフティパッケージは必ず付けておくべきだと思う。

結論、新型スイフトスポーツはお買い得! だがしかし・・・

さて、新型スイフトスポーツは魅力満点か?

比較的高機能な自動ブレーキも付けて192万2400円ならお買い得である!

ただ排気量的に中途半端となったため、モータースポーツのベース車両として使いにくくなった。1400ccターボだと2500ccクラスと戦わなくちゃならない。売れ行きにも影響するかもしれません。

[レポート:国沢光宏/Photo:小林岳夫・和田清志]

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新型スイフトスポーツ 主要スペック表
グレード スイフトスポーツ セーフティパッケージ装備車[6MT]

全長

3,890mm

全幅

1,735mm

全高

1,500mm

ホイールベース

2,450mm

車両重量

970kg

乗車定員

5名

エンジン種類

直列4気筒 DOHC 16V VVT ガソリン直噴ターボエンジン

総排気量

1,371cc

最高出力

140ps(103kW)/5,500rpm

最大トルク

23.4kg-m(230Nm)/2,500-3,500rpm

使用燃料

無鉛プレミアムガソリン(ハイオク指定)

トランスミッション

6速マニュアルトランスミッション(6MT)

燃料消費率

16.4km/L(JC08モード)

サスペンション形式

(前)マクファーソンストラット形式 (後)トーションビーム式

タイヤサイズ

195/45R17 81W

メーカー希望小売価格

1,922,400円

※6速ATモデルは1,992,600円>

スズキ/スイフト
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新車価格:
172.7万円233.2万円
中古価格:
13.9万円401.8万円

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国沢 光宏
筆者国沢 光宏

1958年生まれ。ベストカーガイド編集部員を経て自動車評論家に。空気を全く読まず言いたいことを言い、書きたいことを書くので自動車メーカーから嫌われている。現在所有しているクルマは日産 リーフやトヨタ MIRAIなど多数。趣味はラリーに出場すること。人気のない(本人談)Webサイトを運営中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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