スズキ 新型スイフトスポーツ発売!初の1.4Lターボを搭載し、3ナンバー化するも価格は183万円から。安全装備も搭載された最新スポーツハッチを徹底解説!

  • 筆者: 小鮒 康一
  • カメラマン:和田清志・SUZUKI

スズキ 新型スイフトスポーツがついに登場!これなら欧州ホットハッチにも対抗できる!

2017年9月13日に発表されたスズキ 新型スイフトスポーツ。2005年に世界戦略車としてのスイフトスポーツが登場してから数えること3代目となるが(初代は海外ではイグニススポーツ名義だったため、スズキはノーカウントとしているようだ)、新型の登場を待ち望んでいたユーザーも多い事だろう。

本稿では、登場したばかりのスズキ 新型スイフトスポーツの最新情報を含め、スペック、価格などを徹底解説していく。なお、新型スイフトスポーツの発売日は2017年9月20日となる。

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スズキ 新型スイフトスポーツの価格はなんと183万円から!これはお買い得!

新型スイフトスポーツの気になる価格はMT車が1,836,000円、AT車が1,906,200円と先代よりも11万円ほどアップしているが、内容を考えれば決して高いとは思えないはずだ。

また、他メーカーのホットハッチである日産 マーチNISMO S(1,842,480円)やノートNISMO S(2,328,480円)よりも安価なところも見逃せないポイントだ。

>>スズキ 新型スイフトスポーツ vs. 日産 ノートNISMOどっちが買い!?|人気のコンパクトカーをベースにしたMTスポーツモデルを徹底比較!

スズキ 新型スイフトスポーツ 価格ライバル比較
車種名グレードミッション価格

スズキ 新型スイフトスポーツ

--

MT

1,836,000円

スズキ 新型スイフトスポーツ

--

AT

1,906,200円

日産 マーチ

NISMO S

MT

1,842,480円

日産 ノート

NISMO S

MT

2,328,480円

スズキ アルトワークス

--

MT

1,509,840円

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新型スイフトスポーツ 納期最新情報

新型スイフトスポーツの納期について近隣ディーラーに問い合わせたところ、発表前の9月初旬時点では10月中頃(約1か月半)で納車可能との回答だった。

ただし発表と同時に注文が殺到する可能性もあるので、気になる方は早めのオーダーをお勧めする。また、MTの比率が7:3と高いということで、多くのホットハッチファンが待ち望んだ1台と言えそうだ。

ついに3ナンバーサイズとなった新型スイフトスポーツ専用ボディ

スズキ 新型スイフトスポーツのベースとなったのは、言うまでもなく2017年1月にフルモデルチェンジを果たしたスズキ スイフト。そのため、基本的なボディサイズはベース車と同じ……と言いたいところだが、なんと今回のスイフトスポーツはベース車よりもワイドなフェンダーを採用。

全幅(車幅)がベース車比+40mmの1735mmとスイフトスポーツ史上初の3ナンバーボディとなっている。もちろん全幅の拡大とともにトレッドも30mm拡大※され、運動性能の向上に一役買っている。なお、このワイドフェンダーは5ナンバー枠にとらわれない海外仕様のスイフトに採用されているもので、名実ともに世界基準に達したと言える。
※スイフト 2WD 16インチタイヤ装着車比

また、全長も専用バンパーを採用したことにより、スイフト比+50mmとなっているが、これは見た目のスポーティーさだけではなく、グリル開口部に設けられたシュラウドによって空気抵抗ロスを低減させつつ冷却効率も向上させている。

さらに見えない部分となるが、新型スイフトスポーツにはフロア下にエンジンアンダーカバーやメインフロアカバーを追加し、フロントストレイクを大型化することで、空気抵抗を先代比10%低減させることに成功しているのだ。

スズキ 新型スイフトスポーツとスイフトのボディサイズ比較
グレードスイフトスポーツHYBRID RS

全長

3,890mm

3,840mm

全幅(車幅)

1,735mm

1,695mm

全高(車高)

1,500mm

1,500mm

ホイールベース

2,450mm

2,450mm

乗車定員

5名

5名

車両重量(車重)

970kg

910kg

スズキ 新型スイフトスポーツのボディカラーは全部で6色

新型スイフトスポーツのボディカラーは全部で6色。
スズキのモータースポーツカラーに由来し、先代との関連性も感じさせるチャンピオンイエローや、定番のバーニングレッドパールメタリック、スピーディーブルーメタリック、ピュアホワイトパール、スーパーブラックパール、そしてプレミアムシルバーメタリックが揃う。

新型スイフトスポーツには、2.2リッターNA並みのトルクを発生する1.4リッターターボエンジンを搭載

注目のエンジンは“K14C型1.4リッターブースタージェットエンジン”。これはエスクード1.4ターボに搭載されるものと型式こそ同じだが、スイフトスポーツ専用のチューニングが施され、103kW(140PS)/230N・m(23.4kg・m)と2.2リッターNAエンジン並みのトルクを発生させている。

トルクの出方もフラットなトルク特性のエスクードに対し、新型スイフトスポーツは低回転から強大なトルクを立ち上げた後にさらにもう一段階トルクをアップさせており、圧倒的なトルク感を感じることができる。

新型スイフトスポーツのJC08モード燃費は16.4km/L

その一方で、頻繁にシフトダウンすることなく加速が可能なため、燃費の向上にも一役買っているのだ。結果、JC08モード燃費は16.4km/Lと、先代の14.8km/L(共にMT車)を上回る数値を記録しており、日常的に使用するコンパクトカーとしても及第点と言えるだろう。

新型スイフトスポーツのミッションは6速MTと6速ATの2種類をラインナップ

新型スイフトスポーツに採用されるミッションは2種類。MTは先代と同じく6速でギア比も共通だが、ショートストローク化や各部の最適化によってスムーズでダイレクト感のあるスポーティーなシフトフィーリングを実現している。一方のATは先代のCVTから6速ATへと変更がなされ、よりダイレクトな加速感、変速感を楽しむことができるようになった。またパドルシフトが備わるため、指先でのシフト操作も可能だ。

新プラットフォーム採用で圧倒的な軽量化を達成

すでにベース車のスイフトに採用されている「HEARTECT(ハーテクト)」は、骨格や主要部品を全面刷新し、高い剛性と軽量化を実現した新しいプラットフォームだ。ハーテクトは、当初からスイフトスポーツの開発を前提として設計されていたが、実際に新型スイフトスポーツの骨格となっているプラットフォームには、リアドア開口部上部やテールゲート開口部下側左右に合計12点のスポット溶接打点が追加されており、数値に現れない五感で感じられる、ボディのしっかり感を向上させている。

先代比-70kg!新型スイフトスポーツの車重は970kg

軽量化に寄与しているのはボディだけではない。内装部品やシート、エンジンに至る細部まで最適化を行なったことで、先代比-70kgの970kg(MT車。AT車は990kg)を達成している。前述のターボエンジンと相まって、痛快な走りを魅せてくれるのは間違いない。

新型スイフトスポーツは、ハンドリング性能も飛躍的に向上

新型スイフトスポーツ専用にチューニングされた足回りは形状こそ先代と同じだが、サスペンションアームを延長しワイドトレッド化に対応。スイフトスポーツ専用フロントハブベアリングや専用トーションビーム、トレーリングアームなどを採用し、曲げ剛性やねじり剛性をベース車に比べ大幅に向上させている。

また、トルクが大幅にアップしたことに対応し、フロントブレーキもディスクの大型化、キャリパーの大型化、高剛性化をすることで、剛性感のあるペダルタッチと効き性能の向上を実現。耐フェード性もアップしているため、よりスポーツ走行に適したブレーキシステムへとレベルアップしている。

新型スイフトスポーツは先進安全技術も抜かりなし。車線逸脱抑制機能も追加

新型スイフトスポーツにもベース車のスイフトと同じく、単眼カメラとレーザーレーダーによる先進安全機能をオプション装着できる「セーフティパッケージ」が用意される(オプション価格:86,400円)。衝突被害軽減ブレーキであるデュアルセンサーブレーキサポートや、アダプティブクルーズコントロール、誤発進抑制機能(MT車を除く)、車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能、先行車発進お知らせ機能、ハイビームアシスト機能と、ベース車と同等の機能に加え、スズキ初となる車線逸脱抑制機能も追加される。

これは、中高速で走行中の車線逸脱による事故を低減するため、単眼カメラで車線を認識し、車線を逸脱しそうな場合はステアリングをアシスト制御。車両を車線の内側中央付近に戻すようにドライバーを支援する機能だ。この辺りの先進安全技術に関しては他のホットハッチを凌駕している部分であり、大きなアドバンテージとなりそうだ。

[レポート:小鮒康一/Photo:和田清志・SUZUKI]

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スズキ 新型スイフトスポーツ 主要スペック

スズキ 新型スイフトスポーツ主要スペック

価格

MT:1,836,000円
AT:1,906,200円

全長

3,890mm

全幅(車幅)

1,735mm

全高(車高)

1,500mm

ホイールベース

2,450mm

駆動方式

2WD

車両重量

970kg

乗車定員

5名

エンジン種類

水冷4サイクル直列4気筒直噴ターボ 16HCバルプVVT

最高出力

103(140PS)/5,500

最大トルク

230(23.4kg・m)/2,500-3,500

トランスミッション

6MT

燃費消費量

16.4km/L(JC08モード)

使用燃料

無鉛プレミアムガソリン(ハイオフ)

サスペンション形式

マクファーソンストラット式(前)/トーションビーム式(後)

タイヤサイズ

195/45R17/ 81W

スズキ/スイフト
スズキ スイフトカタログを見る
新車価格:
172.7万円233.2万円
中古価格:
13.9万円401.8万円

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小鮒 康一
筆者小鮒 康一

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後に急転直下でフリーランスライターへ。国産旧車に造詣が深いが、実は現行車に関してもアンテナを張り続けている。また、過去に中古車販売店に勤務していた経験を活かし、中古車系の媒体でも活動中。最近では「モテない自動車マニア」の称号も獲得。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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