【比較】スバル レヴォーグ vs スバル レガシィツーリングワゴン どっちが買い!?徹底比較(3/3)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
レヴォーグ vs レガシィツーリングワゴン -装備対決-
装備については、レヴォーグのアイサイトがバージョン3に進化した。アイサイトは衝突回避の支援機能として人気の高い装備で、バージョン3はセンサーとして使うカメラの「視力」が高まり、視野の角度、遠方の視認性がそれぞれ40%ずつ拡大している。映像もカラーになり、先行車両のブレーキランプも認識し、早い段階で制動が行えるようになった。
そのために衝突を完全に回避できる対象物との相対速度差は、バージョン2の時速30kmから50kmに向上。衝突回避の支援性能を全般的に高めた。路面の白線を読み取って車線逸脱を警報する機能は以前から備わるが、バージョン3ではハンドルに力を加えて車線を維持する機能なども装着される。アイサイトの進化は、レヴォーグを購入する大きなメリットだろう。
レヴォーグ vs レガシィツーリングワゴン -価格対決・総評-
買い得グレードとその価格は、レヴォーグが1.6GTアイサイトで277万5600円。レガシィツーリングワゴンは2.5i・BスポーツアイサイトGパッケージで286万2000円になる。レガシィツーリングワゴンが8万6400円高いが、運転席と助手席の電動調節機能とアルミペダルが標準装着され、装備の違いを補正すればほぼ同額だ。
2リッターのターボは、レヴォーグ2.0GT-Sアイサイトが356万4000円、レガシィツーリングワゴン2.0GT・DITが374万7600円になる。この比較ではレヴォーグが明らかに安い。レヴォーグは2リッターのターボと4WD(VTD)の搭載に伴う価格上昇を、装備差を補正して約45万円としたが、レガシィツーリングワゴンでは60万円を超えるからだ。レヴォーグでは1.6リッターを含めてDITのコストを低減させ、買い得度を強めた。
従って2リッターのターボを選ぶなら、レヴォーグにすべき。特に2.0GT-Sアイサイトは、レガシィツーリングワゴンに比べて重心が低く、前述のようにボディ剛性も向上させた。高い動力性能に見合った走行安定性を備え、エンジンフィーリングも改善されたから選ぶ価値を高めている。
一方、レガシィツーリングワゴンは、2.5リッターモデルであれば今でも選ぶ余地がある。低い回転域から加速する時の反応は、ターボを装着しない2.5リッターのノーマルエンジンとあって自然な印象。後席の居住性も優れ、リラックスして運転したいユーザーにピッタリだ。
今ならディーラーにレヴォーグが試乗車も用意されているから、運転感覚や居住性を確認した上で判断したい。「最後のレガシィツーリングワゴン」を選ぶ価値も十分にあると思う。
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