スズキ 新型「アルト」デザイナーインタビュー/スズキ株式会社 四輪デザイン部 チーフデザイナー 内山 一史【DESIGNER’S ROOM】(4/6)
- 筆者: 森口 将之
- カメラマン:和田清志・スズキ
リアゲートのパネル面は「看板」としてもご利用ください!?
AO:後ろ姿ではやっぱり2トーンのリアゲートに目が行きます。
U:2トーンの考えは最初からありました。特徴を出したかったからです。ただハスラーのようなルーフの塗り分けは、マスキングが必要になったりして、手間が掛かるのです。そこで目を付けたのがリアゲートです。スクエアなので、サマになるのではないかと思い、ここを塗り分けることにしました。色も悩みましたが、いろいろなボディカラーに合うグレーを設定しました。
AO:リアゲートのパネル面が目立つのですが、なにか意図があるのでしょうか。
U:ここは商用車として使うときに、お店などの名前を書くためのスペースなのです。先代は乗用車らしさを重視した結果、こういうスペースがありませんでした。今回は商用車としても見えるカタチを意識したのです。
アルトはもともと乗商用兼用車として生まれたわけですから。コンパクトカーの王道を目指すために、無駄な線は使いたくなかったという気持ちもあります。その代わり断面を微妙に凹ませて陰影を付けたりしています。
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