アメリカの自動車文化を探れ!学生カーソムリエの現地レポート

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アメリカの自動車文化を探れ!学生カーソムリエの現地レポート
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学生カーソムリエが行く

2014年に開催された『Volkswagen presents 第2回カーソムリエ学生選手権』で見事優勝を果たし、他の2名の学生とともにジュネーブモーターショーの現地取材を果たした辻本健志くん。

そんな彼は現在、アメリカ東海岸、ワシントンD.C.近くのボルチモアに留学をしており、現地のクルマ事情を写真とともにレポートしてくれた。全国の学生が集う選手権で優勝するほどの車知識を持つ彼には、アメリカのクルマ文化はどのように写ったのだろうか。

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やっぱり主流は大排気量エンジン

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アメリカにはアバンダンスな魅力がある。様々な民族、広い土地、ワイドな道路、大きいクルマ、大きいエンジン…実際、アメリカのクルマは大きい。エンジンも、乗る人も。

世界的にはエンジン本体がどんどん小さくなって、代わりに過給器でパワーを上げる「ダウンサイジング」が大流行しているのはご承知の通りだが、アメリカはそうではない。いまだに3.7リッターや6.2リッターやらの巨大なOHVエンジンのクルマがわんさか新車で購入できる。

日本でお馴染みの小排気量エンジンは稀!?

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もちろん、欧州車やキャデラックなどのプレミアムブランドはダウンサイジング車を販売しているが、例えばメルセデス・ベンツE220やジャガーXJの2.0リッター仕様などを購入することはできない。

ダウンサイジング旋風の先陣を切ったあのフォルクスワーゲンですら、1.4リッターのエンジンを設定しているのはジェッタのみ。

アメリカ人いわく「日本のフォルクスワーゲン・ゴルフは1.2リッター!?Oh my god!」だそうだ。アメリカ仕様のパサートは日本とは全くの別物だが、エンジンも全く別で、1.8リッターターボ~3.6リッターとなる。

こちらではダウンサイジングエンジンは「高級な」エンジンとして考えられている。ゆえに、フォルクスワーゲンやトヨタ、日産、ホンダなどの庶民的なメーカーは「あえて」ダウンサイジングをやらないという面があるようだ。

セダンは好きなのにワゴンに乗らない不思議

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ちっちゃいエンジンの他に2つ、こちらで目にしないものがある。

1つはステーションワゴンで、これは謎。セダンが大好きで、週末にはたくさん荷物を積んでアウトドアに行くのが大好きなアメリカ人には、ステーションワゴンは絶好の選択肢だと思うが、とにかく見ない。おそらく、ステーションワゴンを買うくらいならSUVを買ってしまえということなのだと推測する。

もう1つ。それは悲しいかな、フランス車である。本当に悲しい。ちっちゃいながらヌメッとして独特の存在感を示しながらちょこちょこ走りまわるフランス車は、アメリカには輸入されていない。唯一見たのは、マニアのおじさんが乗っていたシトロエン「DS」のみだ。

それどころか、意識してみるとフォルクスワーゲン「ポロ」やメルセデス・ベンツ「Aクラス」、BMW「1シリーズ」なども見ない。もともとコンパクトカーの人気がないというのは想定内だったが、案外アメリカの都市では道が狭いし日本のそれに近い感覚である。いくら郊外の土地が余っているからって、無理して大きいクルマにのる必要は無いんじゃないかなと思う。一種の「もったいない精神」のようなものをアメリカ人に感じた。

しかし、見ない見ないばかり言ってきたが、逆に見たものももちろん沢山ある。そのなかでとりわけ印象深かったのがサーブだ。こちらでも珍しいのだが、サーブ「9-5」の佇まいのなんと凛々しいこと。惚れました。

日本車のライバル?韓国車の存在

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さて、話題を日本車に移そう。

世界各地で高い信頼を得ている日本車は、私達日本人の誇りである。もちろん、アメリカでも数多くの日本車、正確には日本メーカーのクルマを見かける。

データによると、2014年にアメリカで販売されている新車の約37%が日本メーカーのものらしい。

多くの日本人が危惧しているのは、韓国車が日本車に取って代わるということではないだろうか。現行の現代(※ハンダイと発音)「ソナタ」は確かに気合が入っていていいクルマだと思う。

しかし、まだまだ人々の選択肢に韓国車が入っていないというのが現実だ。実際に2014年の現代・キアのシェアは7.3%に留まっている。

日本車の評価はやはり高かった

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こちらにいると「え、そんなに!?」というほど日本車を褒められる。

「日本車は本当に壊れない」「次のクルマも必ず日本車にする」といった具合だ。「ドイツ車もいいクルマですよね!」と言ったら「高い。だからいいクルマに決まっている」と返されてしまった。

ドイツ人のWEBデザイナーの方とお話をする機会があった。彼はつい最近クルマをマツダ「CX-5」(しかもガソリン仕様)に買い替えたばかりだ。WEBデザイナーだけあって、服装も住まいもおしゃれな彼だが、なぜCX-5を選択したのか聞いた。

「いろいろなクルマに試乗した。自分はBMWのデザインと乗り味が大好きだ。しかし、マツダのデザインはイケていて好きだ。それでいて良く走るし、しかも値段はBMWの半分近い。大変気に入っているよ。」と言っていた。日の丸を思い出して、少し感慨深くなった。

ついでに彼は「MX-5 Miata(日本名:マツダ「ロードスター」)にも試乗した。あれはサイコーだった!いつか乗る。」と言っていたのを覚えている。有名なニューヨーク、タイムズスクエアの特大モニターではMiataの宣伝をしていた。泣きそうに嬉しかった。

最後に日産「NV200」がニューヨークのタクシーに導入されたということで、ニューヨークのイエローキャブ事情をレポートしようと思っていた。しかし検索してみると、すでに完璧な記事があったのでこちらをご覧頂きたい。

[text : 辻本健志]

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樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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