ポルシェ 911 カレラ4/4S 海外試乗レポート(4/4)
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- 筆者: 河村 康彦
- カメラマン:ポルシェ・ジャパン
911の快進撃は止まらない
そんなカレラ4シリーズを一般道でごく普通のペースで乗る限り、走りのフィーリング面で特に“4輪駆動”を意識させられるところは皆無と言って良い。それもそのはずで後輪がスリップを起こさない限り前輪への駆動力の分配は最小限に抑え、後輪駆動モデル同様の軽快なハンドリングを実現させるというのが“PTM”の基本的な考え方であるからだ。
とはいえ、ウエット路面や強い風が吹く中を高速走行する場合など、前輪へと瞬時に分配されるエンジントルクが後輪駆動モデルを遥かに凌ぐ安定した走りを実現させてくれるのは、何者にも代えがたい大きなメリット。そう、不足するトラクション能力を補うためというよりも、むしろ操縦性能をより向上させるためのディバイスとして用いられているのが、そもそもRRレイアウトの採用で後輪のみの駆動でも十二分なトラクション能力を得る事が可能な、「911の4輪駆動」ならではのポイントというわけなのだ。
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