日産 ジューク 試乗レポート/吉田由美(1/3)
- 筆者: 吉田 由美
- カメラマン:原田淳/オートックワン編集部
SUVとコンパクトカーを”結合”したコンパクトクロスオーバー
昨年3月のジュネーブショーでお披露目されたコンセプトカー「QAZANA(カザーナ)」。これが私とジュークの初対面だった。
いかにもショーカーライクな斬新なデザインだったが、これをほぼそのまま市販するというインフォメーションにも驚きだった。その後、昨年の東京モーターショーに出品。今年2月、カザーナはほぼデザインを変えずに、パリで世界デビュー。しかしその名は「JUKE(ジューク)」。
「カザーナ」という名はイタリア語の発音だと「キャッサーナ」とか「カッサーナ」と読み間違えられ、グローバルに展開する車として適当ではないということから、量産車名は「ジューク」となった。
そして2010年6月9日、日本で発表。ジュークのCMでのキャッチコピーは「Rock’n Small」。だから‘ロックの日’(6月9日)に発表したのだろうか。
ちなみにジュークの車名の由来は、アメフトのディフェンスを軽快にかわす、という意味。ジュークの持つ俊敏さと乗る人の前向きさをイメージしたという。
ターゲットを絞り込み、ニーズやコンセプトに合うクルマ作りをした「ジューク」。コアターゲットに野心的で活動的、前向きな人たち、で絞り込んだところ、SUVとなった。
また、今のトレンドを考えるとダウンサイジングとスタイリッシュなデザインのトッピングは必須だった。その結果、SUVとコンパクトカーを結合した「コンパクトスポーツクロスオーバー」へと辿りついた。
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