女子向け「ムーヴキャンバス」と「アルトラパン」ボディカラーが多いのはどっち?
ターゲットは未婚女性の新型「ムーヴキャンバス」
ダイハツから発売された新型「ムーヴキャンバス」がカワイイ。ムーヴと名がついているものの、ハイトワゴンのタントをベースとし、スライドドアを持つ軽自動車である。
ターゲットは女性。しかも親と同居する未婚の女性が母親とクルマを共有するケースを想定しているという。
昨今の未婚率の上昇に伴い、そういうニーズもあるだろうが、大々的に謳うとこのクルマを購入しづらくなるのでは?というのは大きなお世話か…
というのはさておき、女性をターゲットにしているムーヴキャンバスには、女性が好む仕掛けがたくさん盛り込まれている。
荷物の置き場を確保するための置きラクボックスや取り替え可能なシートカバー、安全面でもクルマを上から見た映像を映し出す「パノラマモニター」やステアリング操作に応じて進行方向を照らしてくれるヘッドライトなど、快適なカーライフを送るための様々なアイテムが装備されている。
ムーヴキャンバスのCMでも、女優の高畑充希さんが男性を振るというシチュエーションで、クルマの装備を説明してくれている。
ストライプスカラーがレトロで新しい
そして何と言っても特長的なのは、豊富なボディカラーだ。
ムーヴキャンバスにはストライプスカラーという2トーンカラーが設定されているが、これが今までにないデザインで斬新。
フォルクスワーゲンのワーゲンバスのようにも見えるが、レトロな感じが逆に新しい。 また、ミントやブルー、ピンクのパステルカラーも優しい色調で可愛らしい。
このパステルカラーがエクステリアだけじゃなく、インテリアにもアクセントカラーとして取り入れられているのも良い。
もう1つの女子向けクルマは「スズキ アルトラパン」
さて、女性向けのクルマで忘れちゃいけないのが、ダイハツのライバルであるスズキの「アルトラパン」だ。
現行モデルのアルトラパンは、3代目となる。2014年12月にフルモデルチェンジしたアルトをベースとし、新開発プラットフォームで軽量化を行った結果、先代モデルに対し120kgのウェイトダウンをした。
また、「エネチャージ」をはじめとする「スズキグリーンテクノロジー」や改良を加えたエンジンやCVTなどを採用することで、燃費性能が大幅に向上した。
エクステリアのデザインは、女性の意見を取り入れ「まる しかくい」というラパンの世界観を表現している。
インテリアには木目調のテーブルやソファみたいなシート、引き出しにはアクセサリーが仕舞えるボックス(オプション)を用意するなど、自分の部屋にいるような居心地の良い空間が広がる。
車種名のラパンとは、フランス語でウサギを意味する。
エンブレムやドアの内側、ヘッドライトの中など、ウサギのモチーフが隠されていたり、エクステリアだけではなく、常に目に入るメーター内のディスプレイにもウサギのアニメーションが表示されるという遊び心あふれる演出も可愛らしいのだ。
ボディカラーにもストーリーがある
そしてアルトラパンのボディカラーもパステル調の2トーンをラインナップしている。淡いミントやピンクに白を組み合わせた優しいボディカラーは女性好み。
ミントはフランスのアンティーク雑貨のイメージだったり、ピンクはネイルカラー、ベージュはウサギの柔らかな毛色を再現するなど、ボディーカラーにもそれぞれ楽しいストーリーがある。
アルトラパンはこのボディーカラーで、一般社団法人 日本流行色協会(JAFCA)が主催する「オートカラーアウォード2015-2016」で、最も優れたカラーデザインに贈られるグランプリを受賞しているのだ。
ボディカラーが多いのは…ムーヴキャンバス!
軽自動車を購入する6割は女性、特にアルトラパンでは購入者の9割を女性が占めるというデータもある。
軽自動車をメイン車種として販売するダイハツやスズキにとって、女性ユーザーの取り込みは大きな課題なのだ。
だからこそ、ボディカラーのラインナップを充実させる必要がある。好みのボディカラーがなければ、そのクルマは買わないということだってありうるのだ。
軽自動車だったら白やシルバーや黒なんかの無難な色じゃなくて、パステルカラーだって積極的に選びたいという女性が多いということだろう。
ということで、ムーヴキャンバスのボディカラーは、2トーンが8色、モノトーンが9色の計17色。
一方、アルトラパンのボディカラーは、2トーンが4色、モノトーンが8色の計12色。
ボディカラーのバリエーションでは、ムーヴキャンバスの方が多くのカラーを取り揃えているということになる。
ムーヴキャンバスは販売も上々ということなので、近いうちに街中で遭遇する機会も増えてくるだろう。個性的なカラーリングで、周囲の視線をくぎ付けにする日も近い。
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