実燃費対決!ホンダ 新型フリード(1.5Lガソリン)の実燃費をライバルのシエンタと比較!(2/2)

  • 筆者: 永田 恵一
  • カメラマン:ZIPNIX/永田恵一
実燃費対決!ホンダ 新型フリード(1.5Lガソリン)の実燃費をライバルのシエンタと比較!
ホンダ 新型フリード ホンダ 新型フリード G Honda SENSING(オプション装着車)[FF・6人乗り・ガソリンモデル/ボディカラー:ブルーホライゾン・メタリック] ホンダ 新型フリード G Honda SENSING(オプション装着車)[FF・6人乗り・ガソリンモデル/ボディカラー:ブルーホライゾン・メタリック] ホンダ 新型フリード G Honda SENSING(オプション装着車)[FF・6人乗り・ガソリンモデル/ボディカラー:ブルーホライゾン・メタリック] ホンダ 新型フリード G Honda SENSING(オプション装着車)[FF・6人乗り・ガソリンモデル/ボディカラー:ブルーホライゾン・メタリック] ホンダ 新型フリード G Honda SENSING(オプション装着車)[FF・6人乗り・ガソリンモデル/ボディカラー:ブルーホライゾン・メタリック] ホンダ 新型フリード G Honda SENSING(オプション装着車)[FF・6人乗り・ガソリンモデル/ボディカラー:ブルーホライゾン・メタリック] ホンダ 新型フリード G Honda SENSING(オプション装着車)[FF・6人乗り・ガソリンモデル/ボディカラー:ブルーホライゾン・メタリック] ホンダ 新型フリード G Honda SENSING(オプション装着車)[FF・6人乗り・ガソリンモデル/ボディカラー:ブルーホライゾン・メタリック] ホンダ 新型フリード G Honda SENSING(オプション装着車)[FF・6人乗り・ガソリンモデル/ボディカラー:ブルーホライゾン・メタリック] ホンダ 新型フリード G Honda SENSING(オプション装着車)[FF・6人乗り・ガソリンモデル/ボディカラー:ブルーホライゾン・メタリック] 画像ギャラリーはこちら

新型フリード 実燃費レポート 高速道路編

ホンダ 新型フリード G Honda SENSING(オプション装着車)[FF・6人乗り・ガソリンモデル/ボディカラー:ブルーホライゾン・メタリック]

初代フリードは、冒頭で書いた室内の広さ、燃費やスタイルの良さといった魅力で成功したのはよく理解できるのだが、乗っていて悪い部分がない代わりに特にいい部分もない、ごく普通というのが率直な印象であった。そんなイメージで新型フリードに乗ると、全体的に予想外に高い走行性能に驚かされた。

高速道路編ということで動力性能から試してみると、1.5Lガソリンエンジンは高速道路本線や追い越し加速といったアクセルを深く踏むシーンでも1人乗車であれば余裕を感じるほどの瞬発力を感じ、4人乗車までであれば動力性能に不満を覚えることはないだろう。

ホンダ 新型フリード G Honda SENSING(オプション装着車)[FF・6人乗り・ガソリンモデル/ボディカラー:ブルーホライゾン・メタリック]ホンダ 新型フリード G Honda SENSING(オプション装着車)[FF・6人乗り・ガソリンモデル/ボディカラー:ブルーホライゾン・メタリック]

加えてホンダの1.5L直噴ガソリンは搭載される車種によっては高回転域で不快な騒音を出すこともあったのだが、改良が進んだのかフリードではそういったことはなく、むしろ高回転域でも「遠くから力強いエンジン音が聞こえてくる」という印象。古い言葉かもしれないが「エンジンのホンダ」という言葉を思い出すほどであった。

なお100km/h走行時のエンジン回転数は1750回転と低く抑えられている。

高速道路ではホンダセンシングのアダプティブクルーズコントロールや、LKASも使ってみた。

アダプティブクルーズコントロールに関しては、同じシステムを使うステップワゴンやオデッセイと同様にというか、加速した先行車を車(フリード)が見失って追従できない、先行車に対し過剰に減速するなど、「運転が下手な人の助手席に乗っているよう」という印象は相変わらずであった。

しかし、その反面でLKASを作動させると車線の中央をかなり正確にキープして走行できることも確認でき、LKASの良化には驚かされた。

そんなことを総合すると、完成度が高くなくともアダプティブクルーズコントロールは疲れている時などには便利な機能なのは事実であり(市街地ではとても使えず、高速道路などの自動車専用道路用と割り切る必要はあるが)、LKASの性能や自律自動ブレーキの性能の高さを加味すれば、ホンダセンシングの価格はGグレードで右側の電動自動ドアを含めて12万円という価格は納得できるものなので必ず装着してほしい。

新型フリードの高速道路における実燃費は

ホンダ 新型フリード G Honda SENSING(オプション装着車)[FF・6人乗り・ガソリンモデル/ボディカラー:ブルーホライゾン・メタリック]

高速道路での燃費は20.3km/Lを記録した。

この燃費は、直接的なライバル車となるシエンタの1.5Lガソリン車の19.7km/Lを上回るものに加え、それ以上にコンパクトながら車重が重く、空気抵抗も大きいミニバンで20km/L以上の燃費を記録したことを高く評価したい。

ホンダ 新型フリード(1.5Lガソリン)高速道路における実燃費/20.3km/L

トヨタ シエンタ(1.5Lガソリン)市街地における実燃費/19.7km/L

新型フリード 実燃費レポート 郊外路編

ホンダ 新型フリード G Honda SENSING(オプション装着車)[FF・6人乗り・ガソリンモデル/ボディカラー:ブルーホライゾン・メタリック]

ホンダ フリードの1.5Lガソリン車は、ハンドリングや乗り心地も予想以上の実力であった。

ハンドリングは、ハンドルの重さは全体的に軽めであるが(市街地のスピード域では特に軽く扱いやすい)、ハンドル操作に対する車の動きは正確で好ましい。またコーナーでのロールは5ナンバー幅のミニバンなのでそれなりに大きいが、ロールの起き方は腰のあるものなので不安感はなく、そこにエンジンの活発さも相まってテストで使うコースにあるワインディングロードではロールをスムースに起こす運転を考えながら、運転を楽しむことができた。

新型フリードの郊外路における実燃費は

ホンダ 新型フリード G Honda SENSING(オプション装着車)[FF・6人乗り・ガソリンモデル/ボディカラー:ブルーホライゾン・メタリック]

乗り心地もサスペンションがしなやかによく動いており、路面の凹凸が大きい荒れたところを走っても快適で、高級感を覚えるほどだった。さらに2列目シートに座っても乗り心地が運転席とほとんど変わらない点も高く評価できる。

郊外路での燃費は高速道路と同様にシエンタの1.5Lガソリン車を15.2km/Lを僅かに上回る15.5km/Lを記録した。

ホンダ 新型フリード(1.5Lガソリン)郊外路における実燃費/15.5km/L

トヨタ シエンタ(1.5Lガソリン)市街地における実燃費/15.2km/L

新型フリード 実燃費レポート 市街地編

ホンダ 新型フリード G Honda SENSING(オプション装着車)[FF・6人乗り・ガソリンモデル/ボディカラー:ブルーホライゾン・メタリック]ホンダ 新型フリード G Honda SENSING(オプション装着車)[FF・6人乗り・ガソリンモデル/ボディカラー:ブルーホライゾン・メタリック]

市街地編ではドライバビリティ(運転のしやすさ)、アイドリングストップの印象などをお伝えしよう。

ドライバビリティは低速トルクが太いエンジンと、アクセル操作に対しリニアにレスポンスするCVTとのマッチングがよく、通常の交通状況であれば2000回転以下の回転域をキープしながら流れに乗ることができ、街乗りは非常に楽であった。

アイドリングストップは、停止後にブレーキを踏み足すとアイドリングストップが始まるタイプで、渋滞中や一時停止などで不必要なアイドリングストップが起きないことは好ましい。アイドリングストップからのエンジン再始動も素早い上、セルモーターの音が静かかつ音質がいい点も高く評価できる。

アイドリングストップの頻度・時間は、コンパクトとはいえキャビンの広いミニバンであるためか、それなりに気温が高かったテスト日の気候だとエアコンの稼働も相応となり、ストップ&ゴーの多い市街地だとバッテリーの電圧を保つべくアイドリングストップしないこともしばしばあった。アイドリングストップの時間はアイドリングストップが始まれば長く、アイドリングストップからエンジンが再始動することは少なかった。

テスト前には燃費向上に寄与するECONモードも試したみた。

新型フリードの市街地における実燃費は

ホンダ 新型フリード G Honda SENSING(オプション装着車)[FF・6人乗り・ガソリンモデル/ボディカラー:ブルーホライゾン・メタリック]

ECONモードをオンにすると、この種のエコモードでは定番となっているエアコンの効きが控えめになる、アクセル操作に対するレスポンスが適度に鈍くなるという変化が確認でき、オンでも不便は感じないので、乗車人数が増えない限りはオンにすることを勧める。

市街地での燃費はシエンタの1.5Lガソリン車の12.6km/Lを若干上回る13.4km/Lを記録した。市街地での燃費がシエンタの1.5Lガソリン車を上回った要因は、半分は交通状況がシエンタをテストした時よりもスムースだったこと、もう半分はシエンタよりもドライバビリティが格段に優れているためだろう。

ホンダ 新型フリード(1.5Lガソリン)市街地における実燃費/13.4km/L

トヨタ シエンタ(1.5Lガソリン)市街地における実燃費/12.6km/L

新型フリード 実燃費レポート 総評

ホンダ 新型フリード G Honda SENSING(オプション装着車)[FF・6人乗り・ガソリンモデル/ボディカラー:ブルーホライゾン・メタリック]

ホンダ 新型フリード(1.5Lガソリン)総合実燃費/15.9km/L

トヨタ シエンタ(1.5Lガソリン)総合実燃費/15.5km/L

新型フリードの1.5Lガソリン車は、最大にして唯一のライバルとなるシエンタに対し、走行性能だけでなく、通常のクルーズコントロールすら設定のないシエンタに比べ、アダプティブクルーズコントロールも持つホンダセンシングという安全装備、各走行パターンで僅かではあるがシエンタを上回る実燃費、後発らしくアドバンテージを備えたコンパクトミニバンに仕上がっていた。この仕上がりを踏まえれば、好調な初期受注も当然のことだと思う。

ホンダ 新型フリード G Honda SENSING(オプション装着車)[FF・6人乗り・ガソリンモデル/ボディカラー:ブルーホライゾン・メタリック]

もし新型フリードの弱点を挙げるなら、ハイブリッドも含めFF車は燃料タンクが36Lと小さいことだろうか(4WDは40L)。

取扱説明書によると、燃料残量警告灯がおおよそ残り6L=30L消費時点で点くため、市街地での走行が多いと400km程度の走行距離で燃料残量警告灯が点く計算となる。そのため、給油1回で走れる航続距離に不満を感じるケースも出てくるかもしれない。

また、登場したばかりの新型フリードの値引きは当然少ないケースがほとんどであるところ、ホンダの中で車格が1つ上のステップワゴンの販売が、機能的には申し分ないにも関わらず押し出しに欠けるスタイルが原因なのか今一つで、値引きが大きいケースもあると聞く。

値引きが大きければステップワゴンが新型フリードと意外に変わらない購入条件で買えるという可能性も出てくるため、車庫などの制約がないのであれば、新型フリードの商談をする際には、いろいろな意味でサイズの大きい車の有利さも持つステップワゴンの見積もりを取ることもお勧めしたい。

前へ 1 2

この記事の画像ギャラリーはこちら

  すべての画像を見る >

【PR】MOTAおすすめコンテンツ

永田 恵一
筆者永田 恵一

1979年生まれ。26歳の時に本サイトでも活躍する国沢光宏氏に弟子入り。3年間の修業期間後フリーランスのライターとして独立した。豊富なクルマの知識を武器に、自動車メディア業界には貴重な若手世代として活躍してきたが、気付けば中堅と呼ばれる年齢に突入中。愛車はGRヤリスと86、過去には日本自動車史上最初で最後と思われるV12エンジンを搭載した先代センチュリーを所有していたことも。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

MOTA編集方針

「車好きのみんなが見ているメルマガ」やSNSもやってます!
カー用品・カスタムパーツ

愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!

  • 一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?

    これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。

  • 一括査定は本当に高く売れるの?

    これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は、申込翌日18時に最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。

新車・中古車を検討の方へ

人気記事ランキング
最新 週間 月間

新着記事

新着 ニュース 新型車 比較 How To
話題の業界トピックス・注目コンテンツ

おすすめの関連記事

ホンダ フリードの最新自動車ニュース/記事

ホンダのカタログ情報 ホンダ フリードのカタログ情報 ホンダの中古車検索 ホンダ フリードの中古車検索 ホンダの記事一覧 ホンダ フリードの記事一覧 ホンダのニュース一覧 ホンダ フリードのニュース一覧

この記事にコメントする

コメントを受け付けました

コメントしたことをツイートする

しばらくしたのちに掲載されます。内容によっては掲載されない場合もあります。
もし、投稿したコメントを削除したい場合は、
該当するコメントの右上に通報ボタンがありますので、
通報よりその旨をお伝えください。

閉じる