実燃費対決!ホンダ 新型フリード(1.5Lガソリン)の実燃費をライバルのシエンタと比較!(1/2)
- 筆者: 永田 恵一
- カメラマン:ZIPNIX/永田恵一
発売1ヶ月で2万7000台!販売好調なホンダ 新型フリードの実際の燃費をテスト!
今年6月から約3ヶ月間に渡るティザーキャンペーンを経て9月に登場した2代目となるホンダ 新型フリードは、3列シート+両側スライドドアを持つ5ナンバーサイズのコンパクトミニバンというジャンルにおいて、トヨタ シエンタと双璧をなすモデルである。
ホンダ フリードは2001年末に登場した同社のフィットから派生したモビリオが前身で、このジャンルはモビリオが開拓し、発売当初は好調な販売を推移した。その後、モビリオを見たトヨタが2003年にモビリオを強く意識したシエンタを登場させ、シエンタ登場後、モビリオは残念ながらシエンタの陰に隠れた存在となってしまった。
モビリオの後継車としてフリードの初代モデルが登場したのは2008年のこと。
初代フリードはシエンタに対し主に広さというアドバンテージを得るべく全長の拡大に加え、ホンダのミニバンが得意とする低床低重心技術も駆使し、コンパクトミニバンとしては望外と言える3列目シートの広さを確保。
さらに、多くの人から好まれるスタイル、燃費の良さに加え、この頃から世の中の流れが小さい車を好むダウンサイジングという流れになり、それも追い風となって長期間に渡って好調なセールスを記録。2011年には、小型モーターを使ったホンダIMAを搭載するハイブリッドも追加された。
そして2代目となる新型フリードは、同社のフィットやヴェゼルに搭載された1.5Lエンジンに、1つのモーターを組み合わせたi-DCDと呼ばれるハイブリッドのトランスミッションの品質問題によるホンダ社内の混乱により開発の遅れもあったのか、日本車としては長い部類となる8年ぶりのフルモデルチェンジを受け登場。
長いティザーキャンペーンを行ったこともあり、発売から1ヶ月で6,000台の月間販売目標台数の4倍以上となる2万7000台を受注し、好調な滑り出しとなっている。
新型フリードには、1.5Lガソリンエンジンとハイブリッド、2種類のパワートレーンを用意
新型フリードは、先代モデルの評判が非常に良かったこともあり、先代モデルのコンセプトを引き継ぐいわゆるキープコンセプトで開発され、先代モデルに対し全長を50mm延ばした以上の室内空間の拡大、最近注目が高まっている自律自動ブレーキに代表される安全装備の採用などが特徴となっている。
パワートレーンはCVTと組み合わされる1.5Lガソリンと、前述したハイブリッド(i-DCD)の2つ。
新型フリードに搭載される1.5Lガソリンエンジンは、同社のフィットやヴェゼル、シャトルと共通で、動力性能と燃費を同時に向上させる直噴を採用(最高出力131馬力、最大トルク15.8kgm)。アイドリングストップも装備し、結果カタログに載るJC08モード燃費はFF車で19.0km/L、エコカー減税ではFF車が取得税60%、重量40%軽減、4WDも取得税40%、重量増25%軽減が適応となる。
ハイブリッドはフィットやシャトルと共通の通常のポート噴射を使い、熱効率に優れるアトキンソンサイクル化した1.5Lガソリンエンジンとモーターを、素早い変速と高い動力伝達効率を持つDCT(デュアルクラッチトランスミッション)を介して駆動するi-DCDを搭載。ハイブリッドのJC08モード燃費はFF車の最良値で27.2km/Lを誇る。ハイブリッドはエコカー減税で4WDを含め全グレードが取得税、重量税ともに免税が適応だ。
安全装備はミリ波レーダーと単眼カメラからの情報を基盤に、国が行うJNCAPのテストでも優秀な成績を収めている自律自動ブレーキ機能、作動する速度域は30km/h以上となる先行車追従型のアダプティブクルーズコントロール、走行中車線の中央を維持するLKAS(車線維持支援システム)といった、多くの機能から構成されるホンダセンシングが多くのグレードに標準装備される。
豊富なシートバリエーションにより、使い方は多数
新型フリードで気になるシートのバリエーションは、グレードによって異なるが2列目シートがセパレートとなる6人乗りと3人掛けのベンチシートとなる7人乗りがある。
モビリオ時代からスパイクの名で設定されていた3列目シートをなくし、空いたスペースをアウトドアや車中泊など自由に使える空間とした5人乗り仕様もフリード+に車名を変え設定されている。
さらに新型フリードには、コンパクトながらも広いスペースを生かした車いすのままクルマに乗れる車いす仕様、2列目への乗降をサポートする機能を持つシートが着くサイドリフトアップシート車、助手席への乗降をサポートする機能を持つシートが着く助手席リフトアップシート車という3種類の福祉車両が設定されており、福祉車両の価格が比較的安い点も大きな特徴だ。
今回の燃費テストでは新型フリード+を含めた初期受注で全体の47%を占め、先々は販売比率の増加が予想されるガソリン車からフリード G ホンダセンシングの6人乗り(車両本体価格210万円、JC08モード設定は19.0km/L)を起用。
テストは10月16日(日)の午前11時から開始し午後7時に帰京するというスケジュールで実施。天候は晴れのち曇り、最高気温24度で、交通の流れは休日であったが、高速道路、郊外路の流れは平日と変わらず、市街地もスムースな流れに感じる平日並みの交通量だった。
燃費測定の基本ルール
・燃費の測定は、車両に純正搭載されている車載燃費計を使用
・スピードは流れに乗ったごく一般的なペースで走行
・車両の状態もエアコンは快適に過ごせる温度(オートエアコンなら25度)に設定
・走行モードが選択できる場合にはノーマルモードを選んで走行
愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!
-
一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?
これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。
-
一括査定は本当に高く売れるの?
これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。