ミニ ミニワン 試乗レポート

  • 筆者: 西沢 ひろみ
  • カメラマン:原田淳
ミニ ミニワン 試乗レポート
リアスタイリング インパネ センターコンソール フロントシート リアシート ラゲッジスペース ラゲッジアレンジ エンジン 試乗 フロントスタイリング 画像ギャラリーはこちら

2002年3月2日「ミニの日」から、待望のニューMINIの国内販売が開始される。

リアスタイリングインパネ

94年にBMWがローバーを買収。「MINI」はBMWの1ブランドとなり、97年のフランクフルトショーでプロトタイプのニューMINIをお披露目する。そして3年後のパリサロンで正式デビューを飾ることに。昨年BMWはランドローバーをフォードへ、MGローバーを英国フェニックスグループに売却したが、MINIブランドだけは手元に残した。つまりニューMINIの開発・生産・販売はBMWが独自で手掛けることになる。

国内販売は3月2日「ミニの日」から。クラシックミニの人気も絶大だったが、ニューMINIへの期待の大きさも予約状況を聞けばよくわかる。昨年10月 27日からホームページとフリーダイヤルで受け付けていた先行予約はなんと1500台余り。このうち約500台がディーラーでの予約受注をすませているそうだ。

バリエーションは「MINI ONE」と「MINI COOPER」。それぞれに5速MTとCVTが用意される。

デザインはもちろん、すべてにクラシックMINIのDNAが息づいている。

センターコンソールフロントシート

ボディサイズこそ大きくなったが、ニューMINIのスタイルはロングホイールベースと極端に短いオーバーハングが特徴。伝統のクラシックMINIの遺伝子が散りばめられているのだ。インテリアも斬新で個性的。独特のラインを描くダッシュボードに、2本スポークのステアリングと丸く大きなセンタースピードメーターがレイアウトされる。これも68年までのクラシックMINIで採用されていたデザイン要素をアレンジしたものだ。

室内は必要なものだけが装備され、「プレミアム スモールカー」の雰囲気は持たない。包まれ感のあるフロントシートは、いかにも運転するための座席という印象だ。リアシートは狭く見えるけれども、座ってみるとバケット風のお尻が沈む座面と足入れ性がいいおかげで、見た目よりも居住空間を備えている。トノカバー付のラゲッジは必要十分な容量を確保。後席の背もたれを倒せば、ラゲッジスペースを拡大できる。

腕に自信があればスポーティぶりを満喫できる。テクニックがなければ乗りづらいクルマ。

リアシートラゲッジスペース

発売前の今回、試乗ができたのはMINI ONEの5速MT仕様。最高出力66kw/最大トルク140N/mを発揮する1.6L直4SOHCエンジン搭載モデルだ。街中を流してみると、低速トルクが少なめなこと以外、いたって普通のクルマだった。

だけどワインディングロードへ足を運ぶと、誰にでも乗りやすい最新のクルマとは一線を画していることに気がつく。こまめなシフトアップ/ダウンで、パワーバンドの3000回転以上を保たなければ軽快な加速感が得られないのだ。小気味いいシフトフィールは現代のものだが、中~高回転域を駆使する面白さを久しぶりに味わうことが出来た。

フットワークもじゃじゃ馬ではないけれど、路面の凸凹をステアリングにキックバックする。トレース性のいい今のクルマと違って、しっかりステアリングを操舵してコーナーの進入で向きを変える必要があるのだ。誰にでも楽に乗りこなせない、運転テクニックが如実に表れるセッティングといえる。

クラシックMINIのテイストが注ぎ込まれたスポーティモデル。これがニューMINI ONEの印象だった。

主力モデルはMINI ONEのCVTモデル。ボディカラーはチリレッドが大人気。

ラゲッジアレンジエンジン

5速MTのニューMINIは想像以上に魅力的なクルマだった。けれども国内では、女性ユーザも多く、CVTの需要が70~80%を占めると思われる。 BMWにとっては初搭載となる、ステップトロニック付CVTの出来栄えに期待がかかる。また、昨年の第35回東京モーターショーで正式公開されたスーパーチャージャー付の「MINI COOPER S」もラインアップに加わる予定だ。

「MINI」は世界中で認知されているブランド。そしてニューMINIは、安全性を始めとするBMWの最新技術が惜しみなく注がれている。これまでの最大のネックだったトラブルの心配もなくなった。新たなるMINIの歴史が始まるのだ。

ちなみに価格は、MINI ONEの5速MTが195万円、CVTが205万円、COOPERの5速MTが225万円、CVTが235万円の設定。1.6Lクラスの輸入車が同等かそれ以上のプライスを考えるとかなりリーズナブルといっていい。

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筆者西沢 ひろみ
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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