マツダ 新型 CX-5、国産SUV随一の上質さにあの辛口評論家も思わず唸る![公道初試乗](3/3)
- 筆者: 国沢 光宏
- カメラマン:小林岳夫
進化した先進安全技術も試してみる
先進安全技術はどうか?
まず、今回から採用になった運転支援技術「停止まで行うアダプティブクルコン(ACC)」、”MRCC”(全車速追従機能付 マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール)を試してみた。
ブレーキ制御はとっても上手で、停止など上手なドライバーに勝るほど。ただ停止時にアクチュエーターかリレーの音なんだろう。「カコン」とか「カチカチ」などと聞こえる。要改良です。
先行車がスタートした時はボタン一つで追随発進するのだけれど、加速イマイチのため車間距離を離されてしまう傾向。ホンダの各車や日産 セレナなどに付くACCのように「使い物にならない!」というほど酷くないが、スバルのような「素晴らしい」というレベルにゃ届いておらず。ただセンサー性能は高いらしく、反応早い。
>>[画像123枚]マツダ 新型 CX-5(2017年2月発売) フォトギャラリー
参考までに書いておくと、自動ブレーキシステム(SBS:スマートブレーキサポート)は、世界TOPクラスの性能持つアクセラと同じタイプのため、事故を起こしたくない人にとって最高の相棒になってくれることだろう。
また、マツダが「i-ACTIV AWD」と呼ぶ4WD性能も、世界最高レベルの駆動能力を持つ。
冒頭で書いた通り、雪上でもその実力をしっかり確認済みだ。
■参考:新型CX-5はマツダ始まって以来の“良いクルマ!”先行試乗で見えた深化とは[2016/12/22]
(ただ1点だけを除けば)新型CX-5の仕上がりに国沢光宏も太鼓判
新型CX-5は、現時点で一番バランスのよいSUVだと思う。
これで、CX-9(海外専用モデル)に搭載されている、パワフルなガソリン2.5リッターターボエンジンを搭載するスポーティなグレードなんかラインナップされていたら、クルマ好きにとって素晴らしいプレゼントになったのに。
最近のマツダ、華のあるクルマを全く作らなくなってしまった。このあたりが「せっかく良いクルマを作っても売れ行き伸びない」理由だと考えます。
[レポート:国沢光宏/Photo:小林岳夫]
マツダ CX-5 XD PROACTIVE[4WD] 主要諸元
全長x全幅x全高:4545x1840x1690mm/ホイールベース:2700mm/車両重量:1680kg(19インチタイヤ装着車)/乗車定員:5名/最小回転半径:5.5m/駆動方式:i-ACTIV AWD(4WD/四輪駆動)/エンジン種類:SKYACTIV-D 直列4気筒 DOHC 16V ターボチャージャー付 直噴ディーゼルエンジン/総排気量:2188cc/最高出力:175ps(129kW)/4500rpm/最大トルク:42.8kgf-m(420N・m)/2000rpm/使用燃料:軽油/燃料供給装置:電子式(コモンレール)/トランスミッション:SKYACTIV-DRIVE(6速オートマチックトランスミッション)/燃料消費率:17.2km/L[JC08モード燃費]/サスペンション形式:(前)マクファーソンストラット式(後)マルチリンク式/タイヤサイズ:225/55R19 99V(オプション:225/65R17 102V)/メーカー希望小売価格:3,229,200円[消費税込]
この記事にコメントする