ホンダ S660 公道試乗レポート/嶋田智之(3/5)
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- 筆者: 嶋田 智之
- カメラマン:茂呂幸正
ドアを閉めた瞬間に訪れる「驚き」
・・・お?という軽い驚きは、シートに座ってドアを閉めた瞬間に、まずは訪れる。ドアを閉めたときの手応えや音が、車格からは想像できないほどに重厚なのだ。
もっと上のクラスのクルマで、もっと軽々しい手応えや音のするものはたくさんある。S660は車体が凄まじくしっかり作られているのだ。だからロックを外してクルクルッと巻き取ってフロントフードの下に収めるロールトップを開け放って走っても、捻れたりワナワナ震えたりするような感触は全くない。
そういうボディだから、サスペンションもしっかりと仕事を全うしてくれる。もちろんスポーツカーだからプニャプニャに柔らかいはずもないけれど、ちゃんと伸びたり縮んだりしてくれるうえに角がないから、受ける印象としてはソフト。
乗り心地はかなりいい。フロントウィンドウの上端がステアリングの真上辺りで留まってるから、トップを開けてるときの開放感は高く、心地よく快適にオープンエア・クルーズを楽しむこともできるわけだ。
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