大戸区立第一自動車学園 【美術の授業】 -ホンダNシリーズのデザイン-
- 筆者: オートックワン 編集部
- カメラマン:和田清志
美術の時間
Nシリーズの第一弾として驚くほど広いスペースを実現したN-BOX、N360の現代版としてその個性を復活させたN-ONE、Nシリーズのスタンダードとしてハイトワゴンの最先端を表現したN-WGN。従来の軽の常識を打ち破る新時代の軽自動車として誕生したNシリーズのデザインから読み取れるものとはいったいなんなのか、今日は生徒たちがデザインのお勉強をしているようです───。
先生「はーい、みんな。N-BOXのデッサンは順調に進んでるかな?」
今井「う~ん。なかなか難しいなあ……」
神田先生「あら、清水くんの絵は荒々しいけど気持ちがこもってるわね」
清水「自分、不器用ですから」
神田先生「不器用でいいのよ。デッサンでもクルマのデザインでも、なによりも大切なのは描く人の気持ち。だからホンダのNシリーズには、デザインコンセプトがしっかり込められているの」
まるも「知ってます、先生。普通の自動車メーカーではコンセプトが決まってからデザイン部門の仕事がはじまるのが主流なのに、ホンダでは企画段階からエンジニアとデザイナーが議論するんですよね?」
神田先生「そう。だからNシリーズ第一弾のN-BOXは、(軽自動車規格内では)これ以上広げようのないボディサイズのなかで、クラストップレベルの室内スペースを確保できたのね!」
まるも「ただカッコいいとかかわいいとかだけじゃない、開発陣のこだわりが、このデザインに詰め込まれているんですね。素敵です」
今井「あ! ちょっと線はみ出ちゃった~」
神田先生「どれどれ……うん、けどそれいいじゃない!」
まるも「ほんとーだ。ゆうきちゃん、逆に個性的でいいと思う!」
今井「そっか。個性って大事なんだな~」
神田先生「そうよ。N-ONEのデザインも現代のクルマのなかでも個性的でしょ」
清水「先生、たしか過去の名車であるN360のデザインを踏襲しているんですよね」
神田先生「あら、これはただN360の現代版っていうわけじゃないのよ。ノスタルジックな雰囲気を感じられると同時に、その個性で、親しみやすくていつまでも飽きのこないというキャラクターを演出しているの」
まるも「たしかに丸目デザインや2トーンカラー、カスタマイズできるグリルとか、他にはない個性ですよね」
神田先生「みんな~、そろそろ時間よ。書き終わったら提出してね」
今井「はい先生、よろしくお願いします」
神田先生「よろしい。ゆうきちゃんは、いつも時間内でにまとめてくるわね」
まるも「う~ん、こんな感じでいっか。はい先生!」
清水「……」
神田先生「みんな今日はN-BOXのデッサンをしてどう思った?」
清水「なんていうか……すごく理論的だと思います」
神田先生「そうなの、ホンダのNシリーズのデザインは、どれもコンセプトがしっかりしているから、堂々としているのよね。そのあたりはNシリーズならではの魅力とも言えるわ。けど清水くん、時間内に提出できないのに、そんなに堂々としてちゃダメよ!」
清水「……反省します」
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