CX-3/ヴェゼル/XVを徹底比較 ~ディーゼル vs ハイブリッド 人気の低燃費コンパクトSUV~(4/4)

CX-3/ヴェゼル/XVを徹底比較 ~ディーゼル vs ハイブリッド 人気の低燃費コンパクトSUV~
マツダ CX-3 1.5 XD ツーリング Lパッケージ ディーゼルターボ ボディカラー:ソウルレッドプレミアムメタリック マツダ CX-3 1.5 XD ツーリング Lパッケージ ディーゼルターボ ボディカラー:ソウルレッドプレミアムメタリック マツダ CX-3 1.5 XD ツーリング Lパッケージ ディーゼルターボ ボディカラー:ソウルレッドプレミアムメタリック マツダ CX-3 1.5 XD ツーリング Lパッケージ ディーゼルターボ ボディカラー:ソウルレッドプレミアムメタリック マツダ CX-3 1.5 XD ツーリング Lパッケージ ディーゼルターボ ボディカラー:ソウルレッドプレミアムメタリック マツダ CX-3 1.5 XD ツーリング Lパッケージ ディーゼルターボ ボディカラー:ソウルレッドプレミアムメタリック マツダ CX-3 1.5 XD ツーリング Lパッケージ ディーゼルターボ ボディカラー:ソウルレッドプレミアムメタリック マツダ CX-3 1.5 XD ツーリング Lパッケージ ディーゼルターボ ボディカラー:ソウルレッドプレミアムメタリック マツダ CX-3 1.5 XD ツーリング Lパッケージ ディーゼルターボ ボディカラー:ソウルレッドプレミアムメタリック マツダ CX-3 1.5 XD ツーリング Lパッケージ ディーゼルターボ ボディカラー:ソウルレッドプレミアムメタリック マツダ CX-3 1.5 XD ツーリング Lパッケージ ディーゼルターボ ボディカラー:ソウルレッドプレミアムメタリック 画像ギャラリーはこちら

ディーゼルの運転感覚と低燃費、正確な操舵感はクルマ好きにピッタリだ

マツダ CX-3 1.5 XD ツーリング Lパッケージ ディーゼルターボ ボディカラー:ソウルレッドプレミアムメタリックマツダ CX-3 1.5 XD ツーリング Lパッケージ ディーゼルターボ ボディカラー:ソウルレッドプレミアムメタリック

CX-3ではすべてのグレードが1.5リッターのクリーンディーゼルターボを搭載する。最大トルクはガソリンエンジンに当てはめれば2.7リッター並み。これだけの駆動力を1,600~2,500回転で発生するため、発進直後から力強い。

ターボの特性によって1,400回転以下では駆動力が下がるが、6速MTであえて高いギヤを選ばない限り気にならない。高回転域の吹き上がりもディーゼルでは活発だ。

ただしガソリンエンジン車しか知らないユーザーが運転すると、ノイズを含めて違和感が生じることもあるだろう。試乗は入念に行いたい。

最近のマツダらしさを感じるのは、ハンドルを切り込んだ時の反応だ。操舵角に応じて正確に向きが変わり「ていねいに造られたクルマ」という印象を受ける。軽快で扱いやすいイメージではないが、カーブでは車両がしっかりと内側を向き、旋回軌跡を拡大させにくい。後輪の接地性も十分にあるから、安心感を高めている。

タイヤサイズは価格の安いXDを除くと18インチ(215/50R18)。少し硬めに感じるが、ボディを入念に造り込んだため粗さはなく、段差を乗り越えた時の突き上げ感も抑えた。従来のSUVから連想される悠々とした快適性とは異なるが、気分良く運転を楽しめる。

賛否が分かれるのは、後席と荷室が広くないため、SUVの価値も希薄に感じることだ。デミオの上級版にも見える。ちなみに同じエンジンを搭載するデミオXDとの価格差は、装備の違いを補正して実質的に約50万円。厳しい価格競争に対応したデミオに比べると割高感が生じる。それでもCX-3の正確な運転感覚とディーゼルの力強さ、上質な乗り心地や内装はクルマ好きにとって魅力的だろう。

マツダ CX-3の画像ギャラリーはこちら(走行シーン)

軽快な運転感覚と快適な居住性、実用的な荷室などの両立が魅力

ホンダ ヴェゼル 1.5 ハイブリッド X Lパッケージ 4WD ボディカラー:ゴールドブラウン・メタリックホンダ ヴェゼル 1.5 ハイブリッド X Lパッケージ 4WD ボディカラー:ゴールドブラウン・メタリック

ヴェゼルハイブリッドに使われるエンジンは1.5リッターの直噴式。実用回転域の駆動力も高く、巡航中にアクセルペダルを踏み増した時などは、反応の素早いモーターが支援を行う。なので動力性能を体感的にいえば、2リッタークラスに匹敵する。

7速DCTは作動が洗練された。以前は低回転域で巡航中にアクセルペダルを踏み増すと、反応が遅れ気味で若干のショックも伴ったが、今はほとんど気にならない。

ちなみに7速DCTとされるが、1速は緊急用でギヤ比が低く、通常の発進は2速で行っている。

発売当初と大きく変わった改善点として、乗り心地が挙げられるだろう。以前はいかにも硬めな足まわりで路上の細かなデコボコを伝えやすかったが、2015年4月23日に一部改良がおこなわれ、今は違和感を抑えた。大きめの段差を乗り越えた時も同様だ。硬めではあるが、密度感があって粗くは感じない。

関連記事:ホンダ、ヴェゼルを一部改良 ~快適装備と4WDの設定を拡充~

試乗した4WD X Lパッケージの車両重量は1,380kgに達するが、ボディの重さをあまり意識させず、運転感覚は軽快だ。このあたりはコンパクトSUVらしさだが、4輪の接地性も十分にあって安心できる。

ヴェゼルはフィットとはまったく別のクルマだが、商品の性格としては共通性も見い出せる。運転すると軽快で馴染みやすく、なおかつ後席の居住性が優れ、荷室も広い。シートアレンジも充実させた。趣味性と実用性の両立は、今日のSUVが持つ魅力の本質でもあるだろう。

4WD X Lパッケージの価格は274万6,000円。CX-3 4WD XDツーリング Lパッケージの302万4,000円に比べると相応に安く、優れた実用性と相まって、個性的なファミリーカーを求めるユーザーにも適している。

ホンダ ヴェゼルの画像ギャラリーはこちら(走行シーン)

スバル車の持ち味を反映させたハイブリッド

スバル XV ハイブリッド 2.0i-L アイサイト 4WD ボディカラー:プラズマグリーン・パールスバル XV ハイブリッド 2.0i-L アイサイト 4WD ボディカラー:プラズマグリーン・パール

XVハイブリッドが搭載するエンジンは水平対向4気筒の2リッター。インプレッサやレヴォーグには1.6リッターも設定され、燃費を重視するならこの排気量を選ぶ手もあったが、XVハイブリッドはノーマルエンジンと同様の2リッターにした。燃費と併せて動力性能も重視したからだ。

モーターの駆動力は前述のように最高出力が13.6馬力と小さいが、エンジンの動力を上手に補う。XVの2リッターエンジンは若干高回転指向。4,000回転付近から速度の上昇が活発化する面があり、なおかつスバルのCVT(無段変速AT)は、頻繁に変速させるのを好まない。

だからノーマルエンジンでは実用回転域の駆動力が物足りないと感じる場面もあるが、この部分をXVハイブリッドではモーターの駆動力が上手にカバーする。

乗り心地は17インチタイヤ(225/55R17)の指定空気圧が前輪側:250kPa、後輪側:240kPaと少し高めになることもあり、やや硬く感じる。それでも最低地上高を200mmまで高めたことを考えれば妥当な範囲に収めた。

操舵感と車両の動きは、ライバル2車種に比べて機敏な印象。インプレッサスポーツと同じような感覚で運転できる。最低地上高を拡大させながら、走行安定性はあまり低下していない。

XVはインプレッサスポーツと同様の実用性を持ちながら、SUVの走破力と野生的な外観を身に付けた。ハイブリッドの作動は燃費性能を含めて控え目で、スバル車の運転感覚、持ち味を重視している。

CX-3はドライバー本位。今のマツダ車らしく運転の楽しさを重視して開発され、クリーンディーゼルターボの加速感もそのひとつに位置付けた。燃費も優れているが、走りの良さを堪能できる。

ヴェゼルは背の高いボディと、空間効率の優れたプラットフォームを生かした多機能が魅力。軽快な運転感覚にはホンダらしさも宿る。

以上のように今回取り上げた3車種は、メーカーの考え方、商品傾向を受け継いだSUVに仕上げている。

スバル XVの画像ギャラリーはこちら(走行シーン)

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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