ボルボの名車が勢揃い! クルマだけでなく戦闘機も!?|ボルボ ミュージアムへ行ってみた(3/4)
- 筆者: 遠藤 イヅル
- カメラマン:遠藤 イヅル
現代に続くボルボの基礎を作り上げた「850」シリーズ
1980年代に入り全くの新設計で現れたのが「760」(1982年)です。ボルボらしくサルーンとエステートが用意されました。エッジが際立つデザインで室内は広く、空力特性にも優れていました。
1984年になって760の普及版というポジションの「740」もデビュー。ベルトーネによるスペシャルな2ドアクーペボディをまとった「780」も記憶に残るモデルです。
740/940は、1990年に940/960に進化。ボディの角を削ったデザインになりました。さらにエステートのみ、ボルボの新しい車名の命名方法に従って「V90」(1997年)に発展。FR(後輪駆動)ボルボの最後を飾りました。
現在のボルボは全車、FF(前輪駆動)をベースにしていますが、スウェーデン製ボルボで初めてFFを採用し、今に至るボルボの基礎を作ったのが「850」(1991年)です。
新世代ボルボとして市場では大好評を持って受け入れられ、スポーツ性を全面に押し出したターボモデルの存在も人気に輪をかけました。
1997年には大きめのマイナーチェンジを受けて「S70/V70」へと名前を変えています。
トラックやエンジンなども豊富に展示、企画展も
ボルボ・グループは、ボルボ・トラックス、ルノー・トラックス、UDトラックス、ボルボ・バス、ボルボ建設機械、ボルボ・ペンタなど8社で形成されており、トラックやバス、産業用エンジンもボルボの重要な製品群です。
そのためボルボミュージアムでは、各種大型トラックやバス、建設機械、産業用エンジンを担当する「ボルボ・ペンタ」のエンジンなどの展示も行っています。
訪問時にはLV202L型バス(1949年)、LV290型トラック(1941年)、LV248x型トラクター(1950年)、L4951型トラクター(1965年)などが並べられていたほか、ボルボの建設機械部門の旧称「ボルボBM」からDR860型ダンプ、そしてB10M型バスのシャーシ(1979年)+DH10A型エンジンなど、メカメカしたのが大好きな人(筆者もです)にはたまらない展示までされていました。
“レゴ”版のXC90やタクシーキャブのプロタイプも
このほか、ショーを飾った数多くのコンセプトカーや、各種レースで活躍していたマシン、20万ピースのレゴでできた「XC90」なども展示していました。
中でもタクシーキャブのプロトタイプには興味津々。1976年のクルマですが、背が高いタクシーというアイデアは現在当たり前になっていますので、その先見性が光ります。
そうそう、サーブの戦闘機「37ビゲン」も吊るしてありました! ボルボのミュージアムにどうしてサーブが? ということなのですが、これは37ビゲンのエンジンがボルボ・グループ製だったからなのですね。
>>大人も子供も楽しめる!ボルボミュージアムの行き方は?[次ページへ続く]
この記事にコメントする