フォルクスワーゲン ザ・ビートル 試乗レポート/石川真禧照(1/2)

  • 筆者: 石川 真禧照
  • カメラマン:フォルクスワーゲン グループ ジャパン
フォルクスワーゲン ザ・ビートル 試乗レポート/石川真禧照
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3代目ビートルは、初代の設計思想へ原点回帰!その名は「ザ・ビートル」

 ビートルといえばフォルクスワーゲンが1938年に発表したクルマ。設計したのは、のちに世界的スポーツカーになったポルシェを立ち上げたF・ポルシェ博士。合理的な設計で、50年以上にわたり、2150万台が生産された。

曲面を強調したボンネット、ルーフからテールにかけてのラインは独特のデザインで、多くのビートルマニアを生みだした。

その後、1998年に初代のデザインをモチーフにした2代目ニュービートルは、実用性よりもファッション性を優先したモデルとして登場。このクルマも100万台を売るヒットになった。

そして、2011年に3代目ビートルがデビューした。3代目の呼び名はザ・ビートル。スタイリングは2代目からの進化型だが、その中味や設計思想は初代ビートルに戻り、実用性を重視し、スポーティなテイストも上回っている。

スペックも2代目より、上級志向になり、ボディも大きくなった。全長は4278mm(+148mm)、全幅1808mm(+73mm)、全高1486(-14mm)、ホイールベース2573mm(+22mm)に拡大。

エクステリアはルーフを低く、長くし、やや前傾姿勢を強調したデザインを採用。フォルクス・ワーゲンでは唯一になった丸型のヘッドライトも特徴だ。

ただし中味は最新のバイキセノン+LEDのスモールランプがオプションで選べるなど、最新の装備が投入されている。

もうひとつ、他のモデルとの違いはグレード名だ。ベーシックグレードは「ビートル」、中間が「デザイン」,最上級が「スポーツ」になる。この名称もビートルだけのものだ。

エンジンは4つのガソリン仕様と2つのディーゼルが用意されている。最強は4気筒2.0リッター直噴ターボ、200馬力。他は5気筒2.5リッター/170馬力、4気筒1.4リッターツインチャージャー/160馬力、1.2リッターターボ/105馬力がガソリン。ディーゼルは2.0リッターと1.6リッターのターボだ。

日本仕様のエンジンは1.2リッターターボ、7速DSGと組み合わされる。燃費も16.9km/L(欧州モード)を達成しているエコエンジン。しかし、0~100km/h加速は10秒台、最高速も180km/hと高性能な仕上がりだ。

サスペンションはフロントがストラット、リアはトーションビーム式と2代目を踏襲している。

ただし、ESP(エレクトロニック・スタビリゼーション・プログラム)は標準装備された。

2.0リッターモデルはさらに、リアサスが新開発のマルチリンク式になり、エレクトロニック・ディファレンシャル・ロック(XDS)が装備された。

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石川 真禧照
筆者石川 真禧照

1947年東京都生まれ。1970年日刊自動車新聞社入社。翌年同社退社後、フリーの自動車評論家となる。1982年「I.W.OFFICE」を設立し、自動車を中心としたメディア活動を開始。「自動車生活探検家」として、『GORO』『DIME』(小学館)、『HOT DOG PRESS』(講談社)、『カーセンサー』(リクルート)など多数のメディアで活躍、現在に至る。日本モータースポーツ記者会会員。日本自動車ジャーナリスト協会副会長。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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