フォルクスワーゲン ゴルフ 試乗レポート

フォルクスワーゲン ゴルフ 試乗レポート
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3ナンバー化を図り、生きのいい弟分たちにスタンダードの地位を譲った。

リアスタイリングエンジン

フォルクスワーゲン(VW)のゴルフといえば、'74年に初代モデルが登場している。このクルマは世界的に大ヒットし、新しいファミリーカーのスタンダードをつくった。そのスタンダードとは、FF(前輪駆動)、2ボックス、ハッチバックというスタイル。以来、世界の自動車メーカーはゴルフを目標にこのクラスのクルマを開発しはじめた。そのゴルフも現行モデルで4代目。ボディサイズも全長は4155mm短いが、全幅は1735mmなので、3ナンバー登録になる。

GTXはスポーツモデルのGTI(この名称もゴルフが流行らせた)を上級志向にしたモデル。'02年モデルからATが5速ティプトロニックに変わっている。

街乗りからスポーティ走行まで。オールラウンドな実力が与えられている。

フロントシートリアシート

GTXのエンジンは直列4気筒DOHCターボの1.8L。110kw/5700rpmの最高出力と210N・m/1750~4600rpmの最大トルクを発生する。ミッションは5速のティプトロだ。マニュアルモードへはDレンジからシフトレバーを右に倒す。

最初はDレンジでスタートする。1.8Lターボはスタートからのトルクが太い。加速も軽快だ。0→100km/h加速は8秒台。これは1.8Lモデルとしては速いタイムになる。6500rpmまでキッチリと回るエンジンは4000rpmから上になると、スポーツハッチバック車に相応しいレスポンスの良さを体感させてくれる。エンジン音は3500rpmからうなり音が高まる。しかし、5速100km/hのエンジン回転数は2500rpmなので、高速巡航は、静か。リラックスしたクルージングを楽しめる。

サスペンションはやや硬めだが、突き上げのキツさはない。コーナーでのロールも小さく抑えられている。高速走行での吸いつき感は、とてもよく、印象に残った。フロントベンチレーテッド、リアはソリッドのディスクブレーキは、踏力はやや重いが減速は確実、安心感があった。

レカロのレザーシートが落ち着いた上質感を放つ。使い勝手は質実剛健のドイツ車そのもの。

ラゲッジスペースラゲッジアレンジ

全長は短いが、全幅は広めなので、室内空間の圧迫感は少ない。シートはレカロ社製のスポーティタイプなので、ホールドがよい。とくに太ももから腰にかけてのホールドがピシッとしていた。このフロントシートはシート横のレバーを操作することで上下調節ができる。最も下の位置にすると、ポジションはかなり低め。ドイツツーリングカーレースに出場しているレーシングカー並みの低さになる。 リアシートの着座位置はやや高め。足元もヘッドスペースもたっぷりとしている。特に足元は床面も深く、座りやすかった。ただし中央部はコンソールが張り出しており、足が入らなかった。左右2人掛けが快適定員だ。

リアシートは6:4分割可倒式。座面を引きおこし、背もたれを倒す方式。ヘッドレストは外さなければならないし、シートベルトがちょっとじゃまなのが気になった。

4ドアシリースでただ1台、300万円を超える。最高級仕様のゴルフというわけだ。

タイヤ&アルミホイールインパネ

ゴルフのスポーティモデルというと、GTIが有名。GTIとGTXの違いだが、まずタイヤ&ホイールがある。GTIは205/55R16タイヤと 6.5J×16ホイールの組み合わせだが、GTXは195/65R15タイヤ&6J×15ホイールになる。GTXは乗り心地重視のタイヤといえる。GTI は5速マニュアルミッションを選べるのが特徴だ。

GTXは、装備でGTIを引き離している。たとえば、レカロ社製のシートはフロント、リアともに本革を使用している。エアコンディショナーはオートエアコン。これはGTXだけの装備だ。自動防眩式ルームミラーも専用品になる。また、他のグレードではオプションのマルチメディアステーション(ナビゲーション、CD/MDチェンジャーコントロール、AM/FM、TV受信機能)を内蔵している。車両価格は343万円。カブリオレより高価だ。

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石川 真禧照
筆者石川 真禧照

1947年東京都生まれ。1970年日刊自動車新聞社入社。翌年同社退社後、フリーの自動車評論家となる。1982年「I.W.OFFICE」を設立し、自動車を中心としたメディア活動を開始。「自動車生活探検家」として、『GORO』『DIME』(小学館)、『HOT DOG PRESS』(講談社)、『カーセンサー』(リクルート)など多数のメディアで活躍、現在に至る。日本モータースポーツ記者会会員。日本自動車ジャーナリスト協会副会長。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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