トヨタ カムリ 新車発表会速報
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「グローバルカーの基準向上」
トヨタ カムリがフルモデルチェンジした。開発テーマは「Rejuvenation(若返り・元気回復)」。躍動感のあるスタイリングやゆとりのある内空間、運動性能など、ダイナミックに生まれ変わっている。
フロントビューは、押し出し感のあるエンブレムを中心に、フード・グリル・バンパー部分をひとつの塊としてとらえ、低重心のフェンダー部分で挟み込む立体的で精悍なデザイン。サイドはワイド&ローとした水平基調のボディと裾野の長いキャビンで、力強く流麗なプロ ポーション。リヤビューもフロント同様にラゲッジ中央部を左右のリヤフェンダーが挟み込む構成とし、ダイナミックな立体感と力強さを表現している。
インストルメントパネルは、センタークラスターを中心とするT字型のアッパー部分を上下2段構成とし、軽快かつスポーティ感を演出。表面にはリアルな革の質感を再現した素材を採用し、高級感も醸し出している。
安全性もグレードアップしている。従来、側面衝突の負荷はサイドメンバーが負担していたが、ボディ全体で負荷を分散し吸収できるマルチロードパース構造を新たに採用。また、歩行者障害軽減に配慮したボディ構造としてエンジンフードに縦骨構造を新採用。この構造により、フード剛性の均一化が図られて衝撃を効率よく吸収されるとしている。
搭載されている2AZ-FEエンジンは、従来型よりも進化している。シリンダーブロックの吸排気系の一新をはじめ、出力(最高出力123kW(167PS)/6000rpm)とトルク(最大トルク224Nm(22.8kg・m)/4000rpm)を向上させ、同時に低燃費・排出ガスのクリーン化も実現している。そして、これに組み合わせられるのは、スポーティで滑らかな走りをするスーパーインテリジェント5速AT(5 Super ECT)。4WDにはスーパーインテリジェント4速AT(Super ECT)を採用し、クラッチ油圧等の最適化を行い、滑らかでレスポンスのよい変速を実現している。
1980年にセリカカムリとして誕生して以来、現在では世界で100以上の国や地域で販売され、2005年9月には1000万台の累計売上台数を達成したミディアムセダンのグローバルカー・カムリ。新型カムリはミディアムセダンの世界基準をさらに向上させようとしている。
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