先代は9割が女性ユーザー!新型もウサギとマルをモチーフに~新型アルトラパン解説~(2/3)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:阿部昌也
3代目アルトラパンは「ぬくもりを感じる、こだわりのデザイン」
そこでいよいよ3代目のデビューです。ターゲットにするユーザーも、先代型の売れ方を踏まえて若い女性としました。
さて、先に述べた「女性が購入を考える時、まっさきに思い浮かべるクルマにしたい」という3代目アルトラパンに込められた願いは、具体的にどこに込められているのでしょう。
まず「ぬくもりを感じる、こだわりのデザイン」があります。外観写真を見ていただくと分かるように、従来型のアルトラパンを継承した「丸と四角」を組み合わせたデザインです。水平基調なのでボディの四隅は分かりやすく、視界も良い。
つまり運転のしやすさ、安全性を押さえた上で、角に丸みを付けて優しい感じの外観に仕上げました。
ちなみに今のクルマのデザインでは、「速そうにカッコ良く」見せようとすることが多いです。そうなると目を吊り上げた「怒り顔」になりやすい。アルトラパンは初代、2代目ともに「のほほん」「ほっこり」した感じで、3代目も同じ路線を進化させています。
ボディカラーはホワイト2トーンルーフ仕様を含めて、12パターンを用意しました。ピンク、ミント、ベージュといったカラーを選べることも特徴です。
内装のデザインテーマは「私の部屋」
次は内装を見てみましょう。
内装のデザインテーマは「私の部屋」です。インパネ(ハンドルなどの付いている計器盤)に段差を設けて、テーブルのような感じに仕上げました。シートは前後席ともにソファ風で、リラックスできそうです。大型のカーナビ画面は、フォトフレームのように造りました。
助手席の前側(グローブボックスの上)には収納設備がありますが、これは引き出し式です。初代に設定されて2代目には採用されなかった装備として、引き出し式の小さな収納ボックスがありましたが、3代目では大きくなって戻ってきました。
エアコンの吹き出し口など、細かなところも丸さにこだわり、いろいろな部分にアルトラパンのモチーフである「ウサギ」のマークが入っています。探してみるのも楽しそうですね。
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