竹岡圭のモンゴルラリー2009 参戦記 Vol.3(1/4)

  • 筆者: 竹岡 圭
  • カメラマン:原田淳
竹岡圭のモンゴルラリー2009 参戦記 Vol.3
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竹岡圭のモンゴルラリー2009 参戦記 7日目 その1

前日の暴風雨がウソのように天候はバッチリ回復!またもや自分が走る日だけは雨が降らないという、自分勝手な晴れオンナぶりを発揮したようで・・・(笑)。

ハラホリンの街を駆けずり回ったおかげで、予備のタイヤも修理が済んだ様子。大会本部や参加者の皆さんから「せっかくモンゴルまで勉強にきたんだから、行かないでどうする!」の後押しもあり、SSにチャレンジすることにしました!

待ち受けるのはスタック、スタック、スタック!

まずSS 1本目。前半は快調にかなりのいいペースで走行。クルマの調子も良くなってきたかのような錯覚さえしてしまうほどの絶好調ぶりだったのですが、実はこの後またしても悪夢が・・・。

今度はだんだんと水溜りが多く見られるようになってきました。前日の暴風雨でそこら中ドロドロになっていたというワケなんです・・・。もちろん川は増水。川の周りはドロドロの泥濘地へと変わり果てていました。

でも、なんとしても川を渡らなければならないコース設定。川の浅瀬を探しているうちに、予想通りといいましょうか、FRのフォレスターは当然の如く見事にスタックしてしまいました。仕方ないのでジャッキアップしてサンドラダーをタイヤの下にかませて脱出を試みました。

ようやく脱出できたと思った途端、クルマの重さでまたもやズブズブと沈み込んでいく泥、泥、泥。まるで底ナシ沼に迷い込んだかのようです。それでもあきらめずに何度もジャッキアップを繰り返していたら、遠くから地元の子供たちがやってきました。言葉はまったく通じないのですが、どうやらお手伝いをしてくれる模様。ジェスチャーで合図すると、せーの!でクルマを押してくれたのです。でもまたスタック・・・!

「あ~あ」という万国共通の落胆の声で、途方にくれかけたとき、遠くに馬に乗っている人が見えたので、子供たちに呼んできてくれるように頼んだのですが…。あまりの沼地に足を取られて、なかなか子供たちが馬に近づけないうちに、馬は歩き去ってしまいました。

しかし、幸いスタックしたのがCPの近くだったため、そのうち大会本部の方がやってきて、固めの地盤のところまでクルマを牽引してくれることになり、無事泥沼から脱出。お手伝いしてくれた子供たちには、日本から持ってきた大相撲カードやお菓子などをプレゼント。

実はこんなこともあろうかと、というより地元の子供たちとふれあいがあったときに何かプレゼントしたいなぁと思い、モンゴルと言えば相撲だろうという単純な発想で、大相撲グッズを一生懸命探しました。軽くてかさばらない物ということでチョイスした“大相撲カード”と“大相撲手ぬぐい”。

「朝青龍」の名前は、遊牧民の子供たちも知っているようで、嬉しそうに眺めていました。朝青龍のヒーローぶりはさすがだなぁ!なんて頷きつつ、バイバ~イ。

CPも時間内に無事通過できました。

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竹岡 圭
筆者竹岡 圭

OLを経て、自動車専門誌を皮切りに、モータージャーナリスト活動を開始。国内外のレース、ラリーなど自らモータースポーツ活動に関わりながら、海外のモーターショーを精力的に回るなど、なにごとにも積極的に取り組んできた結果、近年は一般誌、女性誌、Web媒体、新聞、TV、ラジオなど、その活動はとても多彩なジャンルに広がっている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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