【4WD走行モード解説】フォレスターとノート、雪道ではどの走行モードを選ぶべき?

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4WDシステムには、走行モードを設定したタイプも多い。前回は4WDの選び方について紹介したので、今回はどのようなシーンで使うべきなのかをまずはスバル フォレスター、日産 ノートを例にとって、それぞれ設定されているモードの使い方を紹介しよう。

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  1. 滑りやすさや路面の抵抗の大きさで使うモードを選びたい
  2. 劣悪な状況から脱出するための制御など状況に応じたモードも用意
  3. ノート e-POWERには雪道専用モードがないが、エコモードでの走行がおすすめ

滑りやすさや路面の抵抗の大きさで使うモードを選びたい

まずはスバル フォレスターだ。フォレスターには「Xモード」という機能が備わり、ノーマル、スノー・ダート、ディープスノー・マッドという3つのモードを選べる。

これらの内、ノーマルモードは、文字通り通常の走行で使う。4WDシステムや動力性能が、舗装路に適した状態に制御される。雨天も含めて、通常はノーマルモードを使用する。

劣悪な状況から脱出するための制御など状況に応じたモードも用意

スノー・ダートモードは、雪道や未舗装路で使うモードだ。アクセル開度が小さい時は、駆動力の発生を通常と同様にして、滑りやすい路面での発進コントロール性を向上させた。アクセルペダルを深く踏んだ時には、通常よりも動力性能を強め、急な登坂路なども力強く走破できる。

ディープスノー・マッドモードは深雪、泥道、深い砂地など、滑りやすく路面の抵抗も大きな場所で使う。

横滑り防止装置やトラクションコントロールは、舗装路では滑りを抑えて安定性を確保するが、悪路で作動するとホイールの回転が極端に抑えられて前進できない場合もある。そこでディープスノー・マッドモードでは、これらの安全装備の作動を控える。

つまりディープスノー・マッドモードでは、ホイールをある程度は空転させ、雪や泥を跳ね飛ばしながら進む走り方も可能だ。

フォレスターの4WDは、電子制御される多板クラッチを使って前後輪に駆動力を分配するが、ディープスノー・マッドモードになると、前後の駆動系を直結状態に近づける。滑りや空転が生じる路面であることを前提に、劣悪な状態から脱出するための制御も行う。

ノート e-POWERには雪道専用モードがないが、エコモードでの走行がおすすめ

日産 ノートのe-POWERにもドライブモードが採用されるが、ノーマル、エコ、スポーツの切り替えだから、雪道や悪路用は設定されていない。それでも4WDは、後輪を前輪とは別のモーターで駆動する方式だ。

後輪の駆動力は、最高出力が68馬力、最大トルクは10.2kg-mとされ、モーターはアクセル操作に対する瞬発力も高い。雪道を走ると、発進時以外でも、後輪を駆動するモーターの力強さや優れたコントロール性を感じることがある。

ノートで雪道を走る時のドライブモードは、通常であれば、駆動力の伝達が穏やかなエコモードが走りやすい。ただしアクセルペダルを戻した時に、強い制動力が発生するワンペダル運転が不慣れなドライバーは、ノーマルモードを使うと良い。

次回は「4WDの三菱」、アウトランダーとデリカD:5についても触れていきたい。

【筆者:渡辺 陽一郎】

スバル/フォレスター
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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

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