スバル BRZ 試乗レポート/松田秀士(2/4)
- 筆者: 松田 秀士
- カメラマン:佐藤靖彦
欧州向けディーゼルで培った高水準技術を投入したボクサーエンジン搭載
全長はポルシェ・ケイマンよりも約100mm短い4240mm、全幅は5mm短い1775mm、全高も5mm低い1300mmとコンパクトながらホイールベースは155mm長い2570mmを確保している。最低地上高はケイマンより10mm高い130mm。これは両社の厳しい安全基準があり130mmという地上高を最低限確保させる必要があったものと思われる。それでもルックスはかなり低く安定した走りの良さを感じさせる。
基本的にトヨタ86と同じ造りだがフロントグリルやバンパー、アンダースカート等の造形がBRZ個別の個性を主張している。個人的にはリアビューがとても気に入っている。
さて、乗り込んでみよう。ドアを開けるとそのシートポジションの低さに感動する。それでも実際に腰かけてみるとスポーツカーのような囲まれ感が少なく、ダッシュボードも低めなので前方視界がとても良い。これはやはり全高の低い水平対向エンジンによってエンジンフードのデザインに自由度があるからだ。さらに新エンジンでは、エンジン上面の高さがこれまでの水平対向エンジンに比べて120mmも下げられている。だからこのデザインが可能なのである。
シートポジションはかなり良い。ボクは163cmと小柄なので欧州車などポジション作りで苦労させられるが、BRZはほとんど問題なく、チルトとテレスコを調整してほぼ理想的なポジションを作ることができた。前方視界の良さ、調整範囲の広いシート&ステアリング、小柄な女性でも問題はないだろう。
さて、そのエンジンは新開発のボア&ストロークが同じ長さのスクエアタイプ(86×86mm)の水平対向4気筒DOHC1998cc。スバルでは水平対向をボクサーエンジンと呼んでいることはご承知の通り。12.5の高圧縮比から搾りだされる発生出力は200ps/7000rpm・205Nm/6600rpmだ。欧州向けディーゼルエンジンで培った直噴技術や軽量コンパクトで剛性の高いクランクシャフト&コンロッド、そして次世代のエンジンブロック、デュアル吸排気可変バルブコントロールなど高い技術が投入されている。
燃料供給にはD-4Sと呼ばれるトヨタのエコ技術もコラボされていて、これによって燃料噴射は気筒内への直噴とそれ以前のポート噴射とのダブルでコントロールされている。
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