SUV版スカイライン! 日本では1代限りで消えたスカイラインクロスオーバーが海外では進化を続けていた!

画像ギャラリーはこちら

日産 スカイラインに、かつてSUVがラインナップされていたのを覚えているだろうか。その名も「スカイラインクロスオーバー」。残念ながら1世代で終わってしまったこのクルマ、海外では2代目モデルが登場し、さらに2020年11月には派生モデルも登場する予定だ。日本でも再び売って欲しいスカイラインSUVの詳細をご紹介!

スカイラインのSUVってどんなクルマ!? 写真で見てみる

海外では「インフィニティ EX」として売られたプレミアムSUV

世界的ブームよりも随分早くに登場したプレミアムクーペSUVの先駆け

「日産 スカイラインクロスオーバー」は、2009年7月に日本デビューした。他のスカイラインと共通のFRプラットフォームに流麗なクーペ風のSUVボディの組み合わせという高級クロスオーバーモデルだ。クーペSUVの世界的なブームはここ数年のことだから、随分と時代の先端を行っていた。

ボディサイズは全長4635mm×全幅1805mm×全高1600mm、ホイールベースは2800mm。

ただし主な価格帯は500万円前後で、エンジンもV6 3.7リッター仕様のみ。当時同時に売られていた2代目「ムラーノ」(2008年発売/価格帯:300万円~500万円)との競合を恐れたのか、スカイラインセダンで売れ筋の2.5リッター版といった廉価仕様の設定もなく、果たして本気で売る気があったのか今となっては疑問が残るほどだ。

もう少しちゃんと売っていたら、今頃はハリアーの好敵手だったのに

結果、スカイラインクロスオーバーは目立ったセールスを記録することもなく、2016年には日本での販売を終えてしまった。ちなみにムラーノはというと、2015年には国内販売を終了。日産のプレミアムSUVは国内から消滅してしまうという体たらくだった。現在同クラスはほぼトヨタ ハリアーの独占状態で、なんとも勿体ない状況にある。

このスカイラインクロスオーバー、北米や欧州などでは日産の高級車ブランド「インフィニティ EX」(のちにインフィニティ QX)として販売されていた。ちなみにベースのスカイラインも「インフィニティ G」(のちに「インフィニティ Q50」)である。

■ムラーノも海外では3代目を販売中

2代目はFFプラットフォームに変身し実用性重視のスタイルに

世界初の革新的機構「VCターボ」を搭載

インフィニティ版は2017年にフルモデルチェンジし「Q50」となった。2代目はFFプラットフォームに変更され、エンジンは直列4気筒2リッターターボ。しかも世界初の可変圧縮比エンジン「VCターボ」という革新的な機構も備わり、低燃費とパワーを両立させている。また日産の先進運転支援技術「プロパイロット」も搭載した。

ただし写真を見ての通り、初代のクーペルックとは異なり、より実用性を重視したパッケージングとなっている点は賛否両論あるところだろう。

ボディサイズは全長4695mm×全幅1900mm×全高1680mm、ホイールベースは2800mmだ。

2020年11月、クーペSUVモデル「インフィニティ Q55」を追加予定

ただし、日産もその辺りはしっかり心得ていたようだ。2020年11月11日に派生モデルのクーペSUV「インフィニティ Q55」を発表すると事前告知を行っており、初代スカイラインクロスオーバーの雰囲気が再び帰ってきそうだ。

リリースでも「スポーツクーペ」のフォルムだとしているが、そのルーフラインは、かつて一世を風靡したインフィニティの名車、スポーツクーペSUV「FX」のそれをイメージしたと書かれているからさらに驚きだ。

ポルシェよりもカッコいい! インフィニティ FXとは

スポーツカーのようなロングノーズ・ショートデッキフォルムにFRプラットフォームを組み合わせたインフィニティ FXは、ポルシェ カイエンなどのプレミアムスポーツSUVのライバルとして2003年デビュー。大胆なフォルムは世界的な衝撃を与えた。

日本への導入も検討されたようだが、全長4.8m、車幅1.9mの巨大サイズということもあって取りやめとなったようだ。

なおFXは2008年に2代目となっているが、キープコンセプトで初代同様のスポーティなフォルムを継承した。のちにQX70と名称を変更している。

初代・2代目共に並行輸入で少数が国内に入っており、日本でも少なからずファンがいる。2020年9月27日現在、ネット上では25台の中古車在庫が見つかった。

それにしてもインフィニティ FX、今見てもなかなか大胆でカッコいいスタイルだ。北米では2017年で生産を終えてしまっているのが返す返すも残念なところだ。

その全容はまだ明らかではないが、インフィニティ QX55のティザー画像にチラっと写るリアエンドの雰囲気には、確かにFXのオーラも!?

最近の日産 スカイラインは、インフィニティ Q50とはデザインを変え、日本オリジナルのスタイルとなった。もしインフィニティ QX55が日本にやってくるなら、同じように日本オリジナルのデザインで、2代目スカイラインクロスオーバーを襲名し、ハリアーをギャフンと言わせて欲しいところだ。

最近の日産は再び日本市場を重視する! と宣言したばかり。これは大いに期待したい!

[筆者:トクダ トオル(MOTA編集部)]

日産/スカイラインクロスオーバー
日産 スカイラインクロスオーバーカタログを見る
新車価格:
455.4万円556.6万円
中古価格:
47.5万円263万円
日産/スカイライン
日産 スカイラインカタログを見る
新車価格:
456.9万円948万円
中古価格:
29.9万円2,066.3万円

この記事の画像ギャラリーはこちら

  すべての画像を見る >

【PR】MOTAおすすめコンテンツ

検索ワード

トクダ トオル(MOTA)
筆者トクダ トオル(MOTA)

昭和44年生まれ。週末は愛車に乗って(時に鉄道に乗って)家族とともにドライブやキャンプを楽しむ1児のパパ。自動車メディアに携わるようになってから15年余りが経過。乗り換えに悩むユーザーの目線に立った平易なコンテンツ作りを常に意識し続けている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

MOTA編集方針

「車好きのみんなが見ているメルマガ」やSNSもやってます!
カー用品・カスタムパーツ

愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!

  • 一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?

    これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。

  • 一括査定は本当に高く売れるの?

    これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は、申込翌日18時に最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。

新車・中古車を検討の方へ

人気記事ランキング
最新 週間 月間

新着記事

新着 ニュース 新型車 比較 How To
話題の業界トピックス・注目コンテンツ

おすすめの関連記事

日産 スカイラインクロスオーバーの最新自動車ニュース/記事

日産のカタログ情報 日産 スカイラインクロスオーバーのカタログ情報 日産の中古車検索 日産 スカイラインクロスオーバーの中古車検索 日産の記事一覧 日産 スカイラインクロスオーバーの記事一覧 日産のニュース一覧 日産 スカイラインクロスオーバーのニュース一覧

この記事にコメントする

コメントを受け付けました

コメントしたことをツイートする

しばらくしたのちに掲載されます。内容によっては掲載されない場合もあります。
もし、投稿したコメントを削除したい場合は、
該当するコメントの右上に通報ボタンがありますので、
通報よりその旨をお伝えください。

閉じる