まさかのSUV化も!? 新型スカイラインは2022年以降にフルモデルチェンジか

  • 筆者: MOTA編集部
画像ギャラリーはこちら

会見で日産の副社長が発した「スカイラインをあきらめない」宣言を受け、スカイラインのフルモデルチェンジの動きがにわかに活性化している。しかもセダン型のみならず、流行りのクロスオーバーSUVタイプの開発も検討されているというから驚きだ。MOTA編集部がつかんだ次期スカイラインの極秘スクープ情報をお届けしよう。

>>「スカイライン」はどうなる!? SUVかクーペかそれともセダンか…次期スカイラインを写真で見る[画像52枚]

目次[開く][閉じる]
  1. 「スカイラインをあきらめない」「開発中止の意思決定はしていない」スカイラインブランドを重要視する姿勢を見せた日産
  2. 新型Zに続き、2022年以降にスカイラインのフルモデルチェンジを実施へ プラットフォームは現行型のものを改良
  3. まさかの「SUV版スカイライン」再導入!? 驚きの計画も同時に進行中か

「スカイラインをあきらめない」「開発中止の意思決定はしていない」スカイラインブランドを重要視する姿勢を見せた日産

日産の星野副社長による『日産自動車は決してスカイラインをあきらめません』『開発中止という意思決定をした事実はない』という宣言が反響を呼んでいる。「EVなどの次世代車両の開発に集中するため、販売不振のスカイライン次期モデルの開発が中止された」という一部新聞報道を受け、新型車発表の場でわざわざコメントしたものだ。

最新の自動運転レベル2技術「プロパイロット2.0」を搭載するなど、日産のフラッグシップモデルとして君臨するスカイライン。しかし国内のセダン需要衰退と共に、販売面では苦戦を強いられているのも純然たる事実だ。

それゆえ飛び出した「開発中止」のニュースに、日産ファンの中でも『残念だがやむを得ない』とあきらめの声もあがっていただけに、否定のコメントは予期せぬ吉報となった。

スカイラインは、現在販売されている日産車の中で最も古い64年の歴史を持ち、日産を象徴するモデルである。“販売台数”という指標では決して優秀とは言えないフェアレディZが、重要なブランドとして大事に育てられているように、スカイラインもまた同様の扱いであることを日産自ら発信したことになる。

新型Zに続き、2022年以降にスカイラインのフルモデルチェンジを実施へ プラットフォームは現行型のものを改良

現行のV37型スカイラインがデビューしたのは2013年11月のこと。2021年11月には丸8年を迎える長寿モデルとなっている。2年前の2019年には大規模なマイナーチェンジを実施し、最新テクノロジーを搭載しているというものの、延命効果もそう長くはない。

したがって2022年頃には、スカイラインのフルモデルチェンジを実施してもおかしくない時期ではある。むしろそういう想定のもと、ティザー効果を狙って巧みに『あきらめない』宣言が発信されたと考えるほうが自然だろう。むしろ踊らされたのは、某経済新聞のほうかもしれない…。

そこで気になるのは、いま日産の中で密かに開発が行われている次期スカイラインが、果たしてどのようなクルマになるのかだ。

FRプラットフォームは新規開発せず、現行型のものを延命しながら利用

先の新聞報道では、同じ高級セダンの「フーガ」「シーマ」の次期モデル廃止についても触れられていたが、そちらの言及は一切なかった。実はここも見逃せない情報だ。仮にもし同じFR-Lプラットフォームを共有するモデルが消滅してしまうとなると、プラットフォームの新規開発は難しいことになる。

実際、2021年中に発表予定の新型フェアレディZも、従来のFR-Lプラットフォームをベースに開発が進んでいるという。新型スカイラインも、既に20年に渡り使われるこの旧来のプラットフォームを改良し、2022年以降に誕生する見込みだ。

気が早い話だが、世界がカーボンニュートラル実現に向け急激に動きを見せる中、2030年以降に純粋なガソリンエンジン車、ましてや採算性確保の難しいFRプラットフォームを、日産が今後新規で開発することもまずないだろう。このあたりの将来計画について、某新聞社が「スカイライン廃止」と先走って伝えた可能性はありそうだ。

いずれにせよ次期スカイラインが、日産における最後のFRモデルとなってしまう可能性は高いだろう。

まさかの「SUV版スカイライン」再導入!? 驚きの計画も同時に進行中か

いっぽうで「スカイラインをあきらめない」宣言はブランド維持に対することで、なにもセダン型にこだわっている訳ではないとする驚きの未確認情報もある。過去には5ドアハッチバックにステーションワゴン、さらには時代に先駆けクロスオーバーモデル(その名も「スカイラインクロスオーバー」)まであったスカイラインだから、十分にあり得る話だ。

かつてのスカイラインクロスオーバーは、海外ではインフィニティ EXシリーズとして販売されていた。

その後フルモデルチェンジで「インフィニティ QX50」に改名。最新のVCターボエンジンを搭載し、現在も販売を続けている。さらにQX50の派生モデルとして、スポーティなクーペSUVモデル「インフィニティ QX55」が2020年11月に誕生したばかり。こちらをスカイラインの名で国内に導入する計画が密かに進行しているというのだ。

ハリアーが大人気! 売れ行き好調な国内の高級SUV市場に“スカイライン”ブランドを引っ提げて再参入か

高級SUVのトヨタ ハリアーが2020年6月にフルモデルチェンジを実施し、デビュー1年後も納車待ちを残すほど好調なセールスを続けている。しかし日産は現在、この市場に投入しているモデルはなく、販売現場からすればのどから手が出る状態にある。人気のハリアー対抗馬として、インフィニティ QX50/QX55で再参入する可能性は十分にある。

インフィニティ QX50/QX55はFF(前輪駆動)ベースのレイアウトだけに、ビッグネームの“スカイライン”名を用いることで、FR(後輪駆動)にこだわる古くからのスカイラインファンから猛烈な反発を受ける懸念はある。

しかし収益率の高い高級モデルの導入は、国内市場での販売復興を目指す星野副社長(国内販売の担当役員でもある)にとっても喫緊の最重要課題となっている。なりふり構ってはいられないというのが、販売現場も含めた総意のはずだ。

こちらも早ければ2022年早々にも情報が明らかになるかもしれない。高級SUVモデルの国内導入にも、期待して待つことにしよう。

[まとめ:MOTA(モータ)編集部]

日産/スカイライン
日産 スカイラインカタログを見る
新車価格:
456.9万円948万円
中古価格:
29.9万円2,066.3万円

この記事の画像ギャラリーはこちら

  すべての画像を見る >

【PR】MOTAおすすめコンテンツ

検索ワード

MOTA編集部
筆者MOTA編集部

MOTA編集部。編集部員は、自動車雑誌の編集者やフリーランスで活動していた編集者/ライター、撮影も同時にこなす編集ディレクターなど、自動車全般に対して詳しいメンバーが集まっています。

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

MOTA編集方針

「車好きのみんなが見ているメルマガ」やSNSもやってます!
カー用品・カスタムパーツ

愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!

  • 一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?

    これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。

  • 一括査定は本当に高く売れるの?

    これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は、申込翌日18時に最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。

新車・中古車を検討の方へ

人気記事ランキング
最新 週間 月間

新着記事

新着 ニュース 新型車 比較 How To
話題の業界トピックス・注目コンテンツ

おすすめの関連記事

日産 スカイラインの最新自動車ニュース/記事

日産のカタログ情報 日産 スカイラインのカタログ情報 日産の中古車検索 日産 スカイラインの中古車検索 日産の記事一覧 日産 スカイラインの記事一覧 日産のニュース一覧 日産 スカイラインのニュース一覧

この記事にコメントする

コメントを受け付けました

コメントしたことをツイートする

しばらくしたのちに掲載されます。内容によっては掲載されない場合もあります。
もし、投稿したコメントを削除したい場合は、
該当するコメントの右上に通報ボタンがありますので、
通報よりその旨をお伝えください。

閉じる