V8プリウスに飛行機エンジン搭載トラック! 毎年恒例“ヤバい”SEMAショー展示車両を振り返る【プレイバック】

2018年も平常運転! SEMAショー狂気の歴史を振り返る

毎年10月末から11月上旬にラスベガスで開催される北米最大級のカスタムカー&パーツの見本市「SEMAショー」。オートックワンでも毎年その様子をお伝えしているので、もうお馴染みという方も多いかもしれない。

2018年10月~11月に開催された際には、歴代スープラやワイルドすぎるホンダのオフロードビークルボディ全面に金属彫刻が施されたシボレー インパラなどなど、圧倒的存在感を放つ展示車両が多数出揃った。

が、毎年記事をチェックしている身としては去年はもっとヤバいマシンも展示されていたような……という印象を受けたのも正直な所。ヤバいというのは技術的に優れているというよりは、どちらかというとぶっ飛んだコンセプトが詰まっていたり、常軌を逸したパーツを流用していたという意味だ。

そこで今回は、そんな“ヤバさ”が詰まった過去の展示車両を紹介したい。

>>【見逃し厳禁!】本場のアメリカンカスタムカーを画像で堪能

エコに反旗!? 4.5リッター V8エンジン搭載のプリウス

まず紹介するのは、アメリカでも大ヒットとなった2代目プリウスにダッジ製4.5リッターV8エンジン+スーパーチャージャーを積み込んだ、その名も“PriuSRT8”なるマシン。

車名のPriuSRT8は、お察しの方も多いだろう……プリウス+SRT8(ダッジブランドのハイパフォーマンスモデルの名称、Street Racing Technologyの略)の造語。とことんぶっ飛んだコンセプトで興味を引きつつ、車名に小ネタを仕込む当たりは粋というほかない。さらに運転席に目をやると、当時も今も話題の現アメリカ大統領 ドナルド・トランプ氏の、なんとも満足げな顔パネルが設置されているではないか。

他にもボディ随所には、トヨタのハイブリッドカー開発コンセプトである“HYBRID SYNERGY DRIVE”や、州内でエコカーに装着されるステッカーの“CLEAN AIR VEHICLE”を好き勝手にもじったデカールが多数貼られている。その内容を見るだけでもいちいちニヤリとさせる一台なのだ。その詳細を是非、記事でチェックしてほしい。

>>【当時の記事】“プリウス”に1000馬力のアメリカンV8搭載でトランプ大統領も大満足!?

燃費は最悪! 飛行機用エンジン搭載のレトロなピックアップトラック

続いて紹介するのは、1931年型プリマスPT81をベースにした一台。車高をガッツリ落としたホットロッド風の外見がクールだが、注目すべきはそこではない。ボンネットからはみ出した、巨大な車輪のような部品が目に入るだろうか。

実はこれ、1954年型セスナ195から取り外された航空機用12.4リッター7気筒ラジアル(星型)エンジン「Jacobs R-755-A2」。車体がレトロならエンジンもレトロ。ちなみに燃料に関しては、言わずもがな航空機用燃料を使用する。

タンク容量は15ガロンで、1ガロン(約3.8リットル)で走れる距離はなんと約1ブロック(100-200m前後)しか走れない。これを日本式の燃費に換算すると、単純計算で25~50m/Lという計算になる。

ちなみにインテリアは、いかにも飛行機然とした操縦桿や計器類が並んでおり、まるで飛行機の様相を呈しているのも興味深い。何故か運転席・助手席両方に操縦桿がついているが、その目的は不明だ。

なお下記の関連記事では、これ以外にキレイめカスタムが施されたシボレー C-10ピックアップトラックやカマロ、フォード マスタングといった正統派カスタムカーも紹介している。

>>【当時の記事】ついに飛行機エンジン搭載!?クレージー過ぎるアメリカンカスタムカー6選

>>【画像】スチームパンク風の内装にも注目!

超絶リフトアップに軍用車風、トヨタ製SUVで遊び尽くせ!

アメリカではご存知の通りSUV・ピックアップトラックの人気も非常に高い。本国のフォードやシボレー製モデルに並んで、日本メーカーのものも人気だ。

ここで紹介しているのは、もともとの車体のルーフに迫る高さまでの極限リフトアップを敢行したトヨタ 4ランナー(日本名ハイラックスサーフ・左写真)、デザートカラーと各種キャリア、オールテレーンタイヤで軍用車両風にカスタムされたトヨタ タコマ(中央写真)、そして同じく車高をアップし、何故か水難救助用の各種装備を装着したランドクルーザー80(右写真)だ。

他にも徹底したレストアが施され、2300万円という高値をつけたFJ40型ランドクルーザーも展示されていた。詳しくは下記の記事で紹介しているので、是非チェックしてみてほしい。

>>【当時の記事】まだまだアメリカでは現役のハイラックスサーフ&タコマ

>>【当時の記事】FJ40系ランクルが2300万円!?アメリカでも人気のトヨタ ランドクルーザー大特集

世界最速ロードカー「ヘネシー ヴェノムF5」その驚愕の最高速度とは

最後に紹介するのは、世界最速を標榜するロードカー「ヘネシー ヴェノムF5」。テキサス州に本社を置くヘネシーパフォーマンス社によって作られた究極のロードカーであり、その最高速度は483km/hと公表されている。

しかしこの最高速度、実は理論値で、実証されたわけではない。

というのも、この最高速度に耐えられるタイヤが存在しないという理由なのだから恐れ入る。

ちなみにそのスペックに関しても、最大出力:1600hp(1620PS)以上、車両重量:1338kg、加速性能:0~300km/h 10秒以下という凄まじいもの。

なお公式サイトによると、このヘネシー ヴェノムF5は2018年11月現在、量産待ちの状態。といっても生産予定台数は24台に限られており、うち15台には既にオーダーが入っているという。

>>【当時の記事】最高速480キロ超!?トルネード級の超速ロードカー「ヘネシー・ヴェノムF5」世界初公開

[筆者:オートックワン編集部]

【水曜日・日曜日は、オートックワンの誇る記事アーカイブから気になる情報をピックアップする連載「プレイバック」をお届け!来週もお楽しみに】

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樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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