2012年式マツダ RX-8の燃費を改めて測ってみた|ロータリーエンジンの燃費は良い?悪い!?(1/5)
- 筆者: トクダ トオル(MOTA)
- カメラマン:小林 岳夫・オートックワン編集部
マツダ RX-8[2012年式] 実燃費レポート結果まとめ
起用グレード
今回の燃費テストは特別編! 2012年に惜しまれつつ生産を終了した孤高のロータリーエンジン(RE)搭載車、マツダ RX-8の燃費をテストした。グレードは、最終限定モデル「SPIRIT R」(スピリットアール)だ。
世界でも唯一マツダだけが実用化に成功したREの伝統も、2012年のRX-8最終モデルで途絶えてしまったが、社内での研究開発は継続しているようで、近い将来の復活も期待されている。
そんな中マツダでは、当時のRX-8最終モデル”SPIRIT R”広報車両(撮影や試乗テスト用にプレスやジャーナリスト向けに貸し出されるメーカー保有車両)について、販売終了後も維持を継続。”マツダの魂”とでもいうべきREを搭載するRX-8を動態保存してきた。この車両を再び借り受け、燃費テストを実施する。
小型で静かだが、いっぽうで燃費が悪いという評価もあるロータリーエンジン。REの将来性については賛否両論ある中で(今のところ)最後のロータリーを搭載するRX-8を高速道や一般道の様々な状況で走行させ実燃費を計測。「REは本当に燃費が悪い!?」を徹底検証した。
燃費テスト概要
本コーナーの燃費計測は、車両に備わる燃費計とトリップメーターの距離データをもとに「市街地・街乗り」「郊外路」「高速」の各カテゴリ毎に集計している。しかし今回のテスト車両であるRX-8には燃費計が備わっておらず、特別に満タン法での計測とした。具体的には、各カテゴリ区間毎にガソリンを満タン給油する。ガソリンスタンドは全て有人サービスの店舗とし、燃費計測している旨を伝えて、しっかり給油してもらうルールを徹底した。とはいえ、通常の燃費計に比べれば正確度は落ちるものと思われる。計測結果はあくまで参考値として見て欲しい。なおRX-8のオートエアコンは通常通り25度で設定している。
テスト日は2018年5月21日(月)の夕方18時頃より高速、郊外路、市街地・街乗りの順で実施。途中地点でいったん中断し翌日5月22日(火)の朝に都心へ向かう市街地・街乗りコースの残りを走行した。乗車人数はドライバー1名(体重約85kg)で行っている。
天候は2日間とも晴れ。5月21日の外気温は出発時こそ初夏のような27度だったが、日没後に最終的には19度まで下がり快適な天候へ。
翌22日、出発時20度だった外気温もゴール到着時には25度くらいまで上昇。特に東京都内に入ってから朝の渋滞と重なりエアコンの作動も強くなり、燃費の面でマイナス要素だった点を指摘しておく。
マツダ RX-8の実燃費は9.1km/L
マツダ RX-8実燃費レポート|結果まとめ | |||
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車種名 | マツダ RX-8 | 走行距離 | ガソリン消費量 |
グレード | スピリットR |
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パワートレイン | 654cc×2ローター |
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トランスミッション | 6MT |
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10.15モード燃費 | 9.4km/L |
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実燃費:平均 | 9.1km/L | 193.4km | 21.29L |
実燃費:市街地 | 7.6km/L | 61.8km | 8.17L |
実燃費:郊外路 | 10.1km/L | 60.8km | 6.01L |
実燃費:高速道路 | 10.0km/L | 70.8km | 7.11L |
回転数を上げず定速運転を心掛けたこともあってか、特に夜間の郊外路と高速道路の実燃費が10・15モード燃費を上回る実燃費を記録した。いっぽうで市街地は朝の通勤ラッシュと重なったうえ、外気温の上昇にともなうエアコン稼働も相まって数値は伸び悩んだ。
ここからは市街地編、郊外路編、高速道路編、各章で燃費や走りの質について詳細な評価を行っている。2012年式(基本設計は2003年)のロータリーエンジン車の実燃費、各項目を参考にして欲しい。
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