2012年式マツダ RX-8の燃費を改めて測ってみた|ロータリーエンジンの燃費は良い?悪い!?(4/5)

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マツダ RX-8[2012年式] 実燃費レポート|総合実燃費編

マツダ RX-8実燃費レポート|総合評価
車種名実燃費パワートレイン

マツダ RX-8

2012年追加モデル

9.1km/L

654cc×2ローター

ホンダ シビックType R

2017年計測

12.5km/L

2.0L/ガソリン

マツダ ロードスターRF

2017年計測

14.2km/L

2.0L/ガソリン

トヨタ 86

GT・前期(参考値)

12~13km/L

2.0L/ガソリン

マツダRX-8の燃費テストは、街乗り・郊外路・高速道路と合わせて200km近くを走った結果、総合実燃費は9.1km/Lとなった。

これを「思ったよりいいね!」と感じるか、「リッター10km/L切るなんて!」と驚くかは、世代によって感想が異なってくるかもしれない。

ちなみにこれまでオートックワンが計測したシビックTypeRの実燃費が総合12.5km/L、ロードスターRFの実燃費総合が14.2km/Lで、やはりこうした最新モデルから比べると燃費の面では見劣りしてしまうのも事実だ。

また燃費とは直接関係ないが、最新のマツダ車が志すナチュラルなハンドリングや乗り心地の感覚とは少し傾向の異なる、高い運動性能を強調するかのようなRX-8のきびきびとしたセッティングも好みが分かれるところかもしれない。

しかし今となっては軽量に感じられる1,350kgの車体と、低重心・コンパクトな高回転型ロータリーエンジンという組み合わせは他では得難いRX-8ならではの個性で、生産終了後6年を経た今もなお唯一無二の存在だと言える。

マツダ RX-8とは

マツダ唯一のRE(ロータリーエンジン)搭載モデルとして2003年にデビュー。2002年に生産を終了した2ドアスポーツカー「RX-7」に対し、RX-8では大人4人が乗車出来る4シーターの4ドアスポーツクーペボディに変化した。しかも後部ドアは後ろにヒンジを設け観音扉とした個性的なスタイルを有する。

搭載されるエンジンは654cc×2のロータリーエンジン。ターボチャージャーと組み合わせたRX-7に対し、RX-8はノンターボ(NA:自然吸気)の新世代「RENESIS」エンジンとなり、より高回転までスムーズに回る特性を得た。

2008年には大規模なマイナーチェンジを実施。内外装のデザインを変更し、新グレードのタイプRSを追加した。レカロ製スポーツシートや19インチタイヤ、ビルシュタイン製ダンパーなどを装備しスポーツ性を高めたもので、今回燃費テストを実施した最終の特別仕様車「SPIRIT R」(6速MT車)のベースモデルでもある。

2012年、惜しまれつつ生産を終了。当時の山内 孝 代表取締役会長 社長兼CEOが「マツダは今後もロータリーエンジンの研究・開発を継続していきます」と宣言したものの、以降マツダからロータリーエンジンを搭載する後継モデルは未だに発売されていない(2018年5月現在)。

[Text:トクダ トオル(オートックワン編集部)/Photo:小林 岳夫・オートックワン編集部]

マツダ RX-8 特別仕様車「SPIRIT R」主要スペック・概要

ボディサイズ(全長×全幅×全高):4,470mm×1,770mm×1,340mm/ホイールベース:2,700mm/乗車定員:4名/車両重量:[MT車]1,350kg/[AT車]1,370kg/駆動方式:FR(後輪駆動)/エンジン種類:直列2ローター・ガソリンエンジン/総排気量:654cc×2/最高出力:[MT車]235ps(173kW)/8,200rpm/[AT車]215ps(158kW)/7,450rpm/最大トルク:[MT車]216N・m(22.0kgf-m)/5,500rpm/[AT車]216N・m(22.0kgf-m)/5,500rpm/トランスミッション:[MT車]6速マニュアルトランスミッション/[AT車]6速オートマチックトランスミッション(アクティブマチック)/使用燃料:無鉛プレミアムガソリン(ハイオク)/燃料タンク容量:65L/燃料消費率(10・15モード燃費):[MT車]9.4km/L/[AT車]9.0km/L/最小回転半径:5.3m/ベース車:RX-8 Type RS[MT車]およびRX-8 Type E[AT車]/メーカー希望小売価格(消費税込):[MT車]325.0万円/[AT車]312.0万円

特別装備

◎「SPIRIT R(6MT車 6EC-AT車)共通装備:

・SPIRIT R専用オーナメント/フロントヘッドランプ&フロントフォグランプ&リアコンビランプ(ブラックベゼル)/フロント/リア ブレーキキャリパー(レッド塗装)/センタートンネルトリム(ピアノブラック)/SRSエアバッグシステム(カーテン&フロントサイド)

◎SPIRIT R(6MT車)専用装備:

・SPIRIT R専用 RECARO社製バケットシート/225/40R19 89Wタイヤ&19インチアルミホイール(ブロンズ塗装)

◎SPIRIT R(6EC-AT車)専用装備:

・シート材質本革(ブラック+赤ステッチ)/ステアリング本革巻(ブラック+赤ステッチ)/パーキングブレーキレバー本革巻(赤ステッチ)/センターコンソールボックスアームレスト付(前席)&リアコンソールボックス(リッド付)/合成皮革(赤ステッチ)/スポーツサスペンション/大径ブレーキ 225/45R18 91Wタイヤ&18インチアルミホイール(ガンメタ塗装)

ボディカラー

・アルミニウムメタリック/スパークリングブラックマイカ/クリスタルホワイトパールマイカ

<※上記概要は全て2011年11月24日発売時の情報>

>>燃費計測ルート概要[次ページ]

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トクダ トオル(MOTA)
筆者トクダ トオル(MOTA)

昭和44年生まれ。週末は愛車に乗って(時に鉄道に乗って)家族とともにドライブやキャンプを楽しむ1児のパパ。自動車メディアに携わるようになってから15年余りが経過。乗り換えに悩むユーザーの目線に立った平易なコンテンツ作りを常に意識し続けている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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